読みかえす
「今日のダーリン」
2003/07/12
今週は、自分の内面と対話してみる、
みたいな話題が多かったのですが、中でも、
特に反響の大きかった3日ぶんを、ご紹介!


7月7日

【ファンタジーの世界って】

ぼくらは、現実の世界を、
実寸以上にふくらませて、
現実よりもあいまいだけれど
おもしろいものにしている。
たとえは悪いかもしれないけれど、
春画だとか、ポルノグラフィーなんてものも
そういう「ふくらまし」のひとつだし、
満漢全席の伝説とか、
世界一おいしい桃だとか、
食べものにも、そんなものがある。
有名なブランドの服やバッグなんかにも、
現実の寸法を超えた
「うらやましさ」が付加される。
ぼくは、そういうものぜんぶをひっくるめて
「ファンタジー」と呼んでいる。
ほんとのホント、
という世界だけに生きていると、
気持ちの行き場が
限られてしまうということがある。
それを、「ファンタジー」が、
補ってくれるわけだ。
もちろん、
そこには毒にも薬もなる要素がある。
どんなリアリストでも、
一切の「ファンタジー」なしに
生きられるということは、
絶対にない、と言える。


7月8日

【「軽いつらさ」がふつう】

「大アンケート祭り」に
参加してくださった人のうち、
10000人に、
新しい「ほぼ日ロゴマーク」の
ピンバッジが発送されました。
それが届いたという
よろこびメールが、届いています。
それを読んでると、
驚くべき事実に気付くのでした。
「会社でいやなことがあって」
「このところ、いいことが何にもなくて」
「イライラしていたのですが」
「疲れ切っていたところに」
というような状況にいて、
バッジを受け取った人が、
半数以上もいたということでした。
わざわざ、
そういうことを書かなかったけれど、
同じように悪い状況にいた人も混ぜたら、
もっとずっと多くなるんだと思います。
なんだか、日本中なのか、
世界中なのかわからないけれど、
みんなつらいんだなぁ、と、
思ったのでした。
つらいと言ってられるだけマシ、
とも思えるけれど、
本人がつらいと言うのだから、
やっぱりつらいんだろう。
そこに、1コのピンバッジが
届けられただけで、
すっかりうれしくなっちゃった、
というのだから、もともと
「軽いつらさ」だったのかもしれませんね。
そういえば、自分だって、
そのうちの1人かもねー。
どうせ、みんな
「軽いつらさ」のなかにいるのなら、
自分が軽くつらくても、
それって一般的ということだから、
「そっか、ふつうか」と
思えばいいみたいですね。
えー、今日も、ふつうでオッケーです。
そのふつうの日を
たのしみたいと思います。


7月11日

【大きいことを書きたくなる時】

何を書いていいかわからない日があります。
例えば、今日、です。
他にやるべきことがあるのに、
ここの、この
「今日のダーリン」が書き終わるまで、
手が付かないままで、
もう2時間くらい経ちました。
たぶん、個人サイトをやっている方だと、
よくわかっていただけると思うのですが、
書くことがないわけじゃない、なのに、
何を書いていいかわからないという状態に、
たまになりますよね。
そういうときに危険なのは、
ほんとうに自分の頭を動かしてないはずの、
大きい出来事に
コメントしたくなったりすることです。
大きいことや、
りっぱなことを言いたくなるんです。
そういうことは、
読んでもらえるし、ウケるし、
オレもちゃんとした人間なんだ、
という満足もあるわけで。
つい、身の丈を超えたことを
いい気になって書いちゃう。
そういう時には、いちばん小さくなって、
もっともくだらないこと、
自分のようなものに言えることを
気を取り直して書くことにします。

2003-07-12-SAT


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