-和田さんによる解説-

桂文楽(かつらぶんらく)

八代目桂文楽[1892~1971]。
志ん生とは対照的に早くから売り出し、
大正時代後半にすでに売れっ子だった。
『船徳』『明烏』『寝床』『心眼』などが知られる。
持ちネタを三十席ほどに定め、
それ以上にレパートリーを広げなかった。
そのかわり、得意ネタの研鑽はものすごく、
噺からムダを省き、息を詰め、
レパートリーの中で三十分を超えるのは『愛宕山』のみ。
1971年、ホール落語会の高座で
『大仏餅』を口演中に絶句、
「勉強し直して参ります」と高座を降りて、
再び落語を演じることはなかった。

八代目桂文楽[1892~1971]。
志ん生とは対照的に早くから売り出し、
大正時代後半にすでに売れっ子だった。
『船徳』『明烏』『寝床』『心眼』などが
知られる。
持ちネタを三十席ほどに定め、
それ以上にレパートリーを広げなかった。
そのかわり、得意ネタの研鑽はものすごく、
噺からムダを省き、息を詰め、
レパートリーの中で三十分を超えるのは
『愛宕山』のみ。
1971年、ホール落語会の高座で
『大仏餅』を口演中に絶句、
「勉強し直して参ります」と高座を降りて、
再び落語を演じることはなかった。