ポカスカジャンの脱線マガジン。

ツアー日記

9月26日(日)石和ざぶとん亭

昨日のワークショップの感動を胸に、
今日向かうは山梨県の石和という町。
出演者はPSJ、清水宏さん、春風亭昇太師匠に、
高田文夫先生。どこからどう見ても俺達はひよっ子だ。

そしてこの日は何と俺達が頼りにしてた高田先生が
突然の病欠。俺達に「何しに来たんだ」とか
「呼んでもないのに来やがった」とか
つっ込んでくれるだろうと頼りにしてた先生が来ない。
どうしよう。
本格的な芸人さんの前でどう振るまおう。
トークではどう絡めばいいのだろう。
しかも困った事に俺達はトリだ。
待ち時間も1時間と異常に長い。

不安の中、俺達はやりきった。
負けずにやった。
何とかトリをつとめ、ホっと一息ついて
最後のトークを軽快に順調にほがらかに展開してたところに
一人の男が乱入してきた。

奴の名前は江頭2:50。
俺のものまねレパートリーでもある江頭2:50。
TV番組で目頭2:50なんてくだらないギャグを
言ったこともある。
本物が今目の前で飛んでる。
大盛り上がりの会場。
あちこちでシャッターを切る音がする。

俺達は一瞬、長州力の気持ちになった。
勿論高田先生のピンチヒッターとして
わざわざやって来た江頭さんのせいでも
誰のせいでもないのだが、意固地な俺達は自らを
『かませ犬』と呼んだ。
それは大きな間違いなんだけど……。

打ち上げでは久しぶりに全裸になってしまった。
皆「さすがワハハ」とか「格好いい」なんて言っていたが、
脱ぐという行為は、脱ぎたいから脱ぐというだけの
ことであって、「俺はワハハだ」とか
「俺は格好いいだろう?」なんて思って
脱いでいる訳ではない。
ましてや見せたい訳であるはずもない。
脱ぐことによって解き放たれるのだ。
脱ぐことによって自由をつかむのだ。
脱ぐことによってエナジー120%になるのだ。

そしてそれをロックだと思い込むんだ!!
ロックis全裸!!
バンザイ!!

(PSJ/大久保乃武夫)

P.S.
この日お世話になりっぱなしだった馬場さん、
本当にありがとう。


グッドマンのワークショップ参加ルポ

結局、昨晩もほとんど寝なかった。

3つの寄席とポカスカジャンのミニライブが終わった後、
みんなホールに残って車座になり、
ずっと酒を飲みながら話をしていたのだ。
眠いけど、部屋には戻りたくなかった。
立ち去りがたい。
僕はずっとチューハイを飲みながら
スタッフのかたがたがつくってくれたおつまみを食べ、
インスタントラーメンをすすりつつ、
あちこちの話の輪に加わった。
喰さんもポカスカの3人も、あちこちで車座に
加わっていた。
ずいぶん飲んでいるはずなのに、誰も酔っ払わない。
まじめなはなしをしているようだ。

連帯することが目的ではなく、
表現のいろいろに触れるために、
偶然のようにして集まった人たちなのに、
5日間の合宿生活で生まれたものは
やっぱり連帯感だった。
照れるね、どうも、こう蒼いのは、かーっ。

朝。食事が済み、解散の時間になった。
僕はポカスカジャンの出演する石和温泉のイベントを
見に行くので、友人の車に乗って慌ただしく出発。
みんなとはろくに挨拶もできないままに別れてしまった。
でもまあ、会うべき人にはきっとまた会うんだろうな。

すでにポカスカジャンは朝一番で会場入りをしている。
出かけていくときの彼らの顔は、プロだった。
明日は月曜だ。ワークショップは終わった。
社会復帰しなくちゃ、と思った。

(グッドマン)


ほぼ日読者による石和温泉ルポ

ほぼ日の皆様、いつも「ありがとう」から始まる
私のメール、今日はいつもの100倍心を込めて
「ありがとうございます」。

「ほぼ日」を楽しく読むのが日課な私に
今日はすばらしい出会いをくれて「ありがとう」なのです。

ポカスカジャンの本家ツアー
「ポカスカジャンの脱線音楽サージェント・ペッパー・
 ロンリー・ハード・スケジュール・バンドの
 マジカニミラレルツアー!!」
(こんなタイトルだったんだ)とは、
きっと関係なく飛び込んだ「内職」的ライブ
第6回石和ざぶとん亭「ワンダフル・サンデー」
夫婦で観ました、笑いました。

このイベントの特別ゲストとしていらっしゃるはずだった
高田文夫先生が急病により欠席(高熱ってホントか?)
これによって当初15分だったポカスカジャンの持ち時間が
当日になってから1時間に延長されたとか、
リハを見学する人々出没などのトラブルはあった様ですが
私にとってはうれしい予定変更でした。
(だって、私の目当てはポカスカジャン!)
春風亭昇太さん、清水宏さん、トムヤンクン氏を前座?に
正味1時間以上のステージを楽しませていただきました。

あの「夜もヒッパレ」で見たオリジナル楽器
「ブルーサンダー’99」そのショボさときたら
TVで見た以上。ニュー楽器「テクノサンダー」
(こんな名前じゃ・・・ウソ)も生活感あふれて
ス・テ・キ! ツアーが終わるまで大切にね。
(それなのに、実際に私の耳にイイ音に聞こえてきたのは
ノンチン・パワー・エフェクター効果なのか?)

オープニングの「アリスのアルプスの少女ハイジ」
に始まり第1部〜第4部(マジに4部構成)まで
じっくり十分にポカスカジャンを体感しました。
PSJ結成の歌、日替わりタイトル「摩天楼ビュー」は、
なぜたった3人であれだけの長時間
笑わせ続けられるのでしょう。

ステージのソデもなく、ラストの「ラブ・ユー・両国」では
いきなりステージ上で特製衣装に着替えてくれました。
見ていた私も「おいおい、いったいどこまで脱ぐの?」
とハラハラ、ドキドキしちゃいまいしたが考えすぎでした。
ワハハと思うとつい期待してしまった私が恥ずかしい。
その上、アンコールではその特製衣装のまま
着替える暇も与えられずに歌ってくれましたね。

今日のための予習を欠かさなかった私と
なにも知らずに拉致されてきた夫。
その二人が手を取り合って何度涙を流しながら笑った事か。

「ほぼ日」を読まなかったら、こんなにすばらしい3人組を
私はまだ長〜い時間知ることがなかったでしょう。
ありがとう「ほぼ日」、「ラブ・ユー・ほぼ日」。
そして、ゆかいな3人組ポカスカジャンに輝く未来あれ!

P・S
ライブ終了後、一生懸命CDを売っていたポカスカジャンに
おみやげの「ワイン」を渡すことばかり考えて
CD買い忘れちゃいました。
ワハハの通販で購入します。

山梨のかほるちゃんより

1999-10-07-THU

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