山椒の若葉、すなわち木の芽をタダで大量に入手した。
こんなにいらん、と思うほどの量であり、
調理の手間を考えげんなりしたが、
しょうがないので楽しむことにした。
イヤミな文章ですみません。

保存には佃煮がいいと思い、
ネットでだいたいのやり方を調べた。
ふと思いついて、ご飯ものはないかと検索したら、
あるある。
様々な木の芽ご飯のレシピがヒットした。
きざんで醤油につけて、炊きあがったご飯にまぜこむ
シンプルな手法を採用。

【材料】
・山椒の葉
・米、雑穀
・醤油、酒、みりん

佃煮は、まず葉っぱの掃除から始めた。
それほど汚れてはいないが、
太めの枝などを取り去っていく。少々トゲもある。
面倒くさいこと山のごとしだが、
すばらしい香りが台所中にたちこめ、陶然となった。
飲まない日なので必死に我慢したが、
この香りだけで1合飲める。

湯を沸かし、葉っぱを2分ほどゆでる。
色が鮮やかな緑にならず、あせったが、
よく考えたら醤油色に煮染めるのだ。
まったく気にしなくていいのだった。
ゆでこぼし、水洗いしたものを鍋に戻し、
酒、みりん、醤油でとろとろと煮る。
途中味見をして醤油を追加した。
だいたい1時間半ぐらい煮ただろうか。

翌朝ご飯を炊き、きざんだ山椒の葉と醤油をまぜた。
炊き込みご飯ほど塩気はなく、おかずがほしい薄味だが、
山椒の香りと醤油の風味が大ごちそうだ。
佃煮をつまむ。
自分が作ったとは思えない、
朝から一杯やりたいようなすばらしい味であるが、
横で「ぶぶぶぶぶ」とか言っている赤子のことを考え、
ぐっと我慢した。

2010-05-13-THU
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