MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第174回
「スシ頭の男!サエキけんぞう、フランスに歌う!」
その10
<いよいよ「スシ頭の男」ウェブ販売
 &「トイレット・ペーパーがない」の社長とは?>の巻


いよいよ!フランス発売された僕の初ソロ・アルバム
(実は完全個人名義のソロは初めてなのです)
「スシ頭の男」のウェブ販売を開始します!



このアルバム=フランス直輸入盤に
僕の解説を封入した日本仕様盤を
2,940円で一般発売しますが、
送料込みで2,900円でウェブ販売します!

そして問題のオマケですが、先着30名様に、
今回アウトテイクになってしまったニノフェレールのカバー
「泉の傍の家」という曲の
フランス語バージョンのCD-Rを付けます
(=このバージョンで
  今回のフランスツアーライブは始まりました。
  歌唱演奏等、全く趣きの違う日本語バージョンが
  アルバムに入ってしまいました。
  フランス語バージョンで
  フランスに侵攻を考えていただけに、
  晴天の霹靂でした)

フランスツアーの内容を味わっていただくためにも
是非聴いていただきたいオマケCD-Rであります。
また、さらに、先着10名様に
ツアーの告知が掲載された
フランス現地日本人向けマガジンも付けてしまいます!

 
お申し込みはお早めに
(有)パールネット「スシ頭CD」係りまで
pearlnet@kt.rim.or.jp



さて、節電ホテル仕様にビックリした僕は
リオネルについて近所にある我がレコード会社
「FGL」に行きました。
古い作りの門に見えますがオートロックのドアを開けて、
その暗証番号を控え、
いつでも入ってこられるようにします。
さらに会社ごとのインターホン、
二重のセキュリティを経て、階段を降りると、
上掲載の「ジャパンインヴェンジョン」のポスターが!
続いて「スシ頭の男」などのジャケットが!
いよいよ僕はこちらでCDが発売され、ツアーをするのだ!
という気持ちがはっきりします。

ドアーを開けて「ボンジュウ!」というと
社員が目に飛び込んできます。
ここは従業員10名程度のごく小規模のレコード会社。
イギーポップあるいは「ナッシュビル・プッシー」
(というバンドがアメリカにある)
のような海外ロックCDやラウンジ、
映画音楽などのオムニバスの発売、
そしてペトゥラ・クラークのようなスターのCDの原盤制作
(その場合、販売は別)
等、とにかくかかわるCDは
すべて音楽ファンにとって面白いといえるものだけ。
その御眼がねにかなうのはある種大変なほどであります。

なぜか?それはここの社長自体が
ミュージシャンだからなのであります。



この社長ことティエリー・ウルフは
ビドションというバンドのヴォーカリストなのですが、
このバンドがフランスではずいぶん売れたのです。
彼がいうには
we sold a total of 650.000 copies.
ということ。
つまり総計65万枚を売り上げており、
これは人口が倍の日本では約2倍に相当します。
しかし、問題はその中身。
彼らはパロディバンドなのであります。

たとえば、2枚目はローリングストーンズのパロディで
その時のバンド名を
「ザ・ローリング・ビドションズ」といいます
(これが正式名称という説も)。
The best seller is the Rolling Bidochons
(second album, around 180.000 copies)
and we are still selling
これが一番売れたそうで、まだ、売れているそうです。
3枚目はビートルズのパロディ。
これもけっこう売れたようですが、
どんな歌詞内容でしょう?


「ふとっちょ軍曹 アンクル ベンズー」
「サージェント・ペッパー
 ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のパロディ

アンクルベンには飯を食うなんてあっという間だ
さあ早く お湯を少し
スーパーでハイパーな飯も
あっというまに食い終わる
たくさんの飯もね

アンクル・ベンにかかっちゃ飯食うなんてあっという間
皿にくっついてるのがもったいないなあ
ビアフレ族がこっそり戻ってくる
あっというまに食い終わる
あっというまに食い終わる
あっというまに食い終わる
あっというまに食い終わる
アンクル
ベンズーーーーーーーーーーーーー!!


「トイレット・ペーパーがない」
ペーパー・バック・ライターのパロディ

ひどく臭い ここからでなくちゃ
でも雑誌は使えない
早くこのトイレから出たいんだ
だけど紙がない ああどうしよう

トイレットペーパーがない!


ちり紙もない
おまけに俺の後に入りたがってるやつがいる
服を着たいけれど
こいつは洗濯大会になるな

トイレットペーパーがない!

ほんとについてない
まるで俺はトイレットペーパーの芯みたいだ
せめてポストカードを持ってるか
マンガを読んでるかしてたらなあ
ここから逃げ出せたのに

トイレットペーパーがない!

俺は結局
メトロのチケットを使うことにした
壁も使わなくては
ザラザラしてて痛そうだな
 
トイレットペーパーがない!



けっこう、元の曲のメロディを思い出しながら読むと
笑えますよ〜!

こんな歌を歌っている社長に呼ばれたってなんか運命かも?
(サエキを知っている人はそう思うでしょう?)
しかし、この社長、音楽を道楽としているだけに、
選ぶ音にはやたらシビア。
フランス人らしい気難しさなのであります。
また、ビジュアルにも相当凝っており、
今回のジャケットは彼が発注して制作されたものですが、
けっこういいでしょう?
まあ、こういう人が現代の粋なフランス人なのでしょうか?
「ザラザラしてて痛そうだな」。
(この項続く)

僕のHP「THIS IS SAEKINGDOM」
が無事、復旧いたしました!
http://www.saekingdom.tv/


ブティックが超好調のブルードレスとのイベント「MIDS!」
サエキがフレンチナンバーを歌います!
ゲストDJはMODSの頭領、黒田学さん
MIDS(MOD & FRENCH)
7月25日(金曜日)
22:00open 5:00close
\2,500(1D)/adv.\2,000(1D)
【GUEST DJ】黒田学
【LIVE】WACKY TV
【DJ】blues dress、kirasienne、POOKY

produced by KENZO SAEKI、blues dress、POOKY

at青い部屋渋谷駅より徒歩7分
東京都渋谷区渋谷2-12-13八千代ビルB1F
tel/fax 03.3407.3564
http://www.aoiheya.com/

※22:00-23:00 ブルードレスによるダンス講習会
 モッズとフレンチの服をコーディネイトして来た方には
 ワンドリンクサーヴィス!

サエキさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「サエキさんへ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2003-07-16-WED

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