
糸井
「うまれてはじめてでしょ、
ステージのうえでお風呂入って、
からだを洗ってる、という感じだもん」
矢野さん
「こんなの、ふつうじゃやらないよ。
気仙沼でないと見られません(笑)」
糸井
「あばらぼねまで見せちゃった、
ということだもんね‥‥。
あのね、俺、思うんだけども、
気仙沼という街が、
あばらぼねばで見せてしまうことになってしまった
場所だからだと思うんですよ。
自分の街が、瓦礫だらけになってしまった、
と、みんな、思ってみてよ。
その街に立って、笑顔になってさ、
『来てくださいよ』って他所の人たちに言える、
その人たちみたいに骨を折るようなこと、
やすやすとできるもんじゃないよね」
矢野さんが、矢野さんの
「すばらしい日々」を
歌っていらっしゃるなか、
糸井が会場に戻ってきました。
糸井
「赤瀬川さんのほうはできて、
また、別のことをやってるの?
アッコちゃんはすごいなぁ」
打ち上げ会場を
仕切ってくださるのは、
斉吉商店の和枝さんはじめ、
気仙沼「つばき会」のみなさん。
ただいま、朝礼(!)が
はじまりました。
「つばき会」の大事にしている
ことは、
「おもてなし」だそうです。
じーん。
赤瀬川原平さんの文章に最後、
「私は一本のパイプだ」
という一行を足して、
この曲を完成させました。
矢野さん
「この一行は、かんぜんに、
わたしがそう思った、ということです。
このように、ある文章を歌にするとき、
その詩を解体して歌にするということが
わたしにはあるんですよ。
同じように、人の歌を歌うとき、
その歌を解体して歌います」
ユニコーンの「すばらしい日々」を例にとって
矢野さんは解説してくださいました。
矢野さん
「赤瀬川原平さんは、
この文章を、歌にされるなんて
夢にも思ってないわけですよ。
でも、わたしが、曲をもって
いじっていく、いろんなことを
こころみていくわけです。
そうすると、わたしは
この赤瀬川さんの文章を通じて
これが言いたいのだ、というものが
でてくるわけけなんです」
実は、歌詞を選ぶときも、
それを予感して選んでいるそうです。
矢野さんが自分解説を入れながら、
メロディをつむいでいく作業が、
すごくおもしろい中、
割り込みしつれいします。
こういうイベントで、
講演や対談の内容は、
こういうひとが、すごい勢いで
せっせとアップしています。
メモをとったり、そのまま打ったり。
これって、
早口のひと同士の対談だったら、
もっとたいへんですね。










