白菜がおいしい季節だ。
白菜料理で一番おいしいのは漬けものだと思うが、
加熱した白菜もまた一番である。
一番なんていくつあっても困ることはない。

たとえばタンメンに白菜が入っていることがあるが、
あれはおいしい。
淡泊ながらキャベツにはない臭みがスープにとけこんだ、
野菜麺の傑作である。
中華料理屋さんはこの季節
「白菜入りタンメン始めました」
と貼り紙を貼ってもいい。

どんな鍋にも合う白菜だが、中でも一番うまいのは
「ピェンロー」だろう。
妹尾河童さんがエッセイで世に紹介した鍋である。
白菜、豚バラ、鶏、乾し椎茸、春雨、そしてゴマ油と塩。
その組み合わせが
「こんなうまいものあったんか!」
という感動を呼ぶ。
私はひねくれ者なので
「脂、脂、油で、まずいわけないだろ。
 まったく人類は油脂類のトリコよのう」
と思ったことも事実だが、うまさには負けた。
ネット上にレシピが転載されていたりもするから、
未食の方は是非お試しください。

なんとなくそれを念頭に置きながら皿うどんを作った。

【材料】
・白菜
・豚肉
・干し椎茸
・クコ
・ニンニク(みじん切り)、ショウガ(おろす)、ネギ
・太白ゴマ油、オイスターソース、酒、みりん、醤油、
 片栗粉
・うどん(乾麺)

うどんをゆでて洗って炒め焼きにして、
あんかけにした具をかけてできあがり。
ラー油や酢を追加して、それなりにおいしくいただいた。

2009-12-10-THU
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