暑くなってきました。
そうめんにします。
日の丸そうめんとは、めんつゆにたよらず、
麺を梅干しの味だけで食べようというもの。
これを思いついた朝は二日酔いであり、
おかゆ的な味のものを体が要求していたと同時に、
めんつゆや薬味を用意するのがかったるかった。

【材料】
・そうめん
・水
・梅干し

水は前夜から冷蔵庫で冷やしておく。
ゆでたそうめんを冷水とともに器に入れ、梅干しを配置。
梅、赤ジソ、塩だけで漬けられた昔ながらの梅干しは、
しょっぱくておいしい。
梅干しをかじり、麺をすする。
そうめんの味がよくわかり、合間に飲む水がまたうまい。

何の手間もかからず、料理以前のものだが、
梅干しは手づくりだ。
私のではなくて、伊藤理佐先生が数年前に漬けたもの。
以下は本人からの、数年にわたる
「梅干し蟻地獄」の様子である。

[1999年 2kg]

[2000年 5kg] 
去年少ない気がして。
一日一粒食べてたらなくなると思って。
干してるときカラスに狙われると思って
気が気じゃなかった。

[2001年 10kg]
いちばん高い梅を買い始める。
カートで帰ってきたのを覚えている。
干し用ザル3枚の世界。

[2002年 10kg〜?]
人にあげようと思って、12キロくらい漬けたような‥‥
へたとりをてつだってくれた母が、量にあきれていた。

[2003年 10kg]

さすがに多いと思い始める。

[2004年 10kg]
止まらない‥‥。

[2005年 5kg]
ようやく止まった。

ただでさえ遅れがちなマンガ仕事のスケジュールと
なんとかすりあわせ、自分の行為に疑問を感じながら、
時には徹夜で梅仕事をしていたという。
さすがは伊藤先生、みごとな逃避漬けだ。

2008-07-10-THU
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