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虚実1:99
総武線猿紀行

第22回

「電子メールは今日のメディア」

「黒ヤギさんからおメールついた、
 白ヤギさんのは読めずにバケた、
 しかたがないからおメール書いた、
 さっきのメールの内容なあに?」

「白ヤギさんからおメールついた、
 黒ヤギさんのは読めずにバケた、
 しかたがないからおメール書いた、
 さっきのメールの内容なあに?」

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そうです。おなじみ文字化けです。
最近、糸井さんからメールをいただきました。
大変喜んだ僕は1時間以内に早速返事を書きました。
僕はISDNを引いたばっかりで、その素早さに感激し、
在宅中は30分に1回チェキ!(最近は減ってます)。
おかげでネットサーフィンもアンマリしていないのに
インターネット代がかかる一方です。

夜中11時から午前8時までのテレホーダイは
便利なのでしょうが、僕のように昼間、
深夜を問わずほとんどメールチェックで
インターネットしている人間には向かないのです。
 
通常3分の市内通話料が5分に割り引きになる
タイムプラスを申し込んではいますが、
考えてみるとメールチェックに要する時間は5秒以内。
それから返信メールを書いて送信するまでまた
5分以上はさすがにかかります。
(「おーけー」、「じゃあ、今度飲みに行こう」
とかの返事なら5分以内に出せるが。
やっぱり返事書くのに10分ぐらいかかるよなあ)
ということはですよ、
メールチェックして、返事をまとめて出すとしても、
最低20円、そして、返事まとめて出すの
もめんどくさいから普通はしない。
1個1個出すでしょ。
すると30円、40円とか増えていくわけです。

それからホームページ少しは見るでしょ?
最初に全部のページ開ければいいけど、
そんなことしないよな。結局1回1回課金されるわけです。
そして30分に1回チェック、そんなことやってる間に、
10円×5、6、7、8・・・・と増えていくのです。
ISDNにしてから電話代が+(プラス)1万円になりました。
KDDの1円電話(6秒きざみで1円)
というのにしようかなとも思うが、なんかややこしいぞ。

あの電脳女王ママ(おめでとう)千葉麗子さんは
10分に1回チェック、
1日200通のメールを受信らしいが、すげええなあ。
とにかく、そういう半分は仕事のメールチェック狂の場合、
KDDのような細かいサービスもいいけど、
やはりテレホーダイのようなシステムじゃないと
お話になりません。

さて、話を糸井さんからのメールにもどしますと、
メールはいつ、どんな人からもらっても、
うれしいものです。
短文ですが気合を入れて書き、
すると1時間で返事が来たのです。
なんとまあ、早い返事! 興奮。さあ、その内容は・・・。
「わたし よめなかたよ あなた電子てがみしてるよ 
 もじばけ わたし わからなかた」
(抜粋、文面はソノママ)

ヒエエエエエ! せっかくの、おメーエールがあああ!
以前から、ちょくちょく起こって気になっていた
文字化け問題、ここで徹底的に
調査してみようという気になりました。
なにせ、メールは今や僕にとっては
携帯電話にせまるメディア。
コミュニケーション頻度としては
手紙と通常電話を完全にしのいでいます。
そのメールが相手に出したつもりで届いてないとしたら
どうでしょう。
「ごめん、昨日は。用事でどうしても行けなかった」。
「こないだの電話すみません。あやまります。
 泣きたい気持ちです。
 どうしても会わないと死んでしまいます。
 連絡をくれなかったら3日後に死にます」
といった私信に始まり、
「拝啓、このたび先生の素晴らしいご栄転を記念して
 幹事を承らせていただきたく・・・」
といった手紙が文字化けしてたらどうなんだよ〜〜〜〜〜。

僕、死にます。
というかメールの中断がもとで死ぬこともある。
それがコミュニケーションメディアの恐ろしいところだ。
通信に処する人はそういうことだと思ってほしい。
出したつもりが
「聞いてません。だから知りません。さようなら」
ということになり、縁が切れることもあるのだ。

4年前の電子メール黎明期、
コンピュータを開く回数がまだみんな少なかった頃、
友人はメールを出すと、相手の留守番電話に
確認をとっていた。
「あの、メール送ったんですけど、無事ついてますか?」
こんな馬鹿らしい電話が世の中にあるだろうか?
しかし、彼を笑えない。
実際メールの文字化けが起きる可能性があるなら、
電話やFAXでの確認作業が必要ではないのか?
というか、メールはその最も有益である機能が、
忙しい人への通信なのである。
そんな時、もちろん確認などとれるわけない。
「糸井さん、あのサエキですが、お久しぶりです」
「はい、なんだよ、珍しいな?」
「あの、メール送ったんですが、ちゃんと届いてます?」
こんな事いえるわけないだろお!

というわけでメールの文字化け状況がどうなっているかを
僕なりに調査してみることにした。
エキスパートの方もたくさん読んでいらっしゃるだろうが、
ぼくぐらいの初心者が、どのようなレベルで奮闘するか、
ちょっと見てほしい。
友人への相談で、どうやら文字化けはウィンドウズと
Mac間で頻繁に起こることがわかった。

で、さらに細かくいうとMacからウィンドウズへの
メールはちゃんとくることが多く、
添付書類も開けることが多いのだが、
ウィンドウズからMacへの文字化けが
おきやすいことがわかった。
ちなみにウィンドウズからMacへの添付書類の扱いは
非常に面倒である。

というわけで、僕のノートブック製造会社T社に
電話してみることにした。45秒10円の電話相談である。

ジージー、カシャ、そして45秒10円の課金宣言の後、
「ただ今、大変混み合っております。
 つながるまで少々お待ち下さい」
おなじみのPC相談の待ちである。

シャ〜〜ララ(音楽)
カシャ、あ、出たか?
「ただ今、大変混み合っております。
つながるまで少々お待ち下さい」

イライライライイライライラ!

というわけでいつもの通り、
相談の兄ちゃんが出るまでの辛抱だ。今日は8分の待ち。
110円かよ。待ち代。

「すみません」
「ホワい]
ああ、あの兄ちゃんか。やる気感じられないんだよなア。
と、けっこう同じ人につながることがある。

「すみません、あのMacへのメールが
文字化けするんですが。」
「いや、僕Mac使ったことないんですよ」

!!!!!!!!!!!
ひええええええ・・・・・・。
これが、ウィンドウズPC屋さんからの
最初のご回答であった。
あやうくこれで終わりそうになった。
宅急便で卵を運んだけれども、
その卵をポストに押し込んだら、ポストと形が合わなくて
全部割れました。
その責任を、運送屋はポストのせいにしていいのか?
それとはちがうか?

圧倒的にウィンドウズ優勢なアメリカとちがい、
日本ではMac20%、またiMacで
どんどんシェアを伸ばしているのだ。
電話機やFAXが送信受信で機種を選ぶことなどあろうか?
佐川急便が「あの家は、黒ネコヤマトの家だから届けない」
などというだろうか?
添付書類でヌード写真なんか送ってる場合なのか?
まずは文字である。そして、書式である。
丸文字だってちゃんと送りたい。

糸井さんのメールネームは「ITOI G-3」だけど、
これは正しい。
みんな自分の名前に「サエキWけんぞう」とか、
「チャーリーMACワッツ」とか
「鈴木M&W両刀使い善幸」とか
名前をつけたほうがいいのではないのか?

T社の相談は、兄ちゃんの応対がかったるいので、
ちょっと聞いてから、やめにした。
そして我がプロバイダー、業界大手のIの相談室にかけた。
また待機時間5分。
(ちなみに、電話相談の会社別事情についてだが、
去年ノートブック部門で飛躍的に
売上を伸ばしたN社が注目である。
売上が伸びた原因はイメージキャラクターに
N山美穂嬢を使ったからという評判なのだが、
確かに、それもあるのだろう。
しかし週刊アスキー誌による、
PC各社の電話相談の親切具合調査では、
N社がダントツに待ちが少なく、
かつ親切ということで、そういった事が意外に、
売上げに大きな影響力を持っている可能性があると
僕はニラんでいる)。

そして、出てきたのは女性相談員。
快活で非常にテンポよく操作を教えてくれた。
(T社ももちろん教えてはくれた)

(アウトルックエキスプレスの場合)
1、[ツールバー]を開く
2、その中の[オプション]を開く
3、その中の[送信]を選ぶ
4、[メール送信の形式]を選ぶ
5、テキスト方式の「設定」を選ぶ
6、メッセージ形式の[MIME]を選ぶ
7、その中に[なし]、[Quoted Printable]、
[Base64]があり、ウィンドウズ同士は[なし]を。
Macには[Base64]を設定したらいいというのだ。
クオーテッドなんたらは何に使うの?

おいおい、ここまでで、手順7項目だぞ。
こんなめんどくさいことを、Macへの送信時に
必ずやらなくちゃいけないのですか?

というか、別に[なし]でも届くMacもあるのだが、
コノタビ大事な人に送った手紙が文字化けした以上、
今後もこの作業をおろそかにできない。
しかも、この設定、[OK項目]を2種類押すのだが、
そのひとつがわりと忘れやすい。
そうすると、設定したつもりができてなかったりする。

また、「NTTポケットボード送信時にも
トラブルが生じたので、その場合どうする?」
と聞いたらMIMEではなくUUEncodeという設定にすると
よいという。のだが、それもダメなときはダメだった。
というか、相談員のかたは、ポケットボードが
「10円メールしかできない」などと
かなり大きなミスをおっしゃる一幕もあった。
ので、どうもあやしい感じがしてるのだ。
どこまで本当を知っているのか?

うわああん、たかがメールに大変すぎやしませんか?
というか、そんな大事な設定が
どうしてこんなに複雑なのだろう。
Mac送信用のボタン1個作ってくれればいいじゃないか。
表玄関がイヤなら、はじっこの
ボロボロの場所でいいからさあ。
と、素人は思うのですが。
だって僕たちみんな電話機の中身の回線なんか
知らないでしょ?

もちろんこれらのことは
すべてのケースで起こるわけじゃないのでしょう。
機械によるのです。
そして、普段出しなれてる人同士は問題ないでしょう。
しかし、タマに出したりする人のほうが大問題なのです!

メールはもう今日、一番大事なツールです。
未来の道具ではありません。

早くなんとかしてほしいよおおおおおおおおん!

1999-02-19-FRI

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