5DW メンズショップ イシカワ
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店長・石川さんと約束した
コーヒーサーバーが
長い時を経て完成しました。
長野県は上伊那郡に
スタジオプレパのガラス工房があります。
主宰する平勝久さん・瑞穂さんご夫婦が
つくり出すガラス作品は、
国内外でたくさんのファンを魅了しています。



同時に、おふたりは生前の石川顕さんと仲良し。
石川さんが発起人のひとりとなった
合同展示会『STOCKISTS』や
鹿児島でのプロジェクトに参加したり、
喫茶店で何時間も“茶飲み話”を繰り広げる間柄で、
共通の友人もたくさんいます。



「これいいね、5DWでやろう!」



ある日、平さんが石川さんから言われた
プロダクトがあります。



それがコーヒーサーバーでした。



すこし時間が経ってしまいましたが、
同じく石川さんと親交のある
家具作家の松田創意さんと組んで、
平さんたちはその約束を実現させました。



東京から3時間ちょっと車を走らせて
スタジオプレパの工房を訪ねます。
ゆったりとした時間が流れる中で、
石川さんとの思い出や商品のことはもちろん
「ガラス」に関するヒストリーなど
コーヒー1杯の時間では収まらない、
平勝久さんとの話の模様をお届けします
03
物々交換した、
あの日のフリマの記憶。
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今回のコーヒーサーバーですが
石川さんとの思い出があるとか。
そうなんです。晩年の石川さんは
「神山と鵜飼(※)が構ってくれないからさぁ」と
フリマを開いてひとりで店を切り盛りして
いることがしばしばあって(笑)。
いま思い返すと、石川さんが参加した
最後のフリマになったのが長野県上田の回。
そこで、僕たちは石川さんが売っていた
古着と物々交換するかたちで
コーヒーサーバーを渡しました。
それが今回のガラスのサーバーです。
そしたら「これいいよな」って。
さらには「5DWで何かできたら」なんて
言っていたんですよね。
※石川さんとウルトラヘビーを手掛けた
アーティストの神山隆二さんと
アートディクレクターのジェリー鵜飼さん。
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ほぼ日から平さんにお声がけしたときに
その記憶を辿っていただいたんですね。
そうですね。急に思い出して、
同じく石川さんとも親交がある
(松田)創意くんに声をかけて
持ち手をつくってもらいました。
創意くんは、鹿児島に巨大な工房を構えて
鉄工も木工もできるマルチプレイヤー。
あまり細かく指示しなくても、
僕と同じイメージで細かい部分まで
仕上げてくれる感性の持ち主です。
僕は普段から仕事をお願いする
頼れる仲間のひとりでもあります。
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サーバーをデザインするにあたっての
コンセプトはありましたか?
僕たちはいつも計量カップをサーバー替わりにして
コーヒーを淹れていたんです。
意外と気に入ったものがなくて。
だから、ドリッパーが上に載って
およそ2人分500mlくらいが入る
自分が本当に欲しいデザインのものを
つくることにしました。



コーヒーサーバーに限らず、ガラスの作品全般で
気をつけていることですが、
どこかで余白を残しておくことを大事にしています。
というのも、コーヒーサーバーは
「コーヒーが入って完成する」ものですよね。
なのに“空の状態”で成り立っているとしたら、
使う人にとってまったく余白がないわけで、
プロダクトとして
ちょっと暑苦しい感じがしちゃうと思うんです。
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今回の「5DW+」仕様は松田創意さんの
持ち手がつきましたが、過去にも他の方々との
コラボレーションもあったんですよね?
はい、リュトモスの飯伏(正一郎)くんが
レザーの持ち手をつけてくれたり、
テンベアとも一緒にやりましたね。
スキーのゴーグルのバンドを使って
立沢(トオル)さんが持ち手を作ったことも。
余白を残しておくと、そんな工芸的、カルチャー的な
コラボレーションが展開されるから面白いです。
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松田さんにはどんなイメージを伝えましたか?
「5DWで何かやる」というお題をもらったとき
KIDS LOVE GATEの黒い靴が思い浮かんで、
ブラックの持ち手にしようと思うと伝えました。
天然の化学変化で染色する
鉄媒染(てつばいせん)という方法で
黒くしました。塗りじゃないんですよ。
あとは、何となく手に馴染むように、
ウッドの角を丸く削ってもらいました。
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シンプルなデザインで、使い勝手が良さそうです。
シンプルが一番。
コンセプトも、やり取りも、プロダクトの扱い方も
石川さんはいつだってシンプルでしたから。
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2026-06-15-MON
(おわります)
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スタジオプレパの
コーヒーサーバーは、
5DW+ WEBショップにて2026年6月16日AM11時発売!
[STAFF]

企画・プロデュース:

スタジオプレパ(平勝久・瑞穂)、Roam(松田創意)

文:阿部太一