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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第195回
「つゆだくだくの味はどうよ! 吉野家シリーズ8
 〜大団円」

というわけで、いよいよ行ってまいりました。
築地は吉野家の本店に。友人と。



「大江戸線下車ー駅名は築地市場駅」

金曜ですから、今度は休みではない。
行列ができたりするんですね。
5〜6人のものですが。
今や牛丼が食べられる数少ない吉野家です。


「吉野家本店にも軽く列ができる」

吉野家のある築地の食べ物屋さんの一角、
本来は市場の人たちのための食堂街ですが、
観光客っぽい人も多いですね。
寿司屋はやはりそういう人で長蛇の列。


「築地寿司屋に並ぶ人々」

魚だけではなく、カツやハンバーグも美味しそう〜。
でも僕達よそ者は
「築地に行けるかもしれない」
→「魚が威勢良く売られるイメージ」
→「魚がさばかれて、切り身になっていくイメージ」
→「寿司食うしかない」
という思考の推移のもと、
築地にいく選択肢の中に
「ハンバーグ定食を食べに行く」という
大胆極まりない発想が浮かびません。


「築地食堂街の名札表」

なにせ、駅を降りたとたんに魚のにおいがしていますから。
で、食堂街に到着してからやっと思うのです。
カツなども美味そう、
今度来るときは必ず食べてみよう‥‥っと。
しかしその日は結局来ない。


「吉野家近辺の築地」

しかし今日だけは牛丼です。
いや〜、何ヶ月ぶりだろう? って、
たったの1ヶ月半ぶりですが。
けっこう懐かしい。
いろいろあったからな〜。
いよいよ食べられます。
築地市場の人が親しんできた吉野家、
こんなことでもなければ
来るモチベーションはありえない吉野家本店です。
他の吉野家と違い、バイトを使わず、
全員が正社員であるという店員は、
意外なことにその日のカウンター担当は
女の子ばかりでした。
だからコワクないです。
吉野家店長の手記にしたがって、
本店だけの特別注文法で頼みます。
ちょっとは勇気が要りますね。
「つゆだくだく、ねぎだくだく、あたまの大盛り!
 卵黄身だけ!」
つゆとてもたっぷり、ねぎすごく多く、肉の大盛り、
卵は、白身抜きで、ということですね。
友人は、あつしろ=蒸らし上がっていないご飯
を注文します。
来ました。やっぱり早い!


「つゆだくだく、ねぎだくだく、あたまの大盛り」


「卵黄身だけ〜見た感じではわからない」

どうですか? このツユの量。


「つくだくだくのイメージ」

食べてみます。
カ・カライ!
味が濃い!

いや〜わかりました。
普通の店で「つゆだくだく」をしない理由が。
普通の人には味が濃すぎるんですよ、これは。
吉野家のツユは軽くまぶすだけで
十分味わえるようになっている。
つゆだくぐらいが限界みたいですね。
だくだくにするとトゥーマッチ!
おかげでネギだくだくとか、
肉が多いことの是非も良くわからなかった。

やってみないとわからないもんですね〜。
やっぱり基本は「並(なにもしない)」です。
つゆだく、ねぎだくあたりまでが
オプションのリーゾナブル範囲なんでしょう。
「あつしろ」のほうは、
ご飯がちょっとシナっとしている感じが好みでした。

う〜ん、これでひととおり吉野家探訪が終わったわけです。
あっけないな〜。
狂牛病に関連した牛肉輸入問題は相変わらず解決せず、
実は軍事関連をおいてでもアメリカををいらだたせる
最大の(金額的)問題といわれる牛輸入。
不穏な状況が続き、心配です。
豚丼もいいが、
やはり肉片の腰の強い牛丼が懐かしくなってきた、
という人も多いでしょう。
オーストラリア産は赤身が多いから‥‥
という理由で採用しないようですが、
赤身好きな僕としては、
できれば「赤身牛丼」を食べてみたいな〜、
と思っているんですよ。
どうですか? みなさん?

ここで街の個人経営の牛丼を食べてみようと思います。
四谷駅を降りて
(旧)日テレ通り方向に100Mほどいって右折、
細い路地をほどなく左にある立ち食いソバ屋
「瓢箪(ひょうたん)」に美味しそうな牛丼がありました。

 
「四谷の立ち食いソバ屋「瓢箪」」

狂牛病問題などどこ吹く風。
赤身いっぱいの肉が、
400円ならお得! と思われるほどたくさん載せてある。
「昼ごはん時にあまったものでなんですが、
 スープいかがですか?」
とおばちゃんがスープもサービスしてくれた。


「瓢箪の牛丼」

味は濃いけど、やはりそれなりにうまい。
よりスキ焼きっぽく、タレがたっぷりしみた、
町のなにげない、家庭的な牛丼。
ここには、すき焼きから派生した牛丼の原点があるような。
小さい築地店から発展した吉野家の人々も、
こういう小さい店を駆逐したい
などとは思っていないと思います。
フェリーの船つき場の牛丼、
カレーなどのなげやりな風情もいい。
街の無名の牛丼がんばれ!

一番大事にしたいのは、町の個人経営の食堂。
でも、日本ならではの味を届けるための
チェーンを模索する吉野家や、
「なか卯」などそういったポリシーのその他の店には、
この高度資本主義社会で、
それなりの意義を感じてしまうのです。
カムバック! 吉野家牛丼!
(この項終わり、お便り下さいね!)


サエキけんぞう公式ホームページ
(正式名称が「サエキけんぞう公式ホームページ」と
 シンプルなものになりました)
新装開店してます(アドレス変更!)
www.saekingdom.com です。
写真日記、ほぼ毎日更新しておりますよ!
イベントのお知らせです。

サエキけんぞうがスーツケースローズと
青い部屋で隔月で行っているフレンチイベント
「娘達にかまわないで! DX」
今回は、本物のフランス人の登場です。
フランスでアルタンゴという
ユニットをやっているファブリスさんは、
アダモのプロデュースもしていますが、
この2月、編曲を行っているベネバラという歌手(若者)が
ディスク大賞(レコード大賞)シャンソン部門を
受賞しました。
懐深い彼のプレイと、
なんと窪田晴男(ギター、パール兄弟)、
サエキとのセッションをお届けしたいと思います。
また、同じくライブスペシャルゲストには、
サエキとはデビュー当時からの付き合いである
hi-posi(ハイポジ)が登場します!
叶姉妹研究家としても有名な
“きうぴい”のDJも絶好調です!
毎回品切れの料理、
今回はテキーラシスターズ! の登場です。


娘達にかまわないで! DX
4/23(金)19:00open 23:00close
¥2800(1D) ¥2500(1D/ADV)
LIVE/suitcase rhodes、hi-posi、
Fabrice Ravel-Chapuis (France,from ARTANGO)
DJ/きうぴい
FOOD/テキーラシスターズ
VJ/ヤマネアツシ
performance/サエキけんぞう

予約、お問い合わせは
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2004-04-21-WED

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