春風亭昇太さんのCDブック
「はじめての落語。」について話しましょう、ということで
高田文夫さんと昇太さんをお招きして対談したのですが、
いやもう、主役の昇太さんをひな壇に上げて、
高田・糸井の年長者ふたりがしゃべるしゃべるしゃべる。
こりゃもう、ラジオ仕立てでお送りします!
いやぁ〜、おもしろかったぁ〜。




昇太さんと高田さんプロフィールはこちら!

第2回「サラッとやって見せたいんだよね」

〜イントロダクション〜

昇太さん登場。
すでに大盛り上がりの高田&糸井トークに、
もう笑うしかない?
いえいえ、この対談の主役は、あくまで昇太さんです。

ドラマ、「タイガー&ドラゴン」収録の裏話、
意地っ張りの痩せガマン世代論などなど!


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あー、すいません。

おつかれさん。
なんだ、昨日、ウケたらしいじゃん。
※「昨日」:この鼎談の前日、高座に上がられていた昇太さん。
しばらく声が出なかったのがようやく治られたところで、ノリノリの高座だったようです。

なんていうの?
ピアニッシモなし。
※ピアニッシモ:音楽用語。音を弱く出すよう指示する言葉。逆はフォルテッシモ。

ずっと、もう。

こっちは「タイガー&ドラゴン」やってたよ、
おまえなしで。
※「タイガー&ドラゴン」:宮藤官九郎さんが脚本を手がけたTBSテレビのドラマ。
昇太さん、高田さんも出演しています。高田さん、収録、たのしそうですね。

イトイ
官九郎さんの台本っていうのは、アドリブありなんですか?
※宮藤官九郎(くどうかんくろう)。愛称はクドカン。
前出の「タイガー&ドラゴン」の脚本のほか、
最近公開された映画『真夜中の弥次さん喜多さん』が話題に。
演出家であり、劇団「大人計画」の団員でもあります。

おもしろいことやるとさ、怒られるんだよね(笑)。

先生さ、アドリブ多すぎるんですよ!
半分ぐらい、ぜんぶアドリブ(笑)。
※「アドリブ」:ミュージシャンが即興的に演奏をしたり、
役者が即興的な演技をしたりすること。

今しか言えない一言があるよね、やっぱり(笑)。
昇太さんは、それはできるわけ?


ぼくは、あの‥‥ええ。

ちゃんとね、団体行動を覚えたからね。

いちおう弟子やったことのある人だからね。

やっぱりね、柳昇とはいえね。
※「柳昇」:春風亭柳昇(しゅんぷうていりゅうしょう)1920年ー2003年。
昇太さんの師匠。新作落語を数多く残す。
「春風亭柳昇といえば、わが国ではわたし一人でして」というフレーズで始まる高座は、
飄々とした人柄とともに親しまれました。
昇太さんと同じくトロンボーンをたしなんでいらしたそうです。
詳しく知りたい方は『はじめての落語。』をご覧ください。

人に従うっていうことを覚えたんで。

この人(高田さん)は、
すり抜けてるだけだからね。

そうでもないんですよ、修業もあったんですよ(笑)。

コーヒーでも飲みながら。

ほんっとにもう、
たったひとりで落語を応援してたんだもんな?
高田さんは社会人になられてから35年間、ずっと落語の応援団でした。

長いこと。はい。

クズまで買わなきゃ骨董屋じゃないっていうね。
イトイさんによると、骨董屋さんというのは、
ウソに決まってるものを混ぜるもんなんだそうです。

ぜんぶひっくるめての。
そういう中に、こういう当たりものがね
出てくるんですよ、光ったものがね。

※「当たりもの」「光ったもの」:ここでは春風亭昇太を指す。

当たりものが(笑)。

(高田さんは)兄貴分ぶってるけど、
どう考えても小間使いですよね。

やってること自体はそうですよね。

財布開いちゃ、小間使いやってるみたいなとこですよね。

現場監督だ。棟梁みたいなもんだよね。

カタカナでセンセイですからね。
「センセ、下駄取って」ってやつですからね。

たまーに、おだて半分にCDが出るっていうのが、
自分へのご褒美みたいな。
※「おだて半分に出るCD」:落語家立川藤志楼こと、高田文夫さんの落語のCD。

ほんっとにしょうがないやね。どういったもんだかね。

ほんっとにあの文楽のビデオなんて、
誰も買わないですよ、あんなもん。
↑イトイさん、それは言いすぎでしょう。
※「文楽のビデオ」:古今亭志ん生と並んで昭和最大の名人といわれる落語家、
桂文楽さんの高座を高田さんが紹介している幻の名ビデオ。

えっ? そんな仕事してるんですか?


埋もれた仕事いっぱいしてるよ、オレは(笑)。

ほんっとにそうなんだよ!
寄席の前で挨拶してるんだから、ちゃんと(笑)。

一銭にもなんない仕事を(笑)。
持ち出しだよ、あれ。

ほんとにね、買いっこないって
フィルムが見つかったんですよ。
↑だから、言いすぎですって。

‥‥買いっこない(笑)。

いわば、ウルトラQのビデオを買ったみたいなもんですよね。

ひとりで勝手に作ってる(笑)。

年代が近いんで、
努力してるって見せたくないタイプの年代なんですよ。
※「年代が近いんで」:高田さんと糸井さんは1948年生まれの同い年。
いわゆる団塊の世代といわれる世代。

あ、年齢的にいうとですか。

そうなんですよ、サラッとやって見せたいんだよね。

意地っ張りなんですよ。

そう、痩せ我慢だけだから。

高田文夫って人がそれをやってるのを見て、
ぜんぶが繋がるわけ。
次回を聴くと、あなたも江戸っ子になれる!?
いままでの『お昼の落語パラダイス!』
第1回 「落語ブームがきてる、らしい」

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高田文夫さんが責任編集をしている
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