ポカスカジャンの脱線マガジン。

ツアー日記

9月2日(木)東京

今日9月2日、なんと我々ポカスカジャン、
24日ぶりに東京に帰ってきました〜〜〜、
って喜びたいとこなのだが、これが突然昨日
マネージャーから電話が入っての帰還命令。
しかも仕事(これはありがたい)での帰還で、
これがまたハードスケジュール。
仕事というのはあの日テレの人気番組
「THE夜もヒッパレ」の出演で、
俺達はワハハの歌姫・梅垣さんと、
日本一気さくな座長の佐藤さんと一緒に出演とのこと。
しうかも歌う曲がラルク・アン・シエルの
「Driver's High」ときたから
笑ったもんだの困ったもんだ。

俺は個人的にラルクのCD(最近出た2枚のうち
“アーク”の方)も聴いたりしてるし、PSJはともかく
梅さんと佐藤さんがラルクを、
しかも佐藤さんは日舞を踊るというから
これはもうどうなることかと思いながら
午後2:00、ワハハの事務所に到着。
24日ぶりだというのに、
意外とあっさりした事務所の人たちの出迎えを受け、
マネージャーのもとへ。
マネージャーが言うには、

「今日、これから番組の衣装合わせをして、
 それから番組ディレクターとの打ち合わせ、
 明日は午前11:00から梅さんと練習、
 そのまま日テレに入って出演して
 夜10:00に終わるから、
 そのまま福島のいわきに車で行ってください」
 
とのこと。
これには3人とも、まじ〜〜!? っって感じの顔つき。
結局、東京に帰ってきても
家には12時間程しかいれないのだから
無理もないでしょ? 皆さん。

懐かしいんだけど、あまり会いたくなかった
ワハハの稽古場と再会して、さっそくラルクの曲のコピー。
高校時代、ビートルズやジャパニーズヘヴィメタルを
コピーしてたあの頃を思い出して、
なんだかとても楽しかった。
玉井と省吾もエレキギターを抱えて完全になりきってる。
あとは梅さんの歌だ。
梅さんは歌は上手いが覚えが悪い。
まるっきし悪い。
しかもラルク。
大丈夫だろうかと思っているところへ、
案の定、梅さんから電話が。
しかも内容が、

「大久保、あの曲のウォウ ウォウっていうところ、
 一小節以上あるの? ないの?」

なんていうワケのわからない質問。
取りあえず明日一緒に練習してみれば大丈夫ですよ、
となだめつつ我々もコピー終了。

PM9:00、待ちに待った女房との再会。
ところが女房は俺の格好を見るなり
(俺は今回の旅、ずっと甚平を着ていて、
 今日もその格好で帰ってきてしまった)、

「あんた、そんな季節外れの格好で帰ってきて、
 どうすんの? ジーパンで帰ってきなさいって
 言ったでしょ。明日テレビ局に着てくもの、ないよ」

なんて言い出すから感動の再会もぶち壊し。
俺も俺で、

「甚平の何が悪い!! 確かに飛行機の中じゃ
 白い目で見てたババァもいたけど、
 これが大久保乃武夫のスタイルじゃ!!」

と、ワケのわからない方言で言い返し、
そこから二人は大げんか。

あ〜あ、ステキな夜を演出しようとしたのにナァ。

(大久保乃武夫)

P.S.
甚平(じんべい)という字を座長の佐藤さんに聞いたとき、
「じんべえの“え”は何の“え”ですか?
 衛生の衛ですか?」
なんてバカな質問をしてしまった。
だって俺にとっては「じんべい」じゃなくて「甚兵衛」
だったから……。

編集部註:
「甚平」は「甚兵衛羽織」が変化したものだそうです。
合ってます、合ってます。

1999-09-08-WED

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