ポカスカジャンの脱線マガジン。

6月24日(土) by しょうご
 
す〜みれのは〜な〜 さ〜く〜ころ〜、、、いい歌だ。
夢がある! 華がある! 愛がある!
女の園! 宝塚歌劇団!!
今日は、21日の日記で紹介した、
裏方マイフレンド・リンダ君の友達である
宝塚 宙組の女優さんお2人が
“大ザンス”を観に来てくれた。
しかも、公演の後は一緒にお酒も飲めるらしいのだ!!
(段取りどおり!)

公演後、僕はササササッとかたづけを済ませ、
取る物も取らずに待ち合わせ場所の居酒屋へと急いだ。
この胸の高鳴りは何なのだろう……
何か懐かしささえ感じる。
そう、高校生の頃(チョットしか行って無いけどね)
隣街の女子高の女の子たちと待ち合わせて
コンパをした時の様な、甘美なるときめき。
邪悪な期待感!!
その総てが僕のこの胸を早鐘の様に打つのか!
そんな僕の目に映るもの総てに
薔薇の花のフレームが施されている様に見える。
ホームレスのおっちゃんにも、ポん引きのあんちゃんにも、
二丁目のおねえさんにも……
最後だけは何かしっくり来るけど。
まあ、それっくらい嬉しいって事よ!

居酒屋に着き高鳴る胸を押さえ扉を開ける。
居た!そこには確かにタカラジェンヌが居た。
僕はまるで甘い花の香りに誘われるみつばちの様に
フラフラッとジェンヌ2人の間に座ると
もう紳士な僕の姿は居なくなってしまった。
身体に染み付いた下品さのせいなのか?
そこはもう“キャバクラ宝塚過激男”状態である。
どっかのエロ社長の様に飲むは触るは口説くは寝るは、
終いにゃ自分のケツにビール瓶つっこませるは……
(ジェンヌの手で)。

帰宅 午前5時。明日は楽日。
しかも昼夜2回公演……
そんな事よりもジェンヌ達は
明日の打ち上げにも来ると言っていたが
本当に来てくれるのだろうか?
笑いながらチョット引いていたような気がするんだけど。

6月25日(日)by のんちん

怒涛の嵐の中、大ザンス東京公演が無事終了した。
幕が閉まりいつもの三本締、幕の中も外も大騒ぎだ。
そんな中、やはり泣いていた・・・オレ。
てるやひろしも当然(彼を知る人ならお解りだと思う)
泣いていた。
「また泣いちまった〜」と顔をふせ隣を見ると、
あの、あの、あの玉井伸也の目がうるんでいるではないか!
オレは素早く赤い目で省吾を探した。
「あいつも泣いてるに違いない、
 いや泣いてなくてもこの状況を察して泣き出すだろう」
そしてオレは目撃した。
省吾の泣き演技? を・・・。
天才子役にも負けない涙だった。

実は3人はいつも楽日にしか見られない
ある光景に感動してたのだ。
楽日のカーテンコールで、
必ず芝居の中で使った衣装を着て登場する喰さんの姿だ。
一番厳しく、一番やさしく、一番わがままで、一番気を使い、
一番いいお客さんで、一番子供で、一番魅力的な演出家……。
ポカスカは喰さんの才能や、
カリスマ性(似合わね〜)よりも
喰さんの人間生に惚れてるので、グッとくるのです。
しかも今回は前に日記にも書いた、
オレが作ってさんざん言われた帽子をかぶっての登場!
憎い、憎すぎる。
涙で貴方が見えない。

打ち上げは100人を超える人数。
省吾は宝塚の女優さんの隣に。
玉井は久本さんの隣に。
オレはSILVAの隣に。

新人は大入り袋を、
まるで甲子園の土のように持ちかえっていたっけ。

PS
アートストーンの売上は、
玉井がなんと3万円を超え堂々の3位。
省吾が7千円、オレが5千円だった。
地方では省吾の巻き返しがあるはずだ!
オレは、このオレは・・・・。

6月26日(月) 天気 風の強いくもり by たまちゃん

朝、久本さん家のリビングで目覚める。
元気安(アバンギャルド・フォーク芸人)が
うつ伏せで隣に寝てる。
安藤理夫(元カリスマ美容師)が黄金虫のように
窓ガラスにへばりついて、熟睡している。
寺田テラリンコ奈美恵もいるぞ。
そうだ、昨日打ち上げが終った後
勢いついたこのメンバーが久本さん家になだれこんだのだ。
もったいぶった書き出しだったが、
実は“そうだ”でも何でもない。特別な事ではない。
前回の全体公演“大通夜”からのおなじみのパターンだ。
大体打ち上げは久本さんと元気安と僕で騒ぐのだ。
ある時は乳首じゃんけん、
またある時は爆弾コントに学校コント。
3人で京王プラザホテルのスイートルームに泊まって
朝の副都心に元気さんが涙した事もあるのだ。
もはや誰もお咎めはしない。
風が吹くだけで乳首が痛む程乳首じゃんけんをしようと、
目についた物になんでもかんでもメロディーを付けて
歌おうと、もはや日常のちょっとしたスケッチだ。
そんなトライアングルにアンドレとテラリンコが
加わっただけなのだ。
地味ながら前回の全体公演よりも勢力を増してる。
このまま軌道に乗るか? 何の軌道だ? 
霞みがかった目で寝てる皆をみる。
そーいえば昨日は相変わらず
一番最初にダウンした僕の横で
初舞台の感激をアンドレもテラリンコも
久本さんに話していたっけ。
涙もろい久本さんがそれに答えながら泣いていたっけ。
元気さんは何して居たっけ?
僕はいつの間にか、玄関で寝ていた(らしい)。
みんなを起こす。
打ち上げの余韻のまま“笑っていいとも”に出演してる
柴田さんを皆で観る。
物事は連続するのだ。
昨日は終りでもなければ始まりでもない。
単なる区切りなのだ。
さぁ東京公演の荷物を片付けなければならない。
次は全国ツアーだ。8月頭までだぞ。
取り合えず衣装を洗わなければならない。
アンドレが言った。
「今日はいしょうがしそうですね」
誰も突っ込まなかった。

2000-07-05-WED

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