MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第294回
「ジ・エンドへのカウントダウン
 そのマイナス7番」
〜これからの方々と、対談10番勝負〜
その4 ヤンキーは2010年代のキーワード!
速水健朗登場!

またまたお久しぶりになってしまいました!
サエキは、ハルメンズでデビューして今年30周年、
なんと当時、糸井さんに
コピーを書いていただいたんですよ!

30周年を記念して、ハルメンズの大企画が進行中!
新譜2枚を含む5枚一挙発売!
そして10月28日(木)に渋谷で豪華ライブ!
巻末のニュースをお読み下さい!

さて、今回のゲストは、『バンド臨終図鑑』
『ケータイ小説的。
 ──“再ヤンキー化”時代の少女たち』
で、
読書界サブカル界で大注目されている
速水健朗さんです!!
速水さんには、某誌で編集者として担当していただいた、
古いつきあい。そして、彼のヤンキー話しには、
サエキ、もうビンビン反応してしまうんです!

先端のサバーバン感覚を、今日、貴方に!

サエキ まず『バンド臨終図鑑』ですが、
どういう経過でできたんですか?

速水 山田風太郎の『人間臨終図鑑』がすごく好きで、
あのフォーマットは使えるだろうと
思いついたんです。
もっと簡単にやれるつもりでいたんですけど、
実際には出版社の法務から
「訴訟問題とかになるのは勘弁してほしい」
と言われて。
サエキ え? 訴訟?
どういうときに訴訟になるんですか?
速水 憶測で物を書いたり、
事実と違ったりという場合ですね。
結局、解散というのはもめ事なわけですから、
もし間違いがあって訴えられたら負けると。
特に音楽業界は出版より
寛容ではないというのもあって‥‥(笑)。
サエキ 逆な感じもしますけどね。
速水 出版界は会社規模が小さいので
お互い訴えたりしないんです。
たまに何かあると文春vsジャニーズだったり、
講談社vs相撲協会だったり、
外部からの訴訟です。
それは勘弁ということで、
憶測はなし、資料が確実にある
言い逃れ可能なものにしようと。
サエキ そうだったんですか?
音楽業界‥‥(汗)
速水 実はハルメンズというのは、
この中に入れようと思ったんだけど‥‥。
サエキ あ〜。
速水 ほんと、申し訳ないんですけど、
200くらい扱っているうちに
漏れたバンドがあるんですよ。
ゴダイゴとハルメンズとフリーは、
原稿まで全部そろえていたのに、
あれ、終わってみたら
なんか3つ足りないって‥‥。
サエキ いやいや、その2つと一緒ならうれしいです。
ところで、本を作る中で
印象的だったことはありましたか?
速水 実は海外より、日本のバンドは
資料がなくて難しいということですね。
日本の音楽誌は御用雑誌に近くて、
インタビューしても
解散の真意まで突っ込まない。
そんな中で「暴露本」という文化が、
手がかりを掴む重要なものになっています。
解散から数年たって暴露本が出て、
表にでてくるという。
たとえばチェッカーズでも
92年の解散後、
暴露本で真相が明らかになったのは
10年以上後ですね。
逆に、ビートルズの解散については、
資料が膨大すぎて大変でした。
彼らの解散にはすべてが詰まってましたね。
金、女、権力‥‥。
サエキ それをこの量でまとめるのは大変でしたね。
次は、これが本番、
『ケータイ小説的。』なんですが、
まずはご紹介を。

速水 ケータイ小説は2006、7年くらいに
大ブームとなって
ミリオンセラーもいくつも出たんですが、
10代向けの読み物なのに、
レイプや中絶、DVが描かれているということで
社会問題になったんです。
だけど、基本的に大人が誰も読んでなかったので、
僕としては当時出ていものを
とりあえず端から読んでみて、
そこになにが書いてあるのかというのを、
何なのかという分析をやったのがあの本です。

で、たくさん読んでみたら
大きく二つの共通点を見つけることができました。
それは「舞台が地方・郊外」というのと
「浜崎あゆみの影響」です。
なので、そこからケータイ小説を論じたんです。
両者をつなぐのはローカルでドメスティックな
「ヤンキー文化」なんですよ。
昔のレディース(女性暴走族)雑誌
『ティーンズロード』なんかをみると、
これが浜崎あゆみの歌詞の世界観に非常に近い。
それとケータイ小説の世界観にも通じている。
こういった補助線を引いていくと
ものすごく理解できるんです。
サエキ ヤンキー文化ね。
僕は千葉出身だからヤンキーが友達にもいたし、
好きなんです。
千葉の郊外文化のリアリティというのが、
好き嫌いをこえて身体の中にしみついていて、
僕の想像力とかイマジネーションの原動力は
実は、千葉、あるいは全国の
殺風景なロードサイドにある。
速水 なるほど、そうなんですね。
サエキ 自分のそういう性質を抱えて
今まで生きてきていて、
そこらへんが速水さんが
調べてこられているような風景や状況と、
ビンビン反応するんですよ。
実際、総武線の先や、
ヤンキーの多いといわれる厚木とか
中央線の先に行った時にも、
なんともいえない
妙にもやもやしてくる感じがあるんです。
速水 その感覚、もっとほじくり返したいですね(笑)。

サエキ そこに住んでいるヤンキーっぽい大衆の姿に、
すごくリアリティがあるんです。
なんというか、吉祥寺あたりで
有機農法の野菜とかチョイスしながら、
センスのいい服を着て本を読んでいる方よりも、
郊外のちょっと退屈な日常を生きている人のほうに
リアリティを感じるんです。エネルギー的に。
速水 僕の場合は、ヤンキー文化は
土着でローカルなものだけれども、
すごくアメリカに影響を
受けている点に注目してて。
実は「黒人音楽とヤンキー文化が
なぜつながるのか?」が自分のテーマなんです。
たとえば『ハイティーン・ブギ』
『ビーバップ・ハイスクール』
『ろくでなしブルース』って
ヤンキー漫画のタイトルは、
「ブギ」「ビーバップ」「ブルース」と、
どれもみんな黒人音楽が入っているんですよ。
サエキ アハハ(笑)!
そんなこと聞いたの速水さんからが初めて!
面白い!!
速水 ラッツ&スターとか鈴木雅之さんとかは、
不良時代のたまり場が
ソウル専門の喫茶店だったとお話されてたり、
ものすごくソウルフリークですよね。
和田アキコさんとかも、
ブラック・ミュージックへの造詣が深い。
いわゆるボンタンとか、
単ランとかのファッションも、
『マルコムX』の映画とかにでてくる
1930年代のズートスーツそっくりで、
どこかから文化として入ってきたはずなんです。
サエキ ボンタンが? ‥‥それは気がつかなかった。
あまりにもリアルタイムでは香ばしかったもんで。
速水 僕はそもそも元ネタ研究好きなんで、
ルーツを探っていくと
いろいろ深いものにあたるというのが
興味対象なんです。
サエキ うーん。ヤンキーの生々しさに目を奪われて、
ズートスーツに辿りつくような
歴史を追えなくて‥‥でも、確かに。
実は僕がよく行く地元のラーメン屋は
ヤンキーっぽいどっしりした坊主頭のおじさんが
趣味でやってるような店で、
ずっとヒップホップがかかってるんですよ。
そこで聞くヒップホップほど、
今の日本になじんだ音楽はなくって。
速水 NYのブロンクスで
本場のヒップホップを聴く以上のしっくり感が、
なぜか千葉のラーメン店にあると。
サエキ そうそう、そんな感じなの!
ブロンクスって我々は
一種のエキゾシズムで接して
気分に浸ったりしてるけど、
土地の人には土着的な場所でしょ?
速水 結構、日本の土着の風景にも
アメリカの物は合うんですよ。
ヒップホップはその象徴で、
ジャパンレゲエもそうですけど、
アメリカをそこに見るわけではなくて
自分たちの土着の音楽として
吸収してる感じがありますね。
サエキ でもルーツはなぜか黒人音楽になると‥‥。
ちなみに「よさこい」とかって、
間違いなくヤンキー文化ですよね。
リズムも日本独特の打ち込みで、
レゲエやヒップホップに近い音楽性が
土着化してる感じ。
そういえばよさこいを始め、今の若者達が、
このところ地元のお祭りを
きちっとやっていこうという
指向性を感じるんですが、
それを支えてるのがヤンキーなんですよ。
地元指向とヤンキーの関わりって、どう思います?
速水 宮台真司さんによると
「もうヤンキーは絶滅して、絶対復活しない」
って言い方をするんです。
なぜならお祭りを支えるような
地方の共同体=ヤンキーなんですが、
地方でもかつての共同体は
すでに解体しているからです。
それはわかるんだけど、
Jリーグでもジャパレゲでも
ギャルでもケータイ小説でも、
なんかヤンキーは明らかに
復活してる気がするんですよ。
サエキ そうなんですよ(笑)!
絶対、勢いが増している!
速水 アメリカでも90年代に
ヒップホップがチャートに入る時代になって、
ニューヨークとか
「俺達はここのブロックで、
 橋の向こうのやつらと戦争するんだ」っていう、
「俺達はここだ」っていう地元思考が出てきて、
一気にそれまで世界商品だった
マイケル・ジャクソンやマドンナのような
80年代の音楽というのが古くなる。
その後、息子ブッシュ時代になると
カントリーソングまで復権します。
これもおらが町を歌う
地元志向の極地のジャンルです。
サエキ アメリカ人のヤンキー化(笑)。
2010年の今は、
地元志向=ヤンキーというのが基本。
でも70年代後半から
80年代前半のヤンキーたちも、
地元志向だったかは疑問ですよね。
当時のヤンキーは、
無意識に当たり前のように、
地元に残った感じ。
横浜銀蠅とかはあくまで
「横浜」をブランドっぽい感じで
とらえてたと思う。
ところが90年代後半の
氣志團になってくると、
彼らのヤンキー衣装は
パロディでこそあっても、
綾小路の地元ダチ指向のマナーとか本物ですよ。
昔のヤンキーより、
こってり地元と密着してる。
現在のヤンキーは、
地域共同体が崩壊する緊張感の中で、
地元を指向するしかなかったのかな、
と思うんですね‥‥。

ところで、ちょっと話が戻りますけど、
さきほどのケータイ小説とあゆ、
そしてヤンキーとの関わりを
もうちょっと聞かせてください。
速水 あゆがデビューした98年は
もうコギャルに押されて
ヤンキーが絶滅したと思われていた時期で、
コギャルはさらに顔が黒いヤマンバ化していく。
その意味では、
あゆは最後のヤンキー継承者なんです。
彼女は自分自身がヤンキーだったことを
認めているんです。
サエキ ヤンキーが白で、コギャルが黒!
コギャルもヤマンバも僕の中では
ヤンキーという分類だったんですが、
違うんですか? これは難しいぞ!
速水 ルーツは違うんです。
コギャルは、90年代の
西海岸ストリートファッションの系譜。
ヤンキーは、50年代のいわゆるフィフティーズ、
ロックンロールであったり、
さっきいったような
ズートスーツのような黒人文化です。
だけど、95〜98年くらいにコギャル雑誌の
『egg』とヤンキー雑誌の
『ティーンズロード』が
投稿欄でバトルしていた時期があって、
その頃の投稿欄でヤンキーが
「コギャル嫌い」とか、
コギャルが「ヤンキーは時代遅れ」とか、
コギャルvsヤンキー論争が繰り広げられたんです。
でも、中には「私はレディースやめて
コギャルになった」みたいな
「転向」告白もあるんです。
サエキ あはは、最高(笑)!
速水 当時のイメージはコギャルは「渋谷」で
ヤンキーは「地方」なので、
地方対都会の対立軸として
ケータイ小説の本を書いたんですけど、
そこはある時点から
入れ替え可能になるんです。
「コギャル化していくヤンキーたち」
なんですよ。
渋谷という都会で生まれた最先端の文化が、
地方に拡散していく。
で、現在のギャルの起点は
2000年頃に渋谷のセンター街にでてきた
パラパラの子たち、
いわゆるギャルサー文化なんですが、
最初は渋谷にしかいなかったのが、
今や完全に全国区になって
『小悪魔ageha』に代表される
地方文化になっているわけです。
サエキ ギャルサーはヤンキーなんですか?
そうじゃないんですか?
速水 最初に出てきた人たちはいわゆる最先端で、
それが地方に分派していく過程で
地方の独特のカルチャーに根付いて
土着化していく。
そのプロセスがヤンキー化なんだと思ってます。
なので、最初はヤンキーじゃないのかな。
サエキ アゲハは、キャバクラというキーもあって、
ヤンキーとの違いがよくわからないんですが。
でも、ヤンキー化してる?
速水 アゲ嬢たちは、みんなあゆ(浜崎)が好きで、
きちんと自分たちが
ヤンキーだった話をしてますね。
あと、圧倒的に地方なんです。
みんな地元大好きで、
モデルの仕事をしていても、
地元で働き続けている。
編集長の中條寿子さんには、
偉大な『ティーンズロード』の路線を、
現代版としてやろうとされている
意気込みを感じます。
サエキ ヤンキーそのものじゃないですか!?
速水 ギャルの子に取材していると、
中学まではコンビニ前にたむろして
スウェットしか着てなかったという
ヤンキー少女から、
突然ギャルになるようなんです。
そこには男の影響があって、
好みの格好をさせようとすると
ギャルになるケースが多い。
サエキ 男が求めてギャル化するんだ!
でも、アゲハが髪を盛るとかって
女性同士の牽制ですよね。
男が水商売の女性に求める
セクシャリティとかが、
アゲハの盛り髪に結実しているとは
思えない部分もある。
速水 僕は「盛り」は
「武装化」だと思っているんです。
昔のレディースが彼氏が暴走族してるから
自分たちも乗ろうとはじまったのに、
どんどん独立していく過程で、
彼氏禁制とか暴走族より過激に
なっていくじゃないですか、
そういうのと一緒なのかと。
サエキ そうか! 暴走族が女性だけで
組織化していくのと、
アゲハが、男の好みをふりきって、
激しく髪を盛っていくのと、同じなのか!
速水 それで武装化なんです。
サエキ なるほどね〜。ちなみに、
ケータイ小説の本も
基本的にはそういったイマジネーションの中で
読める本なんでしょうか?
速水 そうですね。ヤンキー=怖い人、
粗暴な人ではなく、
地域に根ざした人という意味で
使っているんですけど、
その意味においては、
ケータイ小説はまさにヤンキー小説です。
そういう意味では、地方文化の研究でもあります。

サエキ 最後に、速水さんの、
今後のテーマをちょっと教えてください。
速水 90年代以降に
なぜヤンキー的なものが増えたのか?
経済状況が悪くなった時代でもあり、
それとヤンキー化は関係してるんじゃないかと。
不景気時代の、それも地方で
何がおこったのかを
『デフレカルチャー』というキーワードで、
女の子の文化を中心にしながら
文化的に考えてみようと思っています。
あとは男の子文化版というか、
90年代からラーメン屋では作務衣きてたり、
手書きの文字で人生訓書いてあったりと、
すごくナショナリスティックなものになってる。
そういうのを日本の戦後史とからめて、
ラーメンのグローバルから
土着化ということで考えていこうと。
サエキ テーマは「ヤンキー化」なんですね。
速水 やっぱり地方文化なんですよ。
80年代までは東京に文化があったけれど、
90年代以降はもっと地方に
語るべき文化があったと。
むしろ東京にはなくなっていく感じがあって。
それを経済の問題と関連させながら
考えようと思ってるわけです。
たとえばJリーグなんて暴走族が
93年くらいに規制が厳しくなっていなくなって、
ちょうどその頃に各地で盛り上がってくる。
一部のチームのサポーターはかなり強力ですからね。
サエキ まさに! かなりヤンキー的なサポーターもいます。
速水 昔は上京指向が強くて
みんな巨人が好きでしたけど、
巨人は全国区だから
ヤンキー的ではなかったんですよね。
サエキ 全国区だと自動的に
ヤンキーの匂いがしなくなる‥‥
面白いですね。
方程式に近いものがある。
巨人的なものというか、
東京中心指向と束ねられるものって、
割と教養主義的なところとリンクするとこもある。
で、僕みたいに理屈にならない
「心情ヤンキー指向」っていうのは、
どこに位置するのかというと‥‥。
速水 僕もそうです。ヤンキーの少女に恋をして、
相手にされないタイプの中学生でしたし(笑)。
サエキ でもそろそろ、心情ヤンキーも
蜂起の時が近づいてきてる(笑)!
昔はそういう自分は
今いちわかりにくいと生きてきたけど、
もはやグローバルな考えだな、と。
もちろんヤンキーがわからない人も
業界には多いし、
特に昔のハルメンズを含む
ニューウエーブ指向の人は
ヤンキーっぽさは表面的にない。
だけど、実はハルメンズにも
隠れヤンキーの資質があったりして、
それは今度ゆっくり。
そんな確認をしあうって場が
かなり増えてる実感もある。

‥‥ところで速水さんはどっちなんですか?
速水 実は、完全に東京中心指向です。
地方郊外でしか育ってないこともあって、
東京への憧れが強い。
世代的にも80年代文化の影響を
強く受けていますし。
サエキ あらま〜、ヤンキー本書く速水さんが違うと。
あくまでもヤンキーは興味の対象と。
カツアゲされそう!!
速水 そうですね(笑)。
ただ、ヤンキー的な地方文化を
単なる土着ではなくて、
「グローバルなものの土着化」
だと捉えています。
たとえばヒップホップとラーメンの関係だとか、
常にアメリカ文化との
関連性をみるのが好きなんです。
接続する文化は何なのか?
そんな視点で考えると面白いですよ。

(了)


ハルメンズが復活??
『21世紀さん sings ハルメンズ』!

豪華ゲスト、泉水敏郎も参加!
サエキけんぞう
& Boogie the マッハーモータースアルバム
発売記念ライブやります!

初音ミク(二次元系)と、野宮真貴(渋谷系)の
初共演!! 桃井はるこ(アキバ系)、
浜崎容子(ネオゴス系)fromアーバンギャルドも
登場します。

【日時】10月28日
 開場:18:00 開演:18:30
【会場】Shibuya O-west
【出演】サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
    泉水敏郎/野宮真貴/桃井はるこ/初音ミク/
    ナショヲナル/浜崎容子&松永天馬
    (fromアーバンギャルド)、他
    DJ キャプテンミライ
【料金】前売 4,000円  当日 4,500円
    (ドリンク別税込み)
チケットぴあ(Pコード:118-228)、
ローソンチケット(Lコード:71828)。
e+、WEST店頭にて発売!
【主催】Shibuya O-WEST

ハルメンズ関連全5アイテム、
10月20日ビクターより同時発売!

1,未発表曲+新曲も収録!ハルメンズ幻の三枚目?!
『21世紀さん sings ハルメンズ』 
サエキけんぞう×Boogie the マッハモータース

2008年、博多出身の若手バンド
Boogie theマッハモータースのラブコールから誕生した
サエキ×Boogie theマッハモータース。
スタジオ録音とはひと味違う
当時のハルメンズのライブサウンドのダイナミズムを、
忠実に再現できるユニットとして
ライブハウスなどで活動を続け、
この秋、ハルメンズ30周年を記念して
セルフ(?)カバーアルバムを発表。
スペシャルゲストに野宮真貴、桃井はるこ、
浜崎容子(アーバンギャルド)、
サエキとの共同プロデューサーに戸川純『玉姫様』、
YMOのエンジニアを手掛ける飯尾芳史氏を迎え、
世代を超えてハルメンズサウンドが共振する。

2,初音ミク、ハルメンズ歌います!
『初音ミクsings ハルメンズ』

バーチャルアイドル「初音ミク」による
ハルメンズのオフィシャル・カバーアルバムが新登場。
楽曲制作には各種動画サイトにて
個性的なVOCALOID作品や、
既にハルメンズなどニューウェイヴ作品の
カバーを手がけている精鋭が結集する!

<参加アーティスト(順不同)>
うどんゲルゲ/キャプテンミライ/ぶっちぎりP/
みろんP/耳ロボP/kihirohito/デッドボールP

3,デビュー盤 ボートラ付で再発!
『ハルメンズの近代体操+8』 

1980年10月に発売のデビューアルバム。
当時20代前半の早熟な若者たちによる、
初々しさと洗練さが同居した稀有なサウンドと、
日常感覚に基づいたSF的な歌詞が鳴り響く。
ディレレクションは鈴木慶一(ムーンライダーズ)。
前身バンドの「8 1/2」「少年ホームランズ」の曲も
多数収録されており、
それまでの彼らのベスト盤のような内容となっている。
後にゲームタイトルに引用された(!?)「電車でGO」や、
戸川純にカバーされる名曲「昆虫群」
「レーダーマン」も収録。

4,名盤のセカンド ボートラ付で再発!
『ハルメンズの20世紀+8』

1981年7月発売の2ndアルバム。
サエキ、比賀江により多くの楽曲が書き下ろされ、
そのデモテープの内容に「海外の諸作と肩を並べる」と
ディレクター・鈴木慶一が驚愕。
制作にGOサインを出したという。
デモテープのサウンドを活かすべく
簡素な機材での録音が行われ、
そのオリジナリティに溢れたサウンドは今なお新鮮。
後に「ピチカート・ファイヴ」のメンバーとなる
野宮真貴ボーカルによる「お散歩」も収録。
また「ゲルニカ」のデビューライブ前だった
戸川純による初レコーディング作でもある。

5,ハルメンズにゆかりの歌姫・野宮真貴
幻のデビュー盤・再発!
『ピンクの心+2』 

元ピチカート・ファイヴのボーカルとして
不動の人気を誇る歌姫・野宮真貴。
デビュー前から友人として
ハルメンズのコーラスに参加するなど、
バンドとのゆかりは深く、
ハルメンズとそのプロデューサー
鈴木慶一&ムーンライダーズに
全面バックアップを得てデビュー盤
『ピンクの心』が制作された。
今回、ハルメンズ30周年にあわせ、
カバーデザインを一新、
ボーナストラックをプラスしての再登場。
ピチカートの人気曲「ツイッギーツイッギー」の
オリジナルが収録されているのも注目だ。

★詳しくはハルメンズ30周年HP

★サエキけんぞうHPもリニューアル
http://saekingdom.com/
★ライブ告知メール欲しい!という方はこちら!
pearlnet@nifty.com

サエキさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「サエキさんへ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2010-10-20-WED
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