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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第41回
「季節の変わり目はメモリーが跳ぶ」その2


ほええええ、またまた時間がたってしまいました。
毎日かいてらっしゃる邱永漢先生に申し訳ない。
しかし、お蔭様で3月末日をもって年末進行も終わり、
少しだけお正月気分を楽しんでおります。
またも告知させてください。

僕が新宿ロフトプラスワンで毎月やっている
肩の凝らないトークイベント「コアトーク」の第53回が
来る4月20日(木曜日)に開かれます。
今回のゲストは昔、広告批評(だったと思う)で
その声のオモシロさについて
糸井ダーリンが述べておられた加藤賢崇君! です。
彼は「いぬちゃん」というキャラクターを作り、
復刊した月刊「ガロ」では
「いぬちゃん」漫画の連載も行っています。
今回のイベントは加藤賢崇君が総力をかけてお届けする
「いぬちゃん」のキャラクター祭りで、
盛りだくさんの楽しいイベントになると思います。
(賢崇君のホームページはhttp://www.hi-ho.ne.jp/kenso/

さて、前回は電源が入らなくなり、
限りなくメモリーがトンだと思われる
我が携帯P207をどうするか? というところまででした。
で、いきました。ドコモショップ原宿店に。
しかし、実はその前に地元市川の携帯ショップにいきました。

「携帯がこわれたっぽいんですけど、
 メモリーがとんでるかどうか調べていただければ、
 もしとんでたら機種変更しようと思うんですけど」

といって、相談を持ちかけました。
するとどの店も、のけぞるように、

「メモリーについては責任とれません、ドコモショップに
 いってください」

の一点ばり。
とにかくメモリーのことにはかかわりたくない!
という感じでした。よっぽど大変なんだな。
色々あるんだろうな? と思わされました。
というわけで、日を改めた夕方、ドコモ原宿ショップに。
ここは竹下通りの入り口にあるので、
ヘタな地元よりも、全然便利で行きやすいのです。
しかし、入るとコギャルやお兄さんの列。
銀行のように順番カードで待たされるのです。30分!
待っている間に機種などのチェック。
P208はやはり人気が根強いようで1万円台中盤ですが、
注目はiモードの501シリーズなどで、
高いはずのドコモショップでさえ、
セールで5000円を切る機種も。
ついこの間まで数万円したのに。
ものすごいスピードで下がる、下がる。
で、もしメモリーがとんでいたら買い変えようとした候補は
P208とP502i。
P(つまりパナソニック)なのは
現在使っているのがPだからというだけで、
深い意味はないです。
ここで、iモードとそうじゃない機種の違いについて、
みなさん、御存知でしょうか?
僕は特に2つの機種のメールの違いについて
釈然としなかったし、ドコモショップのお姉さんの説明でも
よくわかりませんでしたが、先生が現れました。
YUMIXという以前仕事仲間だった電脳アイドルの方で、
彼女によれば、

-----------------------------

P208のメールというのは、「ショートメール」と言って、
携帯電話同士でメッセージを送りあう機能です。
しかも相手も「ショートメールサービス」を受けてないと
お互いにメールを送りあえません。

**(ショートメール)************************
最大文字数…全角25文字まで
送信料1回…5円
********************************************

imodeの場合は「imodeメール」というのがあります。
これはインターネットを経由して、e-mailとして使えるので、
相手が、携帯電話であろうと、パソコンであろうと、
関係なくe-mailアドレスを持っている人であれば、
誰にでも送れるんです。

********************************************
最大文字数…全角250文字まで
送信料1回…全角20文字までなら、0.9円 
********************************************

あと、インターネットにも接続出来るので、
一応ホームページも見れますが、
それはちょっと……かなり見づらいです。

>メールアドレスは207や208でももらえるのでは??

ショートメールの場合のアドレスは、
携帯電話の番号になります。
imodeメールの場合のアドレスは、
携帯電話番号@docomo.ne.jpです。

-----------------------------

どうですか?なんて、わかりやすいんだ!
こういうのをはじめてみた人は
なんとも思わないかもしれませんが、
こんなすっきりした説明はどこにも出てません。
ドコモでもみたことないのだ!
むむむ、これはメールではかなりiモードが有利な気が?
YUMIXありがとう!
(YUMIXのホームページは
 http://www.big.or.jp/~yumix/
さて、そんなこんなでやっと順番がきました。
対応してくれるのは全員お姉さんで、
けっこうビシっとした人ばかりです。
ドコモショップはその昔、どこも客がたくさん待たされて
殺気だっていたので、お姉さんがたも鍛えられたようですね。
お姉さんが、コンピュータで名前を調べると、
住所電話番号のみならず、買った日付とショップの名前が
たちどころにでてくる! さすがに電脳化社会!
1年以内で保証期間だったが、
保証書いらずで保証期間内がわかるわけだ。
まず、電池をはずし、一瞥、いきなり
「これはぶつけたショックによる故障ですね。
 水濡れではありません」
といわれる。あの赤くなるところを見たのだろう。
しかし、僕のは赤くなっているに、
水濡れしたという表示なのに、
今回の故障がどうして水濡れじゃないとわかるのだろう。
水濡れした時期がわかるというのか?
彼女は続けてたたみかけるように
「ぶつけたショックによる故障には保証をしかねます」
と言う。エエエ? そんなあ?
なにかコネズミが追い詰められ、
抵抗もできずに保証できないといわれたようで、
あっけにとられる。
まあ、僕の願いは電話帳メモリーの存続にかかっているのだ。
メモリーさえ残っていれば、金払ったって惜しくはない。
しかし、このお姉さんはなかなか気さくな人で、
電話が奥でチェックを受けてる間、色々教えてくれた。

「メモリーは何人分あるのですか?」と聞かれたので
「400人ぐらいかなあ?」というと
「それは多いですねえ」という。
「でもイマドキのコギャルは500人パンパンに入っていて、
 どんどん新規登録で消していってると聞きますが」
「いやいや、やっぱり通常のお客さんは
 30人から40人というところです」
 
そうかあ、500人パンパンなんて
コギャルはやっぱりとんがった子だけか
(そうとう安心。 実はライバル意識をいだいていた)。
関心はiモードに向かう。

「iモードのメニューは色々あるようですが?
 みんなどのくらい使っているものなのですか?」
との問いには、そうですねえ、と考えながら、
「銀行の振りこみなど便利ですけど、
 やっぱり一番便利といわれるのは、
 お酒の上の話題作りに役立つということみたいですね」
と笑いながら答えてくれた。
うううんん、ナゴむ! お酒の上の話しに便利、
実にわかりやすいサラリーマンの図。
そうだよなあ、テレフォンバンキングとか
そんなにやってるとは思えないものな。
自社の防衛のみに徹しないこうしたフランクな会話こそが、
もういちど来たいとか思わせるのだ。

というわけで、少し心がほぐれつつ、
メモリーの存続を願いながら、
ドコモショップを去ることにした。
(次回続く)

2000-04-16-SUN

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