友人の母上手製のローストビーフを
ごちそうになる機会があった。
さっぱりした赤身肉で、ちょっと感動するうまさだった。
たまには牛肉でもいじろう。そういう気持ちになった。

ネットでローストビーフのレシピを検索。
クックパッドなどに
様々な「簡易版」の作り方が載っている。
おーこれはいい、いただき、と思った。
スーパーに行き、普段あまり見ない
牛肉コーナーを見つめる。

【材料】
・牛ヒレ肉
・ニンジン
・ズッキーニ

厚手の小鍋に肉が完全に浸かるくらいの水を入れ、
ローリエ、黒コショー、顆粒コンソメを加え、火にかける。
室温に戻した肉に塩、コショー、
ジンジャーパウダーをすりこむ。
フライパンで全体に焼き色をつける。
沸騰した鍋の火を止めつつ、そこに肉を投入。
ふたをし、13分ぐらい放置した。
このへんいずれも適当。
いろいろなくふうのしがいがある部分だろう。

つまり、オーブン加熱の部分を湯にやってもらおうという、
いわゆる保温調理を利用したテクニックなのだった。
ポーチドエッグの「ポーチ」のようなこの方法、
オーブン250度で50分なんていうのにくらべると
とてもかんたんで気が楽だ。

赤ワインと醤油をフライパンで煮つめて
適当なソースを作り、粉ワサビを練ったものを添えた。
味が劣ってはしょうがないわけだが、自分でもおどろいた。
すごくうまい。
北海道産のお肉はこの量で900円ぐらい。
贅沢といえば贅沢だが安いといえば安い。
すべての家畜たちに手を合わせつつ、おいしくいただいた。

2010-06-10-THU
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