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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第111回
あけまして! 気が狂わぬように・・・

毎年、新年って気がくるいそうになるんですよね。
それはなぜかというと、まず部屋の掃除ができなかったから。
やろうと思ったって、なんだかんだで、できないですよね!
って相づち求めてどうする!

次に年賀状書きで。
もちろん、年末までに終えてしまっている人は
いいでしょうけど。
年賀状を用意して、宛名確認してから出すまでって、
そうとう時間かかりませんか?
喪中もありますし。
今年はなんだかんだで1月1日にできたんですが、
いつも大変。旅行でもして、7日にでもずれこもうものなら、
やはり気は完全に狂いますね。
夏休みの宿題8月31日いや、9月1日状態ですね。
結局新年になっても、部屋の状態も含め、
変わっているのはTVの中だけで、
現実の自分は去年と変わらない。
とにかくモロモロがどうしてもできないのは
年賀状書きがあるからですね。
(と無理やり年賀状におしつける)

さて、年賀状書きで一番問題になってくるのは、
年賀状の宛名の整理ですね、みなさんどうやってますか?
原稿書きについては、僕は91年から97年まで
ワープロ専用機で、その後98年末
ウィンドウズに移行したわけですが、
宛名は長らく手書き、ワープロのプリンタが
かなり良くなった94年ぐらいに
ワープロ入力に変わりました。

90年代中盤になると、
マッキントッシュも持っていましたが、
プリンタのスピードとかもろもろ考え合わせてみると、
やはり手書きかワープロの方が早い。
ワープロの住所入力は大変簡潔で、理にかなっており
「これだ!」とも思いました。
住所のラベルシール印刷は、慣れるとなかなかに快感で、
できたシールをペタペタはっていると
「手書きより確かに全然早いぜ!」
と悦に入ることができました。
ただ、容量が少ないのと、
メールとの連携ができていないことは
大変気にはなりましたが。

ところが、状況はあっという間に進行しました。
まずコンピュータのプリンタの圧倒的な進化。
連続印刷に対する信頼性の過激な進歩はすごかった。
何枚シートフィーダに入れても、安心して刷れる。
スピードもとにかく速い。
これではワープロの印刷は完全に負けてしまう。
ワープロがハガキ印刷で王者でいられたのは、
わずか5〜6年だったのではないでしょうか?

ハガキの図面、写真を入れたりする本文の印刷も、
あっという間にスゴイコンピュータソフトがたくさん出て、
すべて自前で刷る人も増えましたね。
でも、そんなコンピュータの自前ハガキですが、どうですか?
僕は作ることは作りますが、う〜ん、イマイチだな。
なぜなら

●文面だけならいいが、写真の精巧な印刷スピードは
 まだまだ遅い。100枚印刷したら1時間は軽くかかる?
●写真用の分厚いカードハガキもいいものは
 1枚20円以上します。
 フォトインクは別カートリッジつけなければならない。
 インク代もけっこうかかる。


とはいえ本当なら宛名印刷だけは、
すぐにでもコンピュータに移行したいのですが、
僕はまだしていません。
ワープロ住所データをコンピュータに移行する
CSV保存というものが、理論的にはできるのですが、
実際にはデータがくずれて、
どうしてもうまくいかないのです。
さすがにもう一度イチから打ち直すという勇気はありません。
もし僕が完璧主義者ならそうするんだろうな。
知り合いの最もマシンまめな人は宛名書きに、
こういうルートをたどった人がいます。

1990年ぐらいまで・・・手書き
1990〜1994年・・・ワープロ専用機
1995〜8年・・・マック
1999年〜・・・ウィンドウズ

マックからウィンドウズの移行もうまくいかず、
すべて手打ちになったようです。
つまりこうして見ると、この方は4年ごとに
住所の入力変えを3回手打ちで行っているわけですね。
その労力を考えると、果たしてずっと手書きでいたのより、
どれほど時間の節約になったのかどうか考えものです。
僕自身はといえば、
メールソフト(アウトルックE)に
とりあえず入力する住所が増えて来ていて、
このままではメールソフトが住所録になってしまいそう。
メールソフトの住所欄にメモするほうが、便利。
「筆マメ」などのハガキ制作ソフトをいちいち開けて、
入力なんかする前に、メールソフトにとりあえず
メモしていってしまう方が整理がいい。
それが住所録をハガキ制作ソフトに移行させない
最大の原因といえます。
メールソフトとハガキ住所録ソフト間のデータのコピーも
やはり思うようにはできないようです。
(いまのところ。良い情報あったら教えてください、
 データコンバートソフトは半角、
 全角文字等問題がありました)

こんな状況だから、宛先整理がうまくできず、
人間関係にも反映できなくて、同じ人に、
正月数日のうちにメール出して、携帯で連絡とって、
家と会社から2枚ハガキの年賀状出して、
しかも新年会で会うという
マヌケな事態が出て来てしまうのです。
つまり、対人関係を司るはずのデータに
振りまわされているというわけです。

どうですか? この現実。やっぱり正月は狂気だ。
手書きのハガキだけのほうが十分アクティブだったような
気もする・・・。

今、日本国民を年賀状で分類するならば、
こう分かれるだろう。

1、年賀状をすべて自分で作り、宛名も管理する人
  →完全マメ人間=電脳事務派

2、既成のハガキあるいは、業者まかせの年賀状を使う、
  宛名管理のみ自分でする人

  →普通人間=順当派(コンピュータは使える)

3、他人まかせで年賀状を出す人
  (会社役員、社長など部下のいる人、
   奥さんがやってくれる人)
  →エライ人(コンピュータは他人にやらせるものだと
   思っている)or不精派or病人

4、返事だけしぶしぶ書く人(手書き)
  もちろん住所管理なし。
  (1月に入ってから年賀状買ったりする人)
  →無頼派、あるいは本当のナマケもの
   (コンピュータは好きではない、あるいは使えない)

5、郵送年賀状もらってもメールのみで返事する人
  →電脳不精派あるいはクールな未来系
  (コンピュータフェチ)

6、年賀状は出さず、返事も書かない人
  →世捨て人or真の大物
  (当然コンピュータなど眼中にない)

7、年賀状がなんだかわからない人

さて、貴方はどれでしょう?
このように年賀状との接し方で人が細かく別れるのです。
コンピュータの存在は、こうした90年代までにはなかった
人間の性格分布を、何故か、
はっきりクッキリとさせていきます。

メールで年賀状やりとりしていると、
「ア〜便利、全部こうなったらどんなに楽で、
 そして安くつくだろう!」
と5のような人間の気持ちになります。
でも、やっぱりそれだけじゃ味気ないし、
きっと未来の日本もそうならないだろうなあ・・。

(この項終)

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