MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第116回
「進化するカラオケ、どうなるの?10年後は?」


あのカラオケの第一興商の人と呑みました。
テカテカしてて非常に健康そうな男性と、
ニートで美しい女性(既婚)。
2次会は当然カラオケ。
呑んでいる場所の近所の第一興商のマシンが置いてある店を
ただちにリサーチ。
おなじみ「ビッグエコー」でしたが、
あの老舗のイメージと違い、
西新宿のそれはまさに「タワー」。
5,6階までルームで一杯で、
場所がら、サラリーマンOLで満杯でもあります。

入口でタンバリンを受取る第一興商の人たち。
タンバリンはあまり好きではないのですが、
ここは専門家の彼らに従う。
タンバリンは小音量で鳴らすとカワイイですよ。

入口はマイタンバリン、マイマラカスなど
カラオケ用品を売るオミヤゲ物店の様相。
また何故か2002ワールドカップグッズが
展示即売されている。
そのデザインちょっちヤバし!

さて、快適な新らしい匂いのするルームに入ると、
テーブルには「寿司メニュー」が。
700円ぐらいで・・。
食べたばかりなのに、これは食欲をそそる。
進化しているカラオケ食は
ピザやタコ焼きぐらいは当たり前になってきたが、
寿司はイイ!(味はそれなりだったが・・)
「串焼き」「中華饅頭」「ケバブ」
「ユッケビビンバ」「棒付きアイスクリーム」
など増やして欲しいものはけっこう限りない。

さて、その部屋は「寿司メニュー」の他にも
先端のものが色々入っているのだが、
ビックリしたのがタッチで選曲できる
新しい液晶のリモコン装置





曲を「曲名」「年代」「歌手別」など
8種類の検索法で割り出せるリモコンで、
銀行のATM感覚で、画面にタッチして選べるのだが、
これが超便利!
特に便利なのは「年代別」で
1974年のヒットといえば、
ごらんのようにズラっと出て来る。
また、翌年、前年ボタンで次々とロールプレイング。
最終的には曲名をタッチすれば選曲は完了だ。
いちいち番号を打ち込む必要がないので、
間違えることもない。

これは革命だ!
検索はコンピュータ最大の機能といってもいい。
「なんて曲だっけ?歌手も思い出せないし、
 俺が高校のときはやった曲でさあ・・・」
というような時にも一発で割り出せるし、
「危険なふたり」というタイトルでも
「きけん」まで打ち込むと候補をズラっと出してくれる。
コンピュータの便利さで、レパートリーが増えそうだ。
しかし、このままでいくと、
未来の子供は全く紙の辞典を引かなくなってしまうね。 

それから、ギターの形をしたカラオケ楽器。
これはギター感覚で弾けると同時にキーボードも使える、
一見ウルサイ装置のようで、使うとけっこう面白い。
美味しいギターフレーズと
キーボードフレーズがたくさん入っていて、
ロックな曲の合いの手が簡単に入れられる。
で、注目なのは、これは完全に確認していないのだが、
何故かキーが、その時、歌っている曲に合うのだ。
カラオケマシンと音階が
シンクロしているような気がした(要調査)とにかく、
どの曲で「テケテケ」とひいてもキーが何故か合う。
「な〜んだ、オモチャか?」といわずに
是非触って見たいオモチャだ。





その他、歌ったエネルギー量の表示が
「ただいまの消費カロリー量は10Kcal」
というように歌唱後表示されるのもけっこう面白い。

しかし何といっても驚いたのは、
興商の人にお聞きした、
下火と思われたレーザーカラオケが
今もなお「二万枚」も売り上げているという事実。
二万枚というのはヘタしたら
オリコンの200位以内に軽く入りかねない数字。

それだけに普通の楽曲制作には負けない
リッチな制作をすることで有名な第一興商だが、
なんとさらに某音楽家の証言でスゴイことを聞いた。

予算がなくて制作された
ある演歌曲のストリングスがシブシブ、
シンセサイザーで録音されたのに、
カラオケの方は本物のストリングスを使って
録音されたことがある、
という本末転倒な事実があったというのだ。
これはスゴイ!

一時ほどの勢いはなくなったとはいえ、
まだまだ栄えているカラオケ。
ウルフルズなど、本人が出演するビデオも増えている。
これはプロモーションビデオを買い取って、
カラオケ画面にハメるらしい。
しかしカラオケは第一興商で作るので、
歌と口がちょっとズレる場合があるというのが
無性にオカしい。 

僕の仲間うちでは、
歌本の後半に載っている洋楽カラオケが断然人気がある。
アラニス・モリセットとか、
ロキシー・ミュージックとか
ザ・フー、クイーンメドレーまで、
今ではた〜くさんある。
あのスタイルカウンシルのポールウェラーも、
来日時にカラオケボックスにハマったのだから
(売りビデオに熱唱風景が映っている)
カラオケは深い。

そんな10年後のカラオケにはズバリ!
僕は以下のことを期待したい!

1、
性転換カラオケ=男声が女声に、
女声が男声に、男女声がオカマ声に・・
というように声質が機械的でなく
性的に厳密に変えられるカラオケが欲しい。
今日の僕、気分はブリトニー・スピアーズってな感じで。

2、
対訳カラオケ=洋楽曲の歌詞の意味を完全字幕表示!
英語ロックはヘンな歌詞たくさんありますよ!
日本語の英訳も実は面白い。
「YOKOHAMA TWILGHT
 (よこはまたそがれ)」
ってだけでも何かヘン

3、
ルーツ歌唱養成カラオケ=ブルース、
ゴスペル、シャンソン、演歌、浪曲など、
特殊訓練を必要とする
ルーツミュージックの歌唱を養成する
「ルーツ歌唱養成ギブスカラオケ」。
「そこでコブシを!」「ぐっとためる!」などと、
装置に仕組まれた合いの手の解説が
オプションで聞くことができ、
その評価ができる装置を作る。そんな
ソフトでカラオケをボーカル練習所に使う若者殺到!

なんかそんな冗談も
本気で実現されそうな第一興商の技術力がコワい!
(この項終わり)


イベントの御知らせ
フレンチとモッズを融合したイベント始めました
モッズのダンス講習会が午後8時から
同会場で行われますよ。
2月23日土曜日 DJ Lounge SONORA
WISKY A GO GO PRESENTS "MIDS"
(MOD & FRENCH)
DJゲスト常盤響 
21:00open 5:00close \3000(2D)
サエキけんぞうプロデュース、
60年代のイギリスとフランス、
音楽とファッションの融合。
モッズグループblues dress、
DJ POOKY(フレンチ)が月一で開催するDJイベント!
毎月豪華なGuestが登場するぜい!
ベストドレッサー賞、DJバトル、夜明けのデニーズ!
朝日にやるせなさを感じさせない!
あなたをひとりで帰したりなんかしない!
なぜなら、このイベントの第一目的はズバリ!
ボーイミーツガール!
DJ Lounge SONORA
六本木星条旗通り 03-3403-1537

2002-02-08-FRI

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