-和田さんによる解説-

愛宕山(あたごやま)

大旦那が芸者、幇間を連れて京都の愛宕山で遊山をする。
途中、かわらけ投げの遊び場で、
土器のかわりに小判を投げる大旦那。
谷底へ落ちていった小判の行方を眺めた
幇間の一八はこれを拾えないかと一思案‥‥。
上方落語の大作を東京落語に移植したもの。
八代目桂文楽の十八番。
そのあとは志ん朝が継承していた。
山から見下ろす京の眺め、谷底から見上げる崖上と、
落語のなかでも距離感の表現がことに大切な演目で、
演者を選ぶ噺であろう。

大旦那が芸者、
幇間を連れて京都の愛宕山で遊山をする。
途中、かわらけ投げの遊び場で、
土器のかわりに小判を投げる大旦那。
谷底へ落ちていった小判の行方を眺めた
幇間の一八はこれを拾えないかと一思案‥‥。
上方落語の大作を東京落語に移植したもの。
八代目桂文楽の十八番。
そのあとは志ん朝が継承していた。
山から見下ろす京の眺め、谷底から見上げる崖上と、
落語のなかでも距離感の表現がことに大切な演目で、
演者を選ぶ噺であろう。