読みかえす
「今日のダーリン」
2003/11/15
月曜には「禁煙成功宣言」も出まして、
ヤフー投票に挑戦したり、いろいろと、
新しい動きがはじまっている週でした。
今回は、多めに4日ぶんの
「今日のダーリン」を、ご紹介します!


11月10日

【禁煙に成功せり、と自分が認定】

「8月2日に禁煙をスタートさせて、
 今日まで1本も吸わずに過ごしてきた。
 3カ月も過ぎて、
 11月10日の誕生日まで禁煙が続いたら、
 いちおうの
 禁煙成功宣言をしようと決めていた。

 もちろん、何年も吸ってない状態なのに、
 『まだ禁煙に成功したとは言えない』
 という人とか、20年も禁煙していて、
 その後に吸っちゃった人だとかも、
 いるのは知っているので、
 3カ月やそこらでの
 禁煙宣言は早すぎるということも、
 言えなくもない。
 しかし、そのあたりのことを
 厳密に考えると、死ぬまで
 禁煙できたと言い切れないことに
 なりそうなので
 自分で「ここだ」と
 決めさせていただいた。
 
 というわけで、ワタクシ、
 本日、55歳の誕生日をもって、
 晴れて禁煙に成功したことを
 宣言させていただきます。
 未成年の時代から、つい先日までは、
 1日に80本も吸っていた人間としては、
 感無量です。
 
 よく喫煙者がタバコをやめると、
 過激にタバコを
 憎む人になったりもしますが、
 どうやら、ぼくの場合は
 そうはなってないようです。
 (そのへんが一部の方からは
  つっこまれそうですが)
 ただ、やめてよかったことが、
 いまごろになって
 いろいろ見えてきました。
 ニコチンやタールの害よりも、
 一酸化酸素を摂取しなくなったことで、
 息切れしにくくなったことが
 何より大きかったです。
 そのおかげで
 長い距離の散歩もできるわけですし、
 歩くことで得られる
 精神的肉体的な健康も、
 実感できるように
 なったわけですからねぇ。
 今年の暮から正月にかけての冬休み、
 海外旅行をしないと決めたので、
 『禁煙の本』でも
 書こうかと思っております」


11月11日

【投票してください、「ほぼ日」に】

「『ほぼ日』は、これまでに
 さまざまなコラボレーションを
 やってきましたが、
 今回はコンペティションに
 挑戦してみたいと思います。
 いやいや、そんな
 偉そうな言い方をしなくてもいい。
 勝負事をたまには
 やってみたいというわけです。

 インターネットのなかには、
 あんまり、勝ち負けを競う遊びは
 ないような気がします。
 ぼくらも、たぶん、勝負ごとって
 得意じゃなさそうだし。
 でも、たまには、
 そういう刺激があったほうがいい。
 そんな気がしていたところに、
 ご案内がありました。
 Yahoo! が主催している
 『Web of the Year 2003』の。
 
 このコンペで、
 『ほぼ日刊イトイ新聞』は、今年は、
 エンターテインメント部門で
 ノミネートされたらしい。
 だったら、ここで
 本気で一位をめざそうと思いました。
 前々回は、メディア部門というところで
 候補になり、フジテレビに続く
 2位になったことがあるのですが、
 そこでぼくらとしては、
 終わったような気になって、
 このコンペから
 ちょっと距離をおいてしまったのです。
 
 しかし、
 今年は、せっかくだから勝負をしたい。
 勝ち負けを競っている時間は、
 活気もでるものです。
 そういうわけで、
 『ほぼ日』は、
 『Web of the Year 2003』に、
 積極的に参加します。
 どうぞ、
 じゃんじゃんばりばり投票してください。
 『ほぼ日』を読んでくれている人が、
 みんなで
 『ほぼ日』に投票してくれたら、
 おそらく一位になることは
 可能だと思うのです。
 そのための連載
 スタートさせてしまいました。
 どうぞ、よろしくお願いします」


11月12日

【「たのしめ!」再び】

「憶えている人もたくさんいると思う。
 矢沢永吉が、
 大きなステージに立つ直前に、
 自分に向かって言うという
 『たのしめ!』ということば。
 これ、いまでもぼくは
 よく思い出している。
 役に立っている、
 というのとはちがうんだけれど、
 目の前の状況の見え方が、
 この『たのしめ!』のまじない一発で、
 まったく変わってしまうのだ。

 いわゆる
 ポジティブシンキングというやつなのか、
 そういうこととはちがうのか、
 よくわかりませんけどね。

 昨日は、浜松に行って畑を見てきた。
 ここでカモミールを育てる予定なのだ。
 すばらしい場所だし、
 実現したらおもしろいぞー。
 しかし、東京に戻って
 チェックリストを作りはじめると、
 とんでもなく
 むつかしいことのように思えてくる。
 分析的に、考えれば考えるほど
 『大変だねぇ』という気分に
 なってしまうものだ。
 
 そういうときですよ、
 思い出すべきは『たのしめ!』ですよ。
 このまじないを思い出すことで、
 仕事が簡単になるわけでもないし、
 責任が軽くなるわけでもないのだけれど、
 『さぁ、なにからやろう』
 という気持ちになってくる。
 みんなをたのしませてやれ、という
 いたずらっぽい
 ワクワクした感じもでてくる。
 すっごいキイワードだと、
 あらためて感心しました」


11月13日

【メモを取る、ということ】

「メモというやつが嫌いでした。
 ノートをとるやつのことを
 馬鹿にしていました。
 『メモをしなきゃ
  忘れちゃうようなことは、
  どうせたいしたことじゃない』
 とうそぶいていました。
 ま、それはそれで
 一理あるとも思いますけどね。
 生意気な青年でありました、
 自分のことです。

 しかし、突然に
 思いついたいい考えとかは、
 たまにメモしていたりするもので。
 メモした紙がそのまま紛失して、
 忘れたのと同じことになっていたり、
 そのメモの内容が、
 何年も先になってから、
 とんでもなく
 役立ったりもしたものでした。
 いろんなケースがあったということです。

 しかーし、
 このごろ、つくづく思うのです。
 『アイディア』というまでには
 至ってないような、
 思いつきだとか気になることだとかを、
 文字にして記しておくというのは、
 やっぱり、
 たいへんにいいことである、と。
 『こんなことを思った、
  ということを思い出す』ためにも、
 そのメモ書きは、
 とてもいいきっかけになるんです。

『ほぼ日手帳』が、1日を1ページ分にして、
 たっぷりと書くスペースをとっているのは、
 『せっかく場所も空いてるから、
  なんでも書いてやれ』
 という、自由な、やんちゃな、
 お手軽な、気分を
 活かすためなのであります。
 なんでもかんでも
 書いておいたほうがいいんです!
 『私は普通の主婦で、書くことがないので、
  1日1ページはもったいないです』
 なんてご意見を知りながらも、断固として
 『ほぼ日手帳』は1日1ページで行きます。
 おでん屋でなにを食べたかを
 記しておくだけだって、いずれ、そこから
 おもしろいことが起こるんですってば」

2003-11-15-SAT


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