読みかえす
「今日のダーリン」
2003/08/09
今週更新の「今日のダーリン」の言葉から、
「おお!」というみなさんの反応が
多かったものを中心に、ご紹介しましょう。
超ダイジェスト版として、お読みください!

今週は、仕事について、
いろいろ気づいたことを、3日ぶん紹介だ!


8月4日

【早く起きるコツは…】

明日もやるべき仕事がいっぱいあるし
しっかり起きようと思って寝る、
というのは、誰もがわりと
普通にやっていることだと思う。
ところが、そう思っていても
簡単には起きられないもんだ。
やっと目覚めて、
やや不機嫌にいやいや起きだす。
そういうことになっている。
責任感がない、
と言われればそれまでだけれど、
起き抜けは、ちょっと
酔っ払いのようになっているので、
自分の快感原則に
素直にしたがってしまうのだと思う。
ところが、です。
ぼくは土曜日の「今日のダーリン」を、
こんなふうに(金曜の深夜に)書いた。

 今日は、絶対に
 まるまる1日だらだらします。
 だーらだらして、ごーろごろして、
 ぼんよよよ〜〜〜んな
 土曜日を過ごすのです。
 みんなもやれよ、とは誘いませんが、
 オレはやるよ。

そしたら、なんと、
もーのすごく目覚めスッキリで、
いつもより早い時刻に、
きびきびと起床しちゃった。
びっくりしたよ。
ぼくの疲れた無意識が、
「そりゃぁ楽しみだ」と、
感じちゃったんだろうねぇ。
起きたからって、
つらいこと何もないんだもん。
で、実は実は、
土曜日は、身体も休めつつ、
いつも以上にノって、
文章書いたり本読んだりしたんだよ。
「たのしめ!」ということの
奥義がかいま見えたねー。
「正しい」ことへと
行動するのではなく、
「たのしい」ことへと動くのだ、
ということですよねぇ。
ぼんよよよ〜〜んな
気持ちでいるつもりのほうが、
しっかりしたこともできると
わかりましたよ。
翌日も、その方法で起きました。
調子よかったです。
どちらも、
休日だったというせいもあるので、
週日も、この実験を
続けてみたいと思っています。
同じことやるにも、
たのしくやったほうがいいんだよねー。


8月5日

【人間にも早稲と晩生がある】

私用があって、
昔アシスタントをしてくれていた
イシイくんの運転で
渋滞の道をドライブした。
なんだか、おもしろかったなぁ。
武蔵野美術大学の学生のときに、
うちに来はじめて、10年以上も
いっしょに動き回っていた人だけれど、
いまではもう中年の社長さんだ。
もう最初に会ってから
20年以上経っているのだけれど、
どうも、そういう実感がない。
ぼくも彼も、ちゃんとした会社に
勤めた経験がないものだから、
いまごろになって、
そういう勉強をしているような感じだ。
こういうことを、ふつうは、
もっと若いときに
勉強しているものなのかもしれない。
どうも、オレたちは
晩生(オクテ)なんじゃないか。
そういう気がした。
「ほぼ日」を読んでいる人のなかには、
若い人も多いから、いろんなことで
彼らが焦っているようすも
垣間見えるんだけれど。
人間にも、早稲と晩生があるからねぇ。
ぼく自身は、よく冗談めかして、
「オレなんか、
 モノゴコロついたのが45歳だから」
と、言っているものなぁ。
典型的な晩生タイプだという気がする。
口ではませたことを
言ってもいましたけどね、
もう、ぜーんぜん
わかっちゃいなかったもん。


8月8日

【ソフトマネーが湧く泉】

人数のたくさん集まるイベントも、
少人数のこぢんまりしたイベントも、
緊張感は同じですね。
今夜、遅くから
『キリクと魔女』のイベントがあって、
その準備にみんなドタバタしております。
高畑勲監督も、
鈴木敏夫プロデューサーも、
大貫妙子さんも、
こんな夜中においでいただいて、
ほんとにありがとうございます。
さぞかし失礼も多々ある
丑三つ時だと思いますが、
先に謝っておくことにします。
約200名の参加者の方々だって、
根性要りますよねぇ。
翌日が土曜日だからいいようなものの、
すっかり明るくなってからの
解散ですものね。
恵比寿ガーデンシネマの方々にも、
ご迷惑をおかけします。
自分たちも、お疲れさまでございます。
ネットで座談会の
音声と動画を配信しますから、
その準備やら、事故、
失敗の可能性もありますしね。
これに関わる人、
ひとりとしてラクな人はいない。
儲かる人もいないわけだし。
なのに、どうしてやるんざましょ?
その答えは、
友よ、風に聞け・・・っていうか、
やったほうがおもしろいから、
やるんでしょうねぇ。
「ソフトマネーが湧く泉」
みたいなものを
つくるたのしみがある、
という言い方もできるかな。

2003-08-09-SAT


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