MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

第55回
ウィンドウズメディアプレイヤー7の巻


いやあ、熱いですね。それにしてもこの雷・・
ちょっと今年はスゴイじゃないですか??
8月7日は東京湾に竜巻が発生したそうですが、
ちょうどそのときは人の乗ってない
「ゆりかもめ」にのっていました。
(人のいない電車が僕の好物)
見晴らしのよい有明はまるで映画のようでしたね。
アダムスのお化け一家のイントロのような・・。
この雷の多さはやっぱ異常ですね。
ヨーロッパはなんと冷夏だそうで、寒い! といってました。
アメリカは山火事…。

さて、今週とは、「ワープロの巻」の最終回をお休みして、
週刊アスキーに現在4回掲載中の「テストレポート」の
同時タイアップ原稿というのを2回ほどやりたいと思います。
週はじめに発売になる週刊アスキーですが、
この本はコンピュータ雑誌の中ではサブカルよりの内容で、
大槻ケンヂさん、泉麻人さん、唐沢俊一さんや、
いしかわじゅんさんの連載が目をひきます。
「ビルGからの手紙」というブラックユーモアに満ちた
連載があるところが懐の深さですね。

この原稿は週刊アスキーに載る原稿と併せて読むと、
色々お伝えできるようになっております。

☆ウィンドウズメディアプレーヤー7の巻☆
 
みなさんはMP3プレーヤーというと、
CDのポータブルプレーヤーに代わるポータブル機器と
思われる方が多いかもしれませんが、
コンピュータ上にWEBから引き落とし、
スクリーン上のアイコンとなる仮想プレーヤーも
MP3プレーヤーといいますね。

だから、デスクトップパソコンや
オールインワンノートパソコンも
すべてMP3プレーヤーになるわけですが、
この仮想プレーヤーが日々進歩を遂げてるわけですね。
僕のリブレットはモバイル用なので、
そのまま持ち運べば携帯MP3マシンになるわけです。

まず、これらのプレーヤーの種類ですが、
これはムーンライダースの実験ダウンロードサイト
「Pissin' On- Line」(http://moonriders.maa.gr.jp/)で
だいたいすべてが引きおとすことができます。
気になる点はウィンドウズとマックではMP3プレーヤーに
けっこう互換性がなく、
このウィンドウズメディアプレーヤー7も
ウィンドウズ専用かもしれません。
ウィンドウズメディアプレーヤー7の引き落としは
ここですね。
http://www.microsoft.com/japan/windows/default.asp
このウィンドウズ・メディア・プレーヤーの
ヴァージョン7は7月から無料配布を開始したということで、
たった20日あまりで、すでに350万人が全米で引き落とした
らしいです。これはスゴイ数ですので、
かなり話題になっているといっていいでしょう。

ライバルはリアルプレイヤーで、
壮絶な戦いが繰り広げられているようです。
この2つの特徴は、もはや音楽をWEBから引き落として
聞くという次元を超えて、いろいろなメディアを飲み込む、
「メディアプレーヤー」として
機能しようとしている点でしょう。

各社のMP3プレーヤーを聞き比べた結果は、
もちろん圧縮したものを聞くわけですから、
音質自体は音楽のプロを完全満足させるわけではありません が、
このWMプレーヤーやリアルプレイヤーは
けっこう音がよかったので好感をもっていましたので、
ヴァージョン7も早速落としてみました。
これがスゴイものだったですよ。

何がスゴイってインターフェイス。
CDオーディオ、ラジオ・チューナー、などと
ズラズラと機能が並べられているのです。
今までのプレイヤーは、ただ引き落とした
音楽を聴くだけだったわけですが、これはどうやら違う。

まず、プレイ・ヴューというのを見る。
いきなり、「ベック」が…
そして、中央画面をいきなりナツカシの
ビデオドラッグのような…
しかもどうやら、曲のリズムに合わせて動いているらしい。
なおなお、スキンセレクタで、プレイヤーの外観を
「緑男の頭プレーヤー」や
「目玉のオヤジ大集合プレーヤー」など、…・・

次に「メディアガイド」というところでは、
インターネットに自動接続し
日本だけでなく、各国のメディア情報(主に音楽)が
見られるが、まあ、これは予告みたいなもの。

なんといってもスゴイのはラジオ・チューナー・・

(以上この文章の・・以降は
 週刊アスキーのレポートをお読みください)

もうアメリカに行かずとも、カントリーロック親父になれる。
カントリーだけで300局ぐらい入るんじゃないだろうか?
ウィンドウズはアメリカの文化だからというのもある。
アメリカのほとんどの州の電波が入るからだ。
これは音楽ファンのみならずとも、昔ベリーカードを求めて、
短波ラジオで一生懸命世界の電波を探していた
少年にとっては究極のツールなんではないだろうか?

いやあ、コンピュータの久々の底力を見ました。
もうウェブを中継点にすべてのメディアが
飲み込まれる迫力ですな。
ラジオとインターネットがここまで結びつくというのは
スゲエことですね。ウェブというのはこれから
検索がポイントになってくる気もしました。
このメディアプレーヤーは
検索ソフトという側面が強いからです。 
コンピュータはこれにコンパクトな通信機器が加われば、
「ポータブル世界ラジオ」になるわけで、
次回は今話題のPHS通信機「p-in」を
試してみようと思いますが、ホントに携帯性や、
検索性を軸に居場所というものの意味が変わっていく。
21世紀だなあ! と思います。

2000-08-12-SAT
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