MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第158回
「大瀧詠一トリビュート」にテロ!
11分の『オンド・メドレー』収録! その7
<福生?市川?
 ロング・ヴァケイションに自動突入するとは>



え〜、ちょっとご無沙汰しました。生還いたしました。
パール兄弟の10年ぶり、
窪田晴男とのコンビとしては13年ぶりの新譜
「宇宙旅行」が完成いたしました。
その間に宇宙の悲しい事件をはさみ、
こちらもあわや遭難しかけましたが、
無事、できあがりました。
昨年8月から細々と録音開始、7ヶ月の歳月を経て、
え〜もう最後のほうはすごかったですが、
これで3月26日に発売されることになりました。
おかげさまで自信作でありますので、
ぜひ、みなさまに聴いていただきたく
思っているしだいであります。
(とりあえずご挨拶まで。追って続報を出します)

というわけで続きです。

今では長く休むアーティストは増えました。
例えば、杉山清貴さんなどは以前ハワイに移住された
(今もそう?)ということを聞いたことがあります。
これは、生活のペースの中に
ヴァケイションが入ったケースではないでしょうか?

また最近は、新幹線の普及により、
遠くに住むアーティストが増えました。
テイ・トウワさんや加藤和彦さん、
そして高中正義さんは現在
軽井沢にお住まいということです。

このすんでいる場所というのがけっこう重要であります。
生活のヴァケイション度は
都心との距離に比例するかもしれません。

僕の場合、なぜ市川に住み続けているか?というと、
それは都内に住むと、生活が破綻するからですね。
例えば大学生の方で、大学の正門の前に
居心地のよいマンションを借りていたとします。

するとどうなるでしょう?

間違いなく「たまり場」になるでしょう?
勝手にやってきてCD聞かれたり、冷蔵庫開けられたり、
・・というようなのが(今では違うかもしれませんが)
正しい学生関係でした。
便利な場所には容赦しないのが友達です。

情の深い人になると、
実家同士の友達カップルに部屋を貸してた
(つまりセックスさせてた)という人も最近いましたから、
学生の絆も捨てたもんではありません。

昔ならそういう部屋は雀荘になったでしょう。
プライヴァシーもへったくれもないです。
たとえ少し不便でも、大学とは距離を置く、
それが無難な学生生活であります。

僕の仕事の場合、都心と距離を置く原因は、
「呑み」でありますね。
「もうちょっと呑んでいこうよ」といわれる時間が
午前4時とか7時とかのお仲間であります。
これが終電を基準とする生活と、いかに健康で差がつくか?
考えただけでも震えが起こるほどです。
港区に住んでたら、30代半ばで体壊してたな。

90年代に隆盛したクラブシーンは
音楽関係者の生活を変えました。
洋楽のディレクターなどは、
来日アーティストのライブがクラブで午前5時に終わり、
そのまま10時から会議ということも珍しくないようです。

24時間の中でどういう生き方をするか?
それはこういう業界では住んでいる場所によって
スタイルが決まってくるのかもしれません。

大滝さんの住んでいるところは、福生。
東京から鉄道距離で47キロ、1時間30分ぐらいです。
千葉でいえば緑あふれ出す鎌取や、
内房色が強くなる八幡宿とかその辺になります。

1時間30分、それ自体は
一見たいしたことないように見えますが。

しかし、この都心から4〜50キロというのは、
どの方向にいっても必ず生活に
ヴァケイション色が入ってきますね。
例えば鎌倉は50キロであります。

大滝さんはずっとそこに住んでいらっしゃるわけで、
活動をヒンパンにされているときは、
もちろん東京の人になるわけですが、
メディア活動が休止されたとたんに「福生」の人となる。
そこが「ロング・ヴァケイション」が生まれた
背景ではないか?と勝手に思ってしまいます。

サバーバン(郊外)ライフは
気持ちしだいでヴァケイション。

僕の場合の市川、あるいは、船橋、松戸あたりは、
休んでいてもヴァケイションにならない
ベッドタウンというところがポイントになっている。

大滝さんのヴァケイションは、
ファンにとって福生に住んでおられたイメージが大きい。
目黒区あたりにお住まいで2年休んでも、
休んでおられる感じがしないですね。

そんな大滝さんを「ロング・ヴァケイション」録音中の
スタジオにお尋ねしましたことがありました。

今はなき信濃町ソニースタジオのロビーに
大滝さんは一人でポツンと座っておられました。
そのテーブルは今はなきTVゲーム。
ピコピコとなにごとか打っておられました。
80年ですからインベーダー・ブーム後、
銘柄はなんだったけなあ。

「ロング・ヴァケイション」については、
高価なスタジオで僕を迎えてくださった大滝さんは、
そういうわけで、レコーディング中とはいえ、
TVゲームをしているところしか見ていません。

なんかレコーディングしてる感じ、
気配がそのときは全くしませんでした。
気のせいかもしれないけど。

いろいろ見学しましたが、
あれだけ、ある意味で豪放な雰囲気で
スタジオを使っているのは見たことがなかったなあ。

スタジオに大滝さんの「ヴァケイション気」が
充満していた。

「ロング・ヴァケイション」のすごさとは
そんなところにあるのではないか?と思っています(続き)


サエキの属するフレンチ・レーベル「マッドフレンチ」が
オムニバスCDの発売記念ライブを行います。
サエキプロデュースのCDが発売される
レースクイーンアイドルDIGICCOも出るよ。
サエキは飛び入り参加予定!


Mad Frenchの仲間たち at TOKYO

♪開催日  2003年2月21日(金)

♪会場  東京/池袋LIVE ・INN ・ROSA
 東京都豊島区西池袋1-37-12 ロサ会館B2F
 TEL/03-5956-3463

♪時間  19:00p.m.〜23:00p.m.
♪料金  前売り予約 2500円(1ドリンク付き)
 当日 2800円(1ドリンク付き)

♪出演者
(順不同)
 *Sublime
 *Piasa
 *Sabou et Mamie サブ&まみ
 *ETT
 *ASSCA (From DIGICCO)
 *DIGICCO デジっ娘
 *まも&男気バンド
 *Les Stereo-Phonic Theatre
  (ステレオフォニック・シアター)
 * 美月レンカ
 *高橋望
 ☆Special Guest☆
 *新井英一

♪主催 *MAD FRENCH レーベル
♪協賛 *europoint
♪協力 *LIVE ・INN ・ROSA


http://www.mercato.co.jp/party3.htm

2003-02-14-FRI

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