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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第68回
「インターネットのたった!今。」(そにょ3)

寒くなりましたね。さて、このテーマを進めながら、
ネットや雑誌で調べものをしましたが、時間かかりますね。
何を調べたかといえば、
ホームページのランキングについてでげす。
まずは、(そにょ1)のダーリンとの対話の引用の
続きになりますが。

糸井 ヤフーに勝てないと思って
2番目以降がやってるって思うのが、
貧乏臭いなと思うんですよ(笑)。
サエキ まあねえ、そうですよね。
だから、広辞苑が売れているとして
広辞苑をライバルにして
本を作らなくちゃいけないとか…。
糸井 あっ、そうだね。それ面白くも何とも無い。
サエキ 次元が違いますよねえ。
糸井 広辞苑は編集してますけど、
そうじゃないですからね。
サエキ 敵にしたくないですからね。
「広辞苑ぐらい売れる本作れ」とか言われても。
糸井 広辞苑は今、売れないんだけどね(笑)。
サエキ 売れないんですか?
糸井 あれはもっと売れないと困る
制作費をかけっちゃってるから。
サエキ あー、仕組みが根本から
間違ってるということですね。
あういうのもインターネットで
ますます大変に…。
糸井 それは大きかったですね。
「なあんだ。人は面白いから行ってるんじゃなくて、
 通らなくちゃ行けない道だから通ってるんだ」って。

ホームページのランキングって、1位はずっとヤフー。
これは世界のポップスのチャート記録が
ずっとビートルズで塗り替えられないようなもので、
2位との差が2倍以上あるので当分動かないでしょう。
ヤフーのカテゴリー別検索は、
グーやグーグルが有能という評判が広がった今でも、
見やすさで人を惹きつけるのでは? と思う。
@ニフティがニフティ内で2つと
インフォウェブに分裂して登録しているので、
それらを合計すると@ニフティが2位になるけど、
それでも1位からはかなり離されてる。

でもとにかく雑誌に載ってるチャートは50位まで。
その50位まではすべてジャストネットだのインプレスだの、
プロヴァイダーやインターネット情報会社のページであって
いわゆる個人HPではないのです。
つまり、例としてはちょっと乱暴ですが
電話帳や広辞苑、あるいは新聞にあたるページの視聴率が、
個人の主宰するHPとごっちゃになってるのが
HPのランキング。これじゃ、よくわからない。
でもせめて、200位ぐらいまでわかるなら、
当イトイ新聞のような人気個人ページの
ランキングもわかるはずです。

一回ぐらいチャートの50位以下を教えてくれるかな?
と思って、このチャートを作っている、
ネットレイティングスに電話しました。
ネットレイティングスはTV視聴率で有名な
ニールセンの兄弟会社で1万数千人のモニターを使って
ネットの視聴率を調査している会社です。
「もしもし、サエキと申しますが、
 雑誌の連載などで必要が生じまして、
 一度だけでけっこうなのですが、
 チャートの50位以下の状況を知りたいのですが…」
非常に品の良いプレスの女性が答えてくれました。
「当社は情報を提供することにより
 ビジネスとしておりまして、チャート情報については、
 まことに申し訳ないのですが
 年間契約でないとお知らせするわけにはいきません。
 ご質問はメールでくだされば
 内容によっては御返事いたしますが」
ということであった。当たり前である。
情報はタダではない、というのは資本主義社会の原則。
インターネットに慣らされていて、
つい忘れそうになるが、あるレベル以上の情報は
けっしてタダではない。これって大人の世界の話だなあ。

というわけで、雑誌等を再び、ザット調べた。
チャートが50位以下までずっと載っている雑誌を探したが、
ないですな。あったら教えて下さい。
だって楽天とかティーカップとかだけ載ってる
チャートみてても面白くもなんともない。
やっぱり中田のHPアクセス独走とか、
渦中のキムタク関連急上昇とか
そういうチャートが見たいっす。
HPは何より統計に向いているメディアなはずですが・・。

で、HPに詳しい某イトイ新聞関係者に、
イトイ新聞の他にどんなページが人気あるのか聞いたが、
返ってくる答えは「2チャンネル」とか
日記猿人http://www.iijnet.or.jp/bowwow/」とかだった。
一日100万アクセスといわれる「2チャンネル」は
掲示板のリンク集だからおいておくとして、
「日記猿人」というのは見たことがなかったので
早速見てみた。12月2日現在370万アクセス。
一日5000以上と書いてある。
個人のコラムページでこれはスゴイ。
容量の関係で「過去30日分しか載せられません」という
コメントが泣かせる。でも30日限定にすることで、
一定期間に必ず見なくてはならなくなるよね。
この日記は、TVをひたすら見続けるばうわうさんのページ。
(山本恭司のバンドBOWWOWとは関係ないようだ)
ナンシー関のように濃い論理展開はないが、
こちらもかなり辛口。
淡々としたマイペースな態度と、
「引用の効かせ方」が特徴だ。
(リンク集では「ほぼ日」が筆頭に挙げてありましたよ!)

12月2日は、BSデジタル放送開始のドタバタが
中継されていて、とても面白かった。
BSフジの中継で、東野幸治さんが
「なんですか、この全然盛り上がっていない感じは」(笑)
というような発言をしたとか、
TVセリフの徹底的引用をしている。
このTVセリフの徹底引用という手法はけっこう新しいかも。
本にしてしまうと、あまりの引用の多さ&著作権問題で
おそらく色々大変なのだろうが、
インターネットなら気にならない(笑)。
結局、日記なら日記でちょっとしたアイデアが
ヒットにつながるような気がする。

前々回、ビートルズのオフィシアルサイトを
毎日訪れさせるためのアイデアを募集したけど、
反響サッパリでした!(泣)(笑)。
結局画期的なアイデアなんて、そうそうないのだろうか?
一に掲示板、二に日記…なのかあ?
結局アイデアも重要だが、
なんといってもインターネットに大事なのは書き続ける
「忍耐力」なのだろう。
日記猿人のばうわうさんのドッシリとした安定感ある
忍耐力は素晴らしい。

それにしても日記や掲示板、
リンク以外のアイデアって本当にないのだろうか?
この項はひとまず終わりにするが、
HPについてちょっと新しいアイデアを
引き続き考えてみたい。
 
ところで私サエキが、1980年にダーリンこと、
糸井重里さんにコピーを書いていただいた
ハルメンズというバンドでデビューしてから
20周年になりました。
ハルメンズの2枚目のアルバムは
「ハルメンズの20世紀」というのですが、
その20世紀も終わろうとしているとき、
20周年を我がバンドは迎えたわけです、こりゃめでたい。
で、ハルメンズがデビューしたのは1980年10月ですが、
11月にデビューしたのがシネマというバンド。
杉真理さんとのユニットでも有名な、
日本の一人ビートルズ松尾清憲さんのデビューバンドが
シネマです。ちょうど松尾さんの新作に
サエキが詞を書き下ろしたという経過もあり、
(他に鈴木慶一さんも参加)二人の新譜発売を記念して、
20年を振り返ろうということになりました!
当日は松尾清憲さんのミニライブ(サエキも1曲参加!)、
シネマ&ハルメンズの貴重テープ(未発表曲多数)公開、
ファンクラブ・カルト対決など、楽しい催し? がたくさん!
是非、2つのバンドを良く知らないというひとも
おいでください!

サエキけんぞうのコアトーク59
at新宿ロフトプラスワン
12月12日火曜日 午後7時30分より
「ニューウェイヴの曙〜シネマ・ハルメンズ20周年!
 松尾サエキ新作発売!」
【Guest】
松尾清憲、岩本晃市郎
(松尾さんのCD発売元ストレンジデイズレーベル)、
鈴木さえ子(正式決定!)
比賀江隆男(ハルメンズギター・交渉中)
一色進(シネマベース・正式決定!)
立川芳雄(ハルメンズ末期キーボード・交渉中)
他シークレットゲスト(有名人・交渉中)

新宿歌舞伎町1-14-7林ビルB2F(コマ劇場前のサンクス右隣)
tel3205−6864 fax3205−6874
料金はチャージ(1500円ワンドリンク付き)

というわけで、サエキの新HP http://run.to/kenchan
共に、新作アルバム
「マッドフレンチ・ジャパニーズ」をよろしく!

購入御希望のかたはメールにて、タイトルを
「マッド・フレンチ・ジャパニーズ・ほぼ日係」とし、
パールネット
pearlnet@kt.rim.or.jp
までお知らせください。
折り返し、振り込み方法などをメールにてお知らせします。
定価2000円のCDですが、送料こみで2200円となります。
振り込み確認後、ただちにあなたのために密送します。

2000-12-07-THU
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