この歌、こうして聴くと、
ほんとにいいなあ。
シングルでもないし、
代表曲というわけでもないけど
こんなにいい曲だ。
いやぁ、ほんとに、ビートルズはすごい。
あ、失礼しました。
10曲目は『フォー・ノー・ワン』です。
カポタストをつかった
半音転調の再現!
こういうギミックもうれしい。
『アンド・アイ・ラブ・ハー』。
これは、ちょっとおかしい!
カポタストを外した瞬間、
会場から笑い声と拍手が。
来た、ごきげんな名曲!
『プリーズ・プリーズ・ミー』!
この曲のヒットがなかったら
ビートルズは
あっさり終わってたかもしれないよ?
途中のブレイクのところは、
ボディを指で叩いて表現。
たまらないな、これは。
♪カモン(カモン)
♪カモン(カモン)
告井さんのビートルズ解析がたまらない。
みなさん、たのしんでますか?
いえ、ビートルズファンの方は
100パーセントたのしんでいるのは
確信しているんですけどね。
『アイル・ゲッチュー』と
『イマジン』の考察、おもしろーい。
おしゃべりのあと、13曲目。
『シー・ラブズ・ユー』、
ヤー、ヤー、ヤー!
これ以上ないくらい好きな名曲、
と告井さんが紹介してはじめたのは、
『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』
これも、解説たっぷり!
まずはポールのパートだけ。
そして、そのあと4人バージョン。
すごい。ほんとうに、すごい!
みんな、これを観ろ、ほんと。
告井さんのピンポン球製のツメが
割れちゃったみたいで、
ちょっとおしゃべりタイム。
「『その人のやりたいこと』は、
その人にはかなわない」と告井さん。
音楽とハートの話。
ゲーム音楽と共通する、
「制限のなかでいかに表現するか」の話。
バンドサウンドの話。
「ハニー・パイとはちみつぱい」の
関係を鈴木慶一さんが。
ああ、こういう話を一晩中聞いてたい。
「どうやって弾く曲を選ぶんですか?」
というサカモト教授の質問に対して、
「聴こえるように弾く」と即答する告井さん。
センチメンタルシティロマンスのときは
もっと「我」を出しているのに
ビートルズを弾くときは「我」がないのはなぜ?
という糸井の質問に対して
「ビートルズに対して
『我』なんか出しようがないでしょ」と告井さん。
ビートルズでなにかを表現したいわけじゃなくて、
ビートルズを弾きたいだけだから、
という告井さんの明快な姿勢。
まいった。これが来るのか。
オープンDのチューニングから
つむがれるフレーズはまさにシタールのそれ。
アコギのボディを叩く音はタブラ。
『サージェント・ペパーズ』から
ジョージ・ハリソンの実験的な曲、
『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー』。
いや、それ、無理でしょ!
ていうか、完全に弾けてるんだけど。
ああ、もう、こういうこと書かずに
聴いてたい。