YAMADA
はじめての落語。春風亭昇太ひとり会

第3回 落語は食っていける。



糸井 昇太さんの仕事というのは、
どの程度自分でイニシアチブをとって
決められるんですか?
事務所とか、そういうものの
しばりはないんですか?
昇太 いや、もうぜんぜんないですよ。
糸井 あ、大丈夫なんですか。
昇太 はい。いまある事務所は、ようするに、
ぼくがスケジュールとかを管理しきれないんで、
連絡事務所みたいな感じになっていて、
仕事はぜんぶ僕が決められるんです。
だから、こっからここまで休み、とか。
糸井 取れるんだ。
昇太 取れるんですよ。
糸井 とはいえ、毎日仕事してんでしょ?
昇太 なんだかんだいって、そうですね(笑)。
糸井 ラジオが多いんですか?
昇太 いや、そんなことないです。
ま、ラジオと、名古屋のテレビと、
レギュラーはそんなもんですね。
糸井 仕事の割合でいうと、
純粋に落語で高座に上がる仕事っていうのは
何パーセントくらいなんですか?
その、時間の配分でいうと。
昇太 んー、ま、そうですねぇ、やっぱり
60パーセントぐらいは落語ですね。
糸井 そうですか。でも、収入的には、
60パーセントまでいかない?
昇太 いえ、収入のことでいうと、
まぁ、80くらいですね。
糸井 え? 80パーセントが落語?
昇太 はい。
糸井 へえええ。ってことは、
落語で食えますよって、人に言えるんだね。
昇太 そうですね。落語のほうが、食べられますね。
ただ、それはやっぱり、
多少、テレビとかラジオとかに
出さしてもらってるんで
成立するんだと思いますが。
糸井 つまり、メインは落語なんだけど、
ラジオやテレビに、
ポスター貼り出してるみたいなことだ。
昇太 そうですね。
糸井 なるほどね。いや、でも、
健康的な状態なんじゃないですかね。
昇太 落語は、ま、うまく行き出すと、わりと、あの、
上手に食べられるような職業ではあるんですよ。
糸井 それは、いい話ですね(笑)。
昇太 ええ(笑)。
糸井 ふつうの人は、それを逆みたいに
思ってるんじゃないかな。たぶん。
昇太 あ〜。

糸井 落語だけではおそらく食えないと。
で、食えないから、テレビに出ちゃった、
みたいに、こう、見えちゃいますよね。
昇太 あー。また落語家ってね、その、
「貧乏です」みたいなことを
わざと言いますからね。
糸井 うんうん(笑)。
昇太 「お客さんが少ない」とかね(笑)。
糸井 「寄席に出るとギャラが人数割だから、
 数百円のときがあった」とかね。
聞いちゃうと信じちゃいますよね。
昇太 ええ。
糸井 寄席に出ると報酬が頭割りっていうのは、
ほんとうなんですか?
昇太 そうですね。
糸井 じゃあ、数百円はないけど、
そうとうなときもありえるんですか?
昇太 うん、まあ、ありますね。
糸井 あ、そうですか。はぁ〜。
昇太 だから、寄席って昔は、数があったわけですよ。
落語家が200人ぐらいしかいないときに、
都内に200軒くらいの寄席があって、
ぐるぐる回ってたわけですよ。
糸井 それはいつの時代ですか?
昇太 昭和の初期とか、そのぐらいの時代ですね。
落語ブームみたいなときもあったし。
ようするに、ほんとに、うなぎ屋の2階とか、
そういう小っちゃい寄席が、たっくさんあった。
それこそ、町内に一軒あるみたいな時代で。
糸井 風呂屋みたいなもんだね。
昇太 ええ。そうなるともう、
落語家はぐるぐる回ってたわけですよ。
だから、その一軒での収入が少なくても、
それをずっと回ればなんとかなる、
っていう時代だったらしいんですけど。
いまは、まあ、寄席の数が
そんなに多いわけじゃないですし、
落語家の人数はもっと増えてるんで。
だから、いまの寄席は、
ご飯を食べる場所じゃなくて、
ほんとにこう、修業の場みたいな、
道場みたいな感じなわけですよ。
糸井 稽古場なんですね。
昇太 ま、そうですね、
言葉はよくないですけど、そういう感じですね。
で、それとは別に、地方にある
市民会館とか文化会館でやる落語会があって、
収入はそっちのほうが大きくなるんです。
糸井 なるほどなるほど。
昇太 で、その、なんとか会館とかに行くためには、
多少テレビとかラジオ出てないと。
糸井 そうですね。
昇太 呼んでくれないじゃないですか。
だから、まあ、収入の比率的には
落語のほうが多いんですけど、
やっぱりテレビとかラジオも
出なくちゃならないんです。
糸井 ああ、ああ、ああ。
好きな落語で食っていくために、
そういうふうに組み立てていったんですね。
昇太 ええ。
糸井 そっか。全国が広いっていうことで、
うまくいくんだね。
昇太 そうですね。市町村が多いってことですね。
だから、あの、市町村には、
合併してほしくないんですよ(笑)。
糸井 (笑)
(続きます!)

「春風亭昇太ひとり会」の
チケットは完売しました。
ありがとうございました!


新しいお笑いブームが来ていると
最近、よく言われますが
今まで数々のヒットバラエティ番組を手がけてきた
日本テレビの土屋敏男さんは
「次のお笑いブームの芽は
 日本中のホールで開催される『落語会』にある、
 一度『春風亭昇太』の古典落語を聞いてみて欲しい。
 今テレビで体験できない
 『とんでもない笑い』が起こっている。」

とおっしゃってます。

『とんでもない笑い』を
東京の新名所、六本木ヒルズ40階にある
六本木アカデミーヒルズで
東京中が見わたしながら行う落語会。
「はじめての落語。
 第1回ほぼ日寄席『春風亭昇太』ひとり会」

本日、8月7日よりチケットを発売いたします。



9月12日に行なわれるこの落語会。
昼の部、夜の部と2回興行を予定してます。
お昼ご飯を六本木ヒルズで食べてから
「昼の部」を楽しむもよし、
「夜の部」を見終わってから
六本木ヒルズからの夜景を楽しむもよし。
ヴァージンシネマで映画と落語の
はしごを楽しむもよし。

アート、ショッピング、グルメと
一日中楽しめる六本木ヒルズを満喫しちゃってください!

2004-08-07-SAT

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