MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第162回
「大瀧詠一トリビュート」にテロ!
11分の『オンド・メドレー』収録! その12
<イトイ新聞に大滝さんがいたのは
もう5年も前のことなんですね>



まず、緊急というか、時節がらの情報をひとつ。
僕はこのコラムにおいて、親米、
反米の立場をことさら表明する気持ちはありませんが、
どのお立場の、すべての方にも、
ぜひ一読して、参考にしていただきたい記事があります。
ほぼ日読者さんも参加されている、ある種の掲示板です。
http://www.kamiura.com/mail.html

この中の「3月16日分劣化ウラン弾の被害について」
の項です。
米誌『YES!』(2003年春号)より、
ダグ・ロッケ米陸軍少佐の証言だそうで、
要旨は
「湾岸戦争に従軍したベテラン陸軍少佐ダグ・ロッケは、
 イラク国内の戦闘で米軍兵士の安全を図る任務についた。
 そこで知った米兵とイラク一般市民双方への
 劣化ウランなどによる戦争被害の実態は、彼に
 「もう戦争ができる時代は終わった」
 と確信させるものだった。」
という物です。是非御一読下さい。

さて、え〜〜いよいよ「パール兄弟」のアルバム
(窪田晴男とのコラボレーションによる
 「パール兄弟」としては13年ぶりのアルバム)
「宇宙旅行」の発売3月26日が迫ってまいりました。

で、曲名を発表したいと思います。



1 ローラー・コースター 5:41
2 ファイト倶楽部 4:12
3 水 (VoゲストZOOCO) 5:33
4 宇宙旅行 3:49
5 DO THE STRANGE 1:27
6 恋の工事現場 4:23 (Ba バカボン鈴木)
7 マイクロ・ホリディ 3:19
8 DO THE STRANGE(キクチ)1:35 (Sax菊池成孔)
9 ロリータ・ゴーズtoザ・カントリー 4:00
10 Niagara Ondo Medley /
 Let's Ondo Again〜ナイアガラ音頭
 〜うなずきマーチ(Inst.)〜ナイアガラ・ムーン11:59
(Vi川井郁子 Ba バカボン鈴木)
11 ザ・ミッドナイト・アワー4:38(Ba バカボン鈴木)

というわけで、
大瀧さんトリビュート・アルバムを買っていただいた方には
多少遺憾になるかもしれませんが、
こちらには、トリビュート盤でカットされてしまった、
なが〜いイントロ・インプロヴィゼーションが
完全収録されている完全版が入ることになりました。
「宇宙旅行」と大瀧さんのトリビュート!
是非よろしくお願いします。


さて、先日告知いたしました、
サエキのフランス公演ツアー
(パール兄弟ではなく、ソロ。計5ヶ所)
のパリ公演の詳細が出ました。

4月7日 19時30分
タイトル「Japan Invasion」
Les Cappuccino, CimaCima, Kenzo SAEKI
La Boule Noire
120 Bd Rochechouart 75018 Paris


最寄の地下鉄駅(metro) Pigalle

その他は前述のようにこちらです。

4月3日
(都市)ストラスブールStrasbourg
(場所) La laiterie 
(収容人数)200〜300人

4月4日
(都市)アミエン Amiens
(場所)La lune des pirates 
(収容人数)200人

4月5日 
(都市)サヴィニー  Savigny
(場所)L'empreinte  
(収容人数)450人

4月7日 
(都市)パリ Paris
(場所)La boule noire.
(収容人数)300人

4月8日 
(都市)ルーアン Rouen
(場所)Exo 7
(収容人数)1000人

フランスに御住まいの方、
あるいは、そのころフランスに行かれる方は、
事前にわが事務所にご連絡をいただければ、
今後もし詳しいスケジュールが出ましたら、
メールで配信いたします。
現地での軽いオフ会も開催できたら、と思っております。
報道関係はご招待の手はずをいたします。
pearlnet  pearlnet@kt.rim.or.jp
サエキ・フランス・ツアーの件:とタイトルして下さい。



というわけで、やっと主題です。
大滝さんは84年4月21日に「EACH TIME」を出され、
それが今のところ、
最後のオリジナルアルバムになっています。
大滝さんはこのアルバムに
「ロング・バケイション」の3倍の時間を
かけたといわれています。
これは夏の設定の曲の多い
「ロング・バケイション」に比べ、
四季を意識した内容になりました、
カラフルでキラキラして、ふか〜い内容です。

そして、そして、78年に
「レッツ・オンド・アゲイン」を出した後の
突然の沈黙に似たような季節が再びやってまいりました。

事務所も突然縮小されたので、
「ああ、本気で休まれるのだな」と思いました。
「ロングバケイション」から約3年。

はっぴいえんどとしては、85年に国立競技場で再結成。
コンポーザー、プロデューサーとしては、
85年小林旭「熱き心に」
86年クレイジーキャッツ「実年行進曲」
88年小泉今日子「怪盗ルビィ」
90年代に入ってからは
SONYのダブル・オー・レコードの設立に参加され、
渡辺満里奈「Ring-a-bell」をプロデュース。
98年には個性ある
モデルの市川美和子のプロデュースもされています。

そしてソロ活動としては97年11月にフジテレビドラマ
「ラブ・ジェネレーション」の主題歌
「幸せな結末」がリリースされ、大ヒットします。
手元に公式の資料がありませんが、
190万枚を超えるメガヒットになった
という話を聞きました。



98年には、もうひとつ忘れられない出来事があります。
記録によりますと、7月30日に
「ほぼ日刊イトイ新聞」インタビューが
行われたとあります。
ほぼ日発刊当時からのファンには
なんと懐かしい話でしょう?
あれから、もう5年がたとうとしているのですか?
大滝さんの大量の糸井さんによる連続インタビューが、
ほぼ日ページ上で堂々連載されました。
それまでには聞く事もできなかった話も含まれた
そのページは、2/3くらいまでいったところで、
突然、全ログともに完全消滅(笑)いたしました。

大滝さん自身による公式HP「Ami-go Gara-ge」には
「ナイアガラズビズバ館」など、
抱腹絶倒のコラムが満載ですが、
これもイトイ新聞のインタビューと同じく、
いつ消滅するかわからないので
(昨年あったナイアガラ相撲館は今はない)
みなさん、ログをおとりになることをお勧めします。

大滝さんが今「ロング・バケイション」にあるのかどうか?
それは、ファン1人1人の判断によると思われます。

なぜなら、例えばこの「Ami-go Gara-ge」の
更新ひとつとってみれば、
大変に密度の濃い情報が一気にアップされるわけで
(昨年8月ごろからしばらく、
 とんでもない量の文章が放出された)
その他、「ロング・バケイション」
「ナイアガラ・トライアングル」の
リマスター盤の発売など、
活動されているエネルギーも伝わってきます。

ただアルバムについては「イーチ・タイム」から
はや19年という年月の経過も、
さすがにちょっと長いですね。

とにもかくにも、いつか書きましたが、
70年代からのファンにとっては
それも決して暗いものではありません。
「レッツ・オンド・アゲイン」からの3年弱こそが
本当の暗闇でした。
そしてその暗がりを経た末の突然の
「ロング・バケイション」の閃光、
この落差数億キロにも思える
宇宙空間の光と影の壮大な滝登り!
その跳躍こそ、
大滝さんの怒涛のような生命そのもののキラメキ、
計り知れない魅力を解き明かす鍵だと思っています。
光を感じるためには暗闇を認識することが必要なのです。
是非その重力感を想像で味わっていただきたい。

さて「ナイアガラ・トライアングル」が
リマスター・リリースされた昨年2002年の夏、
8月に我がバンド、パール兄弟は
正式にレコーディングを再スタートしました。
盟友の窪田晴男とは13年ぶりの再結成でありました。

そしてそんな9月のある日、
大滝さんのトリビュート盤について話をしたいという、
連絡があったのです。

話はパール兄弟再結成についての状況とクロスし、
参加を要請していただくという
名誉をいただけることになりました。

ラインアップはクレイジー・ケン・バンド、
キンモクセイなどそうそうたるものでした。
オファーは
「ロング・バケイションのようなメロディー・タイプの曲」
ということでした。

「ハア、そうですね」
と軽く、調子を先方に合わせましたが、
心の中はすでに暗黒のエネルギーが
ムクムクとたちこめておりました。

なぜなら収録予定の曲は案の定、
「恋するカレン」をはじめとするメロディータイプの数々。
これは、テロをしかけるしかない‥‥と。

(この項続く)


サエキのHPにも来てね!
http://www.saekingdom.tv/

パール兄弟「宇宙旅行」の発売に先がけて、
パリで生まれたライフスタイルショップ、
キャトル・セゾンとサエキけんぞうによる
フレンチポップス・コンピレーション第4弾が
3月23日に発売されます。
20ページの美麗ブックレットと、
新しいパリを彩る
15のミュージックシーンとともにお楽しみ下さい。



春とびきりの暖かさに包まれたこの盤は、
シリーズ最高の青春作!
セネガルの驚異の新人diogalの
エネルギーと優しさに包まれた「サンバ・アラ」に始まり、
ルイ・フィリップ・プロデュース、
なんとあのポップグループのプロデューサー、
デニスボーヴェルによる
この上ないオシャレなのLaila Amezian、
ネオアコファン仏の若手オーウェルによる
ギルバート・オサリバンのヒット曲の
絶妙なカバー「クレア」、
ピエール・バルーの日本初公開新作シングル、
イザベル・アンテナの
新グループによるカバー「スタートレック」
新星歌姫Moiraによるプリンス曲など、
これは、自信作超満載だ!
聴く者の耳を一聴でとらえる全ポップファン必聴の出来!
だぞ。


<全員への特典>
組み立てて楽しい、オリジナルCDボックスをプレゼント!
これがけっこうかわいいです。
(送料が今回若干高くなりますが、
 これがデカいので勘弁してください)

<ほぼ日読者への特典>
今回も、特別曲入りサエキ手焼きCD-Rを作っちゃうぞ!

ご購入の方は pearlnet@kt.rim.or.jp までどうぞ!



フレンチとMODSを合わせた、毎月イベントMIDSですが、
ここのところ、かなりの盛り上がりになってきました。
共同プロデューサー集団
ブルードレスの自作服を売る洋服店も、
V6のメンバーがコートを着用してTV歌唱。
盛り上がっております。
また、ステップを教えてくれるダンス講習会は
けっこう本格的なもので、とってもお得ですよ。

そしてそしてサエキフランス公演を記念して、
今回3月28日のライブでは
サエキライブに重点をおいて行います!ヨロシク!


3/28(fri) at青い部屋
http://www.aoiheya.com/

MIDS(MOD & FRENCH)
GUEST DJ/アモーレ・ヒロスケ
LIVE/男気バンド
DJ/blues dress、kirasienne、POOKY
produced by KENZO SAEKI、blues dress、POOKY
22:00-23:00 ブルードレスによるダンス講習会
モッズとフレンチの服をコーディネイトして来た方には
ワンドリンクサーヴィス!
22:00open 5:00close 前売\2000(1D)
当日\2500(1D)

渋谷駅より徒歩7分
東京都渋谷区渋谷2-12-13八千代ビルB1F
tel/fax 03.3407.3564

2003-03-23-SUN

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