MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第43回
iモードになった生活


約束どおり告知させてください。
パール兄弟の盟友、窪田晴男と久々に
がっぷりよつに組んだイベントの詳細が決まりました。
絶対来て欲しいのです。
どうかよろしくお願いします。
(まだ追加になったり、当日飛び入りの人もおそらく出ます)

サエキけんぞうのコアトークVOL.54
「窪田晴男とALL STAR ALL NIGHT LIVE」
南青山での窪田晴男がやってる、夜に始まり朝終わる
なんでもありの噂のライブイベント3周年記念総集編!!


■2000年5月18日(木) 19:30〜朝まで
■新宿ロフトプラスワン
■新宿歌舞伎町1−14−7林ビルB2F
 (コマ劇場のJR側向かい、サンクス右隣地下2階)
■tel 3205−6864 fax 3205−6874
■料金 チャージ(800円)+オーダー
■ゲスト(決定分)種ともこ、エミ・レオノーラ
 (デミ・セミ・クエーヴァー)、田辺恵二、
 岸野雄一(ヒゲの未亡人、スペースポンチ)、
 大河原いずみ(キップソーン)、ジェリーフィッシュ
 (日本の女の子3人)、サンダー杉山、
 G・O・D&窪田晴男・桜井鉄太郎(COSA NOSTRA)、
 浅田祐介、etc...

そして夜明けの終了時には、
まさしく目が覚める出し物を計画中!
(直前情報:パール兄弟掲示板

このイベント「東京フォークロア」は
窪田晴男がダンス中心のクラブ状況の中で、
ライブをラウンジ(なごみ)DJといっしょに
ツラツラ楽しんでみようと企画したもので、
アンプラグドな編成を中心に
老若男女入り乱れたゲストと
飛び入りオーケーの体制で送る、画期的なもの。

今までもキャバクラのお姉さんが
いきなり歌い出だすとともに
身の上ばなしを突然始めてしまうなど
各種のハプニングが起きて現在に至るが、
そんなイベントを青山などという
本来おしゃれな場所で毎月・3年やっているのだ
(南青山オージャスtel 3046−3985、今月は29日)。


さて、読者から御便りをいただき、
その中に面白いことが書いてあった。
携帯の普及はアメリカや日本が世界一だと思ったが、
1位はフィンランドなのですって。
何故フィンランド?? 
北欧ってときどき面白い場所で上位に顔を出しますねえ。
フィンランドときいてフィヨルドを想像したり、
ソリどうしで連絡取り合ったり、
スキーに便利とか、ついそんな想像しちゃいますが、
きっと優秀な携帯メーカーがあるんでしょうね。
いきなり携帯好きな国民性とかだったら笑えます。

さて、やってきました。
P502i。
巷では、電波状況の悪さによる出荷制限で、
品不足が喧伝されてますが、
近所では売っているような気がするがなあ。

まず、小さい、というか薄い。
画面がでかくなるなどして、
重さは207と変わらないのだから、
何が軽くなったのだろう、と思うが、
おそらくまたまた中身が軽くなったのだろう。
この携帯は今、軽さのピークではないか?
と実は思っている。これ以上軽くなると
ヴァイヴレーターが効かない。

先日だれかの何物かが机の上においてあったが、
「ブジ〜ブジ〜」と恐ろしいご乱心ぶりで、
部屋にいきなり緊張が走った。
事務所は「何事か?」という驚きに包まれた。
携帯だった。
ヴァイヴの机への共鳴ぶりは時に驚く。

型盤をきいてみると201。
なんだ昔もってたやつ。
そう、あの頃俺の携帯はよくブルってくれた。
催促のヴァイヴにはどきっとしたものだ。
しかし最近、乗りものに乗っている時など、
ヴァイヴに気がつかない。
もうちょっとヴァイヴをキツきつくしてほしい。
肩こりにきくくらい。

とにかくここまで軽くなると(69グラム)
ついどっかに紛れてしまうことがある。
そんな時、あり場所を見つけるためにすることは
みなさんもおやりになっているとおり、
他の電話で自分のを鳴らしてみることだ。

昨日もどっかにいってしまった。
他の電話でかけて鳴らしてみた。
すると、なんと自分のポケットでブルっていた!(笑)
それほど502i(前の207も)の69gは軽い。
208はもっと軽い。
しかしそろそろ限界だろう。
これ以上軽くなると、本当になくしてしまうかもしれない。
この問題は、持っているという実感と、
物の大きさについての問題で、意外と深い。

例えば、オーディオテープですが、
もうとっくにミニミニ競争の決着はついてる。
もう6、7年も前に、親指の先ほど
(縦2センチ、横3センチ、厚さ3ミリほど)の
テープを使うデジタルテープレコーダーが
売りに出されている。

その大きさで90分収録できて、
音はデジタルだからMDなみ。
レコーダーはP502iみたいな大きさ。
これは究極の小ささで、ヒットしたかといえば、
だれも買わなかったんですね。
だってテープなくしちゃうから(笑)
(高城剛氏は持っていた)。

だから、小さくすればいいってもんじゃない。
あるいは皆さんの部屋を狭くしていくVHSテープ。
僕もVHS派だが、あの時ベータが勝っててくれれば、
どれだけ部屋が広くなっただろう?
と思ったことはありませんか?
8ミリビデオならなおさらだ。

だがVHSが勝っている事情は、
上記のような、消費者はあながち
「小さいのが好き」なわけではないという
心理も働いているはず。
そしてメディア屋の店頭をにぎわしている事情は
意外なほど、部屋にはきびしいものだ。

コンピュータソフトのCD−ROM製品のパッケージ。
タイピングの早打ちだの、ウイルスソフトだの・・。
あれってバカでかすぎません?
でかい箱に空しく響くカランカランという・・。
中身はただのCD−ROMじゃないですか?
20分の1の大きさにしろっていうの。

そもそも通信によるノンパッケージ配信って
物の大きさが問題だから、
移行しようとしているわけでしょ?
その隣りで、あの大きさのパッケージ。
わからないなあ。

とはいうものの、
やっぱり内容の重厚さをアピールするとなると、
パッケージの大きさは大事な
ファクターになってくるんだろう、ということなのでしょう。
子供も大きいプレゼントが好きだからな。
VHSは子供のプレゼントにイイ貫禄なんだよな。

結論。
部屋の狭さを解決しようという、
ミニミニ化方向とはまったく別の次元で、
デカパッケージはなくならないだろうということ。
実際流行ってるみたいだしね、デフォルメして大きいの。
グリコの観光地ポッキーとか。

で、携帯はどうなんだろう?
スパイ用とかは別として、小さくするのは、
ソロソロ終わりなのでしょう。
早い決着だったなあ。
流行ってから5年。
スゴイ技術力ではある。
なんでも5年あれば決着つくのでしょう。今の技術は。
だから、コンピュータが腕時計の大きさになる
っていう説も危ういかも。

NTTの宮津社長という人が、4月21日、
米ウォールストリートジャーナルのインタビューで、
なんと「iモードは使いにくい」と発言したらしい!
(週間アスキー5月24日号26ページに報道)。

それによると、
「日本の若者には人気があるが、
 世界中でヒットするような製品ではない」
「ボタンが小さすぎて、
 よほど器用な人じゃないと使いにくい」
と発言したということ。

エエエ、そんなこといっていいの?
ていうかそんなに器用じゃなくても使えるぞ。
ていうか宮津さん、ひょっとして指太いのかしら?
確かにアメリカ人用や、力士・プロレスラー用には
iモードの特別ヴァージョンを作らなければ
ならないかもしれないけど。

その指であやつる、iモードの機能は、
確かに、必要とする人を選ぶかもしれない。
辞典機能をハジメとする、iモードサービス100種類以上、
付属ゲーム(iモードじゃないよ)が3種類、
電卓にスケジュール、メモ帳、そしてメールと、
502と207の世界は全く違った、
大人には用のないものが多い。

502から207の機能をひいて残った部分
(つまり新しい部分)の主眼はメール。
やはりDoCoMoの御姉さんがいったように
「酒のサカナ話し」に便利なのかもしれない。
まあ、使っているうちに何か見つかるかもしれないから、
もうしばらく遊んでみよう。

2000-05-16-TUE

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