ゆきちゃん。石田ゆり子さんちのゴールデンレトリバー、ゆきちゃんから、お手紙が届きます。届けられるたびに、ここでみんなで読みましょう。

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2016/07/05 11:00
はじめまして 雪です。

ゆきです。

はじめまして。
種類は犬で、ゴールデンレトリバーの女の子、
もうすぐ、2歳です。

はなちゃん、
そちらはどうですか。

ゆきちゃんは、はなちゃんがそちらにいってから
しばらくして生まれて、
まだ子犬のころばあやのお家にきました。

はなちゃんのおもちゃや
はなちゃんのお友達が
ゆきちゃんのそばにいつもいます。

ばあやがいつも
はなちゃんの話をしてくれます。

鼻の先までチョコレートブラウンだったって。
すごく元気で可愛かったって。
お別れするときたくさん泣いたって。

ゆきちゃんはまだ
お別れしたことがないから
よくわからないけど
お別れって、どんなかんじなんだろう。

ゆきちゃんは、ボールが好きです。
青いボールをいつもそばに置いています。

はなちゃん、すぐまた書きますね。

スキップしながらあるきましょう。
きょうも、たくさん笑ってね。
ゆきちゃんより。

 


 
2016/07/06 10:55
こんのさんがやってきた

はなちゃん、お暑うございます。

こんなにあついと冷やし中華が食べたくなると、
ばあやが言っています。

今野さんが来ましたよ。

こんのさんは、ゆきちゃんのことを
かならず
「はなちゃん、あ、違った、ゆきちゃん!」といいます。

こんのさんは、いつもばあやと、天丼をたべてから、
いろんな難しいことを話しています。
ゆきちゃんは、ボールと一緒に
足元にねっころがっていますが
ばあやが
しゅうちゅうできないから、
といって
向こうに行ってなさいと言います。

とてもいやです。
ゆきちゃんはみんなと一緒にいたいんです。
ボールであそびたいんです
あしをべろべろなめたりしたいんです。
ひざにかおをのせて、じっとみつめたいんです。

はなちゃん、いぬってつらいね。

きょうもげんきで。

ゆきちゃんより。

 


 
2016/07/07 10:55
ばあやでございます。

みなさん、ご無沙汰しております。
ばあやこと、石田ゆり子です。

また、大好きなほぼ日で、
連載を始めることになりました!
嬉しくてしかたありません。
相変わらずの日々ですが、
そして
あいかわらずのゆるゆるな記録ですが
どうぞよろしくお願いいたします。

雪という名前は
「雪月花」から取りました。
花とのつながりもありますし、
言葉のひびきと、文字の感じがとても好きなので。
そして、雪、と呼びかけるたびにわたしは
花のことも思います。
花と雪は同じレトリバー犬で、
どこかとてもよく似ています。
目の中の光や
笑った顔なんてやはりそっくりで。

スキップするように、満面の笑顔で歩く雪を見ながら
ああ、花もこうだったな・・・と、ふわりと思います。

花が天国に旅立ち
わたしの毎日はきゅうに、静かになりました。

転がったボール、花の残り香。どんなに掃除しても、
ふっとどこからか出てくる、
茶色い毛・・・。
ふとするとすぐ、泣きそうになる自分を抱えながら
でももう、あんな辛い思いをするのは嫌だ、
さよならするのは怖いと、
やはりわたしは思っていました。

だけど
花といた日々、花のおしえてくれたことは
お日様と共に生きること。
鼻歌を歌いながら、生きてるって楽しいねと
毎日空をみあげること、だったんです。

・・・そんなこんなで・・・
また犬と暮らすことをわたしは選びました。
猫のビスクと、
そしてこれは・・・話すと長い、
チビ猫兄弟の「はにお」と「たび」も加わり
またしても一人と四匹の
「ゆりごろう王国」が建国されてしまいました。
いやしかし、
わかっちゃいるけど人間ひとりなものですから・・・
たいへんなことは山積みなのでございますよ!
あたりまえ? ハイ、そうです。

ながくなりました。

毎日暑いです。
どうぞみなさんご自愛くださいね。

優しい、明るい日々でありますように。

ばあやより。

 


 
2016/07/08 10:55
ぼくは、はにお。

ぼくの名前は、はにお。
ばあやがつけた。
はちみつ色だから、ハニーから取ったって。
お、っていうのは、おとこ。

もし、おんなのこだったら
はにこ、とか はにみ、とかだったのかと、
今日のお昼頃おもっていました。

はちみつ色っていうより
こげたきな粉揚げパンみたいな色になってきたね、
と ばあやがつぶやいていましたが
ぼくにとってはどうでもいいことです。

はなちゃん、
ゆきちゃんは、ぼくとタビちゃんを
ベロベロなめまわします。
ほんとにしつこくて、よくしっぽを
おさえられて、うごけないようにされていて、
あっ、とおもったときは
ベロベロベロベロされています。
おかげでいつもピカピカです。

ビスクせんぱいは
同じ種類のいきもの、ってすぐ
わかりました。
これが、野生の勘というやつでしょう。

ぼくはもう生まれて二ヶ月だから?
赤ちゃんじゃないし
ばあやの手をちゅうちゅう吸うのも
もうすぐやめようとおもってます。

はなちゃん、まいにちいろいろです。

ごはんは1日3回です。

ばいばーい、また書くね。

はにお。

 


 
2016/07/11 10:55
かんもうき。

こんにちは、ゆきです。
きのう、うかうかしてたら、
はに坊がお手紙かいちゃって
ゆきちゃんはおどろきました。

口をあんぐりあけていたら
ばあやが近寄ってきて
ゆきちゃんのからだじゅうを
ブラッシングしましたよ。

ぬけたぬけた、どんどんぬけた。
これが「かんもうき」ってやつです。

ちょっとごしごししただけでこれですからね。
ばあやは、ぬけた毛のかたまりをじっとみて、
まるめたりぬらしたりして、
目玉をつけたら可愛くなるかも!と
まじめにいってました。

ゆきちゃんはあきれています。

昨日、寝るときにお腹の下に敷くすずしい布と、
かんであそぶ硬いおもちゃをかってもらいましたので、
めだまの人形については、笑顔で答えておきました。

はなちゃん、
深呼吸して、いいお顔で。

ゆきちゃんより。

 


 
2016/07/12 10:55
まんねりなひび。

はなちゃん。

このれんさいも始まって
一週間たちますが
はやくもだらけてきています。

まあね、毎日なんてこんなものですよ。
ゆきちゃんのごはんなんて毎日同じですよ。
さいきんは
大好きなサプリも切らしてるからごはんだけだし、
びすくなんて
ささみとか、缶のおいしそうなやつとか、
ときどきはなんかいい匂いのする何か、
もらってるのを、ゆきちゃんはみたんです。

この「ねこあな」から
世界を覗いていると
よのなかが のっぺりみえてきます。

ばあやはこの前
選挙の帰りに、ひとりで散歩しちゃったんですよ。

ゆきちゃんを家に置いて、
ひとりでぐるぐる歩いたんですよ。

だって夕焼けがきれいだったから、
なんていってましたけど
けーーーーーーっ
ですよ。

はなちゃん、こんなときはどうすれば。

ばあやがパン屋に行くけどいく?
と言ってます。
‥‥‥‥。

はなちゃん、いいこで。
たのしくね。

ゆきより

 


 
2016/07/13 10:55
さちこより。

ちょっとはなちゃん、
覚えてる? あひるのさちこさんよ。
あなたがそっちにいってから
そりゃあもういろんなことがあったわよ。

ふわふわの猫たちがみんな、
続々とそっちにいっちゃうし
そりゃあもうばあやは
憔悴してたわよ。

でもはなちゃん
一番びっくりしたのは
ハリネズミの松竹梅さんが
爆発したことよ!
あのひと、あるひとつぜん
ゴムが弾けて爆発したのよ。

爆発って言っても火はでてないわよ、
ああいうのなんていうのかしら
「個人的な爆発」ってやつかしら。

この、ゆきちゃんて子
いいこなんだけど
小さいころ、あたしとあそびすぎて
あたしの口がこんなことになったのよ。
半分かじり取られたのよ。

はなちゃん
ほんとにこういうの、なんていえばいいの?

小さい猫も二匹きたし、
ビスクもてんやわんやよ。

ばあやは一体何考えてるのかしら。
ほんと、漫画みたいなまいにちよ。

はなちゃん、こころはいつも軽やかに。
また書くわよ。

きょうも笑って頑張るわ。

さちこ。

 


 
2016/07/14 10:55
こそだて。

はなちゃん

ゆきちゃんの家には
小さな猫が二匹います。

お母さん猫が子育てできなくなって
困ってる子猫をばあやが「ほご」したのです。

なまえは「はにお」と「たび」。
うちに来たのはもう二ヶ月前ですが
目もやっと開いたばかりで
ほんとうに小さくて、フニフニしていて、
ゆきちゃんはびっくりしました。

ばあやは最初のころ
ゆきちゃんと
はにたびが大きさが違いすぎるので
心配して、あまり近づけないようにしてました。

でもゆきちゃんは赤ちゃんのお世話をしますので、
そのうち、
お世話係としてみとめられたのです。

しものせわ、もしますし、
遊びのあいてもします。
ぷろれすは参加したいけど
ばあやに止められますのでがまんしています。

あかちゃんのにおいは
うっとりするふわふわのにおい。
いつまででもベロベロしていたいのに
はにたびはさいきん、なんだか
大きくなってきてしまいました。

もうくわえてはこべなくなりました、
ざんねんです。

さいきんはゆきちゃんの上を走り回るようになりました。

ふーっ。

はなちゃん、
きょうもすこやかさんで。

ゆきより。

 


 
2016/07/15 10:55
すいか。

はなちゃん

ばあやが、スイカをいただきましたよ。

ものすごく重くてびっくりです。
もしかしたら
はなちゃんと同じくらいの体重かもしれないです。

すいかは、ゆきちゃんと記念撮影をしたり、
はにたびに遊ばれたり
びすくに睨まれたり
ばあやにさすられたり
冷たいお風呂に入れられたり、
しています。

すいかのきもちは、すいかにしか分からない。

すいか嗚呼すいか
うみにいったことはありますか〜
パン屋にスイカは売っていますか〜
ゆきちゃんと
たびにでませんか〜

すいかのうた、歌ってみました。

はなちゃん。
今日も、たくさん笑ってね。

ゆき。

 


 
2016/07/19 10:55
ばあやでございます。

こんにちは。
湿気の多い毎日、いかがおすごしですか。

わたしは扇風機にブンブンあたりながら
スイカを頬張っております。

さて
この、ぴっちりならんだひとたち、
これは、ご存知、我が家にあたらしく仲間入りした兄弟猫
「はにお」と「たび」。

ふたりはほんとうに常に一緒におります。

ご飯を食べるときも
ねむるときも
あそぶときも
なにをしていても、
縫い付けられてるのか君達は!といいたくなるほど
ぴっちりどこかがくっついている。

その姿をみていると
「体温」を感じ合うことがどれだけ
勇気と元気をくれることなのだろうかと、思います。

はにお、と、たび。略して「はにたび」は
生後十日くらいの幼さで我が家にやってきました。

まだ目もほとんどあいていない、ほんとうの乳飲み子状態。
お母さん猫が、ひょんなことで育児ができなくなり、
人間が育てるしかなくなってしまった子猫達なのでした。

最初は
とにかく里親さんがみつかるまで
わたしが面倒見よう、と思って育てていました。

うちにはご損じのように、雪という大きな犬も、
ビスクという先住猫もいるし
ましてやわたしには仕事がある。
無理無理!
絶対にこれ以上増やせない!

そして始まったお母さん代わりの日々。それは・・・
3時間おきのミルク、しもの世話・・・・。
それはそれは寝不足の、てんやわんやな日々でした。

だけど。

小さな小さな命の世話。
毎日少しずつ確実に成長していく2匹を
見つめている日々は、不思議なくらい幸せで。
がしっ、と両手で抱える哺乳瓶。
ちゅうちゅうと必死で吸い付く生きる力。

そんな姿を毎日ひたすら見ていたら
これは・・・もう手放せないなあ・・・。と
そう思ってしまった、というしかないのでございます。

そしてありがたいのは
雪がほんとうに、はにたびの面倒をよく見るのです。
ビスクも、面倒くさそうな顔をしながら
ほんとうは父性本能をかきたてられているのを
わたしは知っています。

ふふふ。

そんなこんなな毎日です。

代わり映えのない毎日です。
いつも読んでくださりありがとうございます。

皆様の日々が明るく優しく平和でありますように。

石田ゆり子。

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