-和田さんによる解説-

雛鍔(ひなつば)

大名屋敷に出入りする植木職人が、
お屋敷で大名のお坊ちゃんを目撃。
その鷹揚な振る舞いに感心し、長屋に帰って女房に
一部始終を語って聴かせるが‥‥。
志ん朝が得意にしていた滑稽噺。
大名屋敷の暮らしと、長屋の一家が対比される。
笑いのうちに浮かび上がるのは、
職人親子の「普通」であることの豊かさであろう。