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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第69回
「合い言葉はホッホッホ〜! 
 世界公認のサンタクロース」

いよいよクリスマス。
毎年新しいクリスマスCDを揃えるが、
NRBQ『NRBQのクリスマス・ウィッシュ
(デラックス・エディション)』が
今年のオススメであります。
アメリカンルーツ系のひとたちなんですけど、
普通のポップ聞き慣れた耳で聞くと、
そうとう多彩で身近で面白く楽しく聞こえると思うなあ。
こんな表現で伝わるかなあ。
他にビーチボーイズ、フィルスペクター、
アトランティックのクリスマスと定番はたくさんあるけど、
結局すべて聞かないうちにまた来年。
あ〜あ!

さて、今日は日本で、
いや、アジアで唯一の公認サンタクロース、
パラダイス山元さんの話題だ!
彼のインタビューは12月27日発売の
『週刊宝島』に載るので見てください。
僕のページは「サエキけんぞうのエレキタイムス」という
ページで、主にIT時代のカルチャーを扱う。
その号では「IT時代のサンタクロース」について
書くけれども、今日はパラダイスさんから聞いた、
サンタになるドタバタについて書いてみます。

まず、パラダイス山元さんは今年NHKの子供番組で
久々に「たこやきなんぼマンボ」をヒットさせた張本人。
コモエスタ八重樫さんやゴンザレス鈴木さんと
東京パノラママンボボーイズでメジャーデビュー、
続いて東京ラテン・ムード・デラックスを率いて
日本を代表するラテン野郎であることを
御存じの方は多いと思います。
また、「マン盆栽」という本を書いて盆栽に詳しかったり、
みうらじゅんの「イヤゲ物」に該当しそうな
「貝細工」の収集家として
僕と「タモリ倶楽部」に出演したこともある。
また、美味しい餃子づくりの人としても有名。
日産のカーデザイナーが最初の肩書きでもあった。
う〜すげえマルチ??

そんな彼がなぜにサンタクロースに??
飯を食わされたらしい。
体格、見た目が向いていると判断されたせいか、
気が付いたらなることになったらしい。

公認サンタクロースの集まり「世界サンタクロース会議」は
デンマークのコペンハーゲン郊外の
世界最古の遊園地バッケンというところで
7月20日ごろから4日間開かれる。
サンタの合い言葉は「ホッホッホー」
まずはこの挨拶を練習させられるらしい。

で、サンタはフィンランドから来ると
思っている人はいないだろうか?
実際フィンランドからは毎年サンタが
一人やってくるらしい(成田に一人ついた翌日、
全国にフィンランドサンタが散らばって同時出没するらしい。
分身の術が使えるらしい)
これはフィンランドの観光対策らしく、
パラダイスさんに公認サンタになることを推薦した
スカンジナビア観光局としては、
サンタ会議が開かれているデンマークが
正しいサンタ中心地であるという認識を広めるために
パラダイスさんに白羽の矢をたててお願いしたというのが
物語り。色々ありますね〜!

実際彼の堂々たる体格はサンタ向きであるといえよう。
街にこの時期になるとたくさん出没する
キャバレーやデパートやケーキ屋の
「にわかサンタ」を尻目に、パラダイスさんは、
日本で一人の公認サンタとして日本中をかけまわる。

公認でも衣装は自前だそうだ。
裏地のばっちりついた上等のサンタ服を自作したそうで、
帽子やヒゲもそろえたそうだ。
サンタ会議は7月に開かれるのであるが、
なんとあの暑い7月20日に公認サンタになろうという者は、
自宅からサンタのかっこうをして出発しなければ
ならないそうなのだ。
東京の某区の自宅玄関から、あのかっこ。
成田エクスプレスにのってもあのかっこ。
そして空港で目立つ目立つ。
税関では説明に一苦労したそうだ。
(その辺の顛末は彼のウェブ連載ページ、
「世界マンボ紀行」の番外編に詳しくのっています)

サンタが「とてつもなく楽じゃない」ことは
これでお分かりであろう。
デンマークについたパラダイスさんは
日本からの初めてのサンタクロースということで
報道陣から熱烈な歓迎を受けたらしいが、150人を相手の
「日本における少子化など、
 サンタを取り囲む現状の説明のスピーチ」とか、
「サンタ体力測定会」など、
過酷を極めるスケジュールがビッチリだったらしい。
サンタ体力測定会は、デンマークやオランダのサンタは
木靴を履いての参加だというから、すごい。

今年の演題は
「IT時代のサンタクロースの役割」
だったそう。その前の年までは、
「トナカイの減少に伴うソリの台数制限」
「ドイツの集中暖房の建物にどうやってはいるか?」
「煙突の太さの国際基準の設定」
また、約30名いる女性サンタクロースの
スカートのたけがだんだん短くなってきたことを憂えて、
「女性サンタのスカートの丈」
についてなど、真剣に討議されたという。
ほかに、煙突登りなどのゲームやストリートパレード、
野外ショー、パーティーなど
4日間休むヒマもないほど
ぎっしりスケジュールが詰まっていたということ。

身だしなみはずっとサンタクロースでいなければ
ならないため、白髪のカツラは異臭を発しはじめ、
その悪臭に耐えての参加である。とにかく大変。

それでも元気に「ホッホッホ〜」を合い言葉に
公認サンタはそれぞれの国で元気に活動にはげんでいるのだ。


12月22日(金)にシャンソン歌手、小説家、
人生相談ニストとしてとして高名な戸川昌子さんのお店、
新装開店した「青い部屋」でワンマンリサイタルを行います。
今までやってきたゲンスブールナンバーを中心とした
フレンチナンバーを中心に、ボリス・ヴィアンと
ジャック・ブレルの新曲を加え、
本格シャンソン風ステージに挑戦!
40分2回ステージで、ゆっくり、ゆったりと
リラックスして楽しんでいただきます。
そしてゲストはあのPSY・Sのチャカ!
「レモンの勇気」「WOMAN・S」をはじめとして
僕が数々の詩を提供したPSY・Sのチャカとは
本格共演が初めてになります。
どうかお見逃しなく!
当日はほぼクリスマスということで
ささやかな趣向もこらします。
「クリスマスさびしい!」という方や、
仲イイカップルも是非どうぞ。

「サエキけんぞうショウ」
ゲスト:チャカ(元PSY・S)、
桜井鉄太郎(越路吹雪ものまね)
ピアノ:広瀬千代
OPEN:8:00PM START 9:00PM
(40分2回ステージ、11時頃には終わります)
場所:青い部屋(3507−3564)
渋谷駅東口 六本木通りを六本木方面に800メートルほど。
青山トンネル手前の交差点のさらに手前左側ビル
八千代ビルB1
青い部屋ホームページhttp://i.am/aoiheya
(地図はhttp://www.din.or.jp/~pooky/aoiheya/access.html

2000-12-20-WED
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