5DW メンズショップ イシカワ
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「リュトモス」の
革の財布とサコッシュは
なぜ、こんなにいいのか?
いよいよ冬らしくなってきましたが、
まだまだ日差しも眩しかった10月初旬、
我々「5DW メンズショップイシカワ」のメンバーは、
店長の石川顕先輩の後ろをくっつくように、
ショップで取り扱うクラフトのつくり手たちをたずねて、
鹿児島を訪れました。



近年の鹿児島といえば、
避けて通れないのが、お茶であり、
(いまや緑茶の生産量日本一!)、
アーツ&クラフツということで、
ここに「5DW 鹿児島クラフト編」として、
「Akihiro Woodworks」、「STACK CONTAINERS」、
「ONE KILN」、「RHYTHMOS」の4つの工房をまわり、
会って、話して、見て、触って、感じてきたことを、
石川店長とともにたっぷりお届けします!



今週は、いよいよ鹿児島クラフト編のラストということで、
レザークラフトの生活道具を手がける
「RHYTHMOS」(リュトモス)をご紹介します。



「5DW メンズショップイシカワ」では、
「RHYTHMOS」の代表作である革財布の
「Zip(L)」と「Zip(S)」、
その代表作を超える勢いの
レザーサコッシュ「Sack(S)」が新登場。



昨年リニューアルしたという
「RHYTHMOS」のお店の奥にある工房で、
クラフツマンであり、デザイナーの
飯伏正一郎(いぶし・しょういちろう)さんに
これらの代表作がどのように生まれ、
たくさんの人たちにどう使われてきたのかを、
根掘り葉掘り聞きました。



ずっと会話をしながらも
手元を見ずに(!)、
針と糸をあやつってお財布を修理していた
飯伏さんの職人ぶりにも痺れました。
01
サコッシュは自分の代表作を超えるのか?
石川
飯伏くんは、自分でブランドをやりはじめてから
どのくらい経つの?
飯伏
独立してから14年になります。
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石川
今のお店に移ってからは何年くらい?
飯伏
もう8年目です。
石川
そっか、もうそんなに経つのか。
そしたら、僕は飯伏くんのところに
余裕で10年以上は通っているよな。
でも、なんでこんなに仲がいいんだろうね。
飯伏
どうしてでしょうね(笑)。前のお店の場所が、
空港バスの乗り場の近くで、
石川さん、着いたときと帰りに
必ず寄ってくれていましたね。
今の店に移ってきてからも、
3階をしばらくゲストルームにしていたのもあって、
石川さんにはよく泊まっていただきました。
石川
そうだよね。
2階でもフリマをやらせてもらいましたしね。
飯伏
僕が初めてストッキスト(*)に参加させてもらったときは、
石川さんからパンをもらったのをよく覚えていますよ。
(*)インテリア、ファッション、雑貨などを扱う合同展示会。
石川
そうそう、池袋の『タカセ』のパンね。
あの頃はみんなにパンをあげていましたから。
飯伏
そのパンを食べながら、
最初は財布だけを並べていました。
石川
懐かしいね。
なんかめちゃくちゃ
ものが入りそうな財布だなって思ったよ。
で‥‥、財布も聞きたいことがいっぱいあるんだけど、
今日は先にこのレザーサコッシュのことを
聞いちゃおうかな。
飯伏くんのおすすめの掛け方ってあるの?
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飯伏
そうですね、体にフィットするように、
レザーストラップを短く調整するといいと思います。
ブタ鼻のコードエンドを体の前に持ってくるようにして、
輪をつくるように短くするといい感じになりますよ。
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石川
たしかに、体の前に輪っかがあると、
自転車に乗るときに
鍵を輪っかにぶら下げられて便利だし、
キーホルダーなんかもつけたら抜群にかわいいね。
そもそも、この形がいわゆるサコッシュといって、
ツール・ド・フランスで使われる、
補給用のドリンクボトルや食べ物を入れて
出場選手に渡すバッグですから。
なので、使い方も自転車に乗るときのように
斜めに掛けるのは正しいんだと思います。
飯伏
石川さんはサコッシュが大好きですよね。
石川
ツール・ド・フランスっていうルーツがいいんだよね。
ちょっと掛けてもいい?
なるほど、こういう感じにフィットするんだ。
ちょうどいいですね。
もう、この中に直接、お札やカードなんかも
入れておいてもいいくらいだね。
飯伏
はい、「これが財布です」、
みたいな提案をしてもいいかなって思っています。
スナップボタンで口も閉じられますしね。
とはいえ、スマホやお財布を入れておくのに
ちょうどいい大きさがいいなと思ってつくっていて、
横型の「Sack(S)」は小さいお財布向き、
縦型の「Sack(L)」は長財布も入るようにしました。
「5DW」で取り扱っていただくのは、
横型の「Sack(S)」です。
石川
ツール・ド・フランスのサコッシュは横型ですし、
横に長いほうが体に巻きつくから、
レースとしてのスペックはいいんでしょうね。
飯伏くんのも同じ形だし、
それが革だから、ほんと格好いい。
飯伏
ちゃんと味も出てくるんですよね。
レザーストラップは柔らかくなるし、
使っている牛ヌメ革もいい飴色になってくる。
石川
素晴らしいですよ。
飯伏くんはこうやって喋りながらも、
ずっと手を動かしているよね。
飯伏
打合せしていたりとか、
お客さんとお話ししているときも
ずっと手を動かしていますね。
もう癖で。
これはいま修理しているお財布です。
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石川
この小さいサイズ感もちょうどいい。
それにしても時代だよね、
こういうミニマルなバッグは。
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飯伏
なるべく手ぶらに近い感覚でいたいときとかいいですよね。
このサコッシュは自信作なんです。
人それぞれ、ものづくりの人って代表作があって、
僕の場合はそれがジッパー付きの財布「Zip」に
なるのかなって思っているんですけど、
それを超えるものってなかなか生み出せない。
つくり手たちもみなさん苦労していると思います。
石川
贅沢な悩みですけどね。
代表作がひとつあるっていうだけですごい話ですから。
飯伏
もうそれが本当に大きい壁で、
ずっと悩んでいたんですけど、
このサコッシュは財布をつくったときと同じように
スルッとできて、お客さんの反応もちゃんとよくて。



今回、「5DW」で取り扱っていただいているものは、
実は通常のラインのものとは底マチの色が違うんです。
一緒に扱っていただく、お財布「Zip」と同じ色で、
ミッドナイトブルーとメープルオレンジを
それぞれ使っています。
石川
このツートーンは洒落てますよ。
奇しくも、アキヒロジンくんにつくってもらっている
「kikisa」の漆塗りのものも
ブルーじゃなくて、ネイビーにしてもらったんですよ。
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2023-12-13-WED
(つづきます)
鹿児島のクラフツマン、デザイナーの
飯伏正一郎さんがつくる
「RHYTHMOS」のお財布とサコッシュが
5DW WEBショップにて販売中。
[STAFF]

企画・プロデュース:石川顕

文:小笠原民織

協力:RHYTHMOS