少しいくと人影がなくなるのが心細いです。島の西端めざして車を走らせます。だれもいないだれもいない。
「オイコラ!」ここで駐車場の百合がわたくしに忠告を。イエス、そうです、竹島でのんびりとねこを数えている場合ではございませんでした。金環日食は、早朝。東の空からのぼる太陽が島のどの位置から見えるのか、探らなくてはならないのです。さきほど道に迷ったことで完全に車の運転から逃避していました。もういちど、車に乗り込み、出発です。
見たところ、島にねこは3匹。くろねこ2匹、みけねこ1匹。
いろいろ、ほうぼう、歩きます。しかし、少し行くと、いきどまり。ここは……神社。引き返します。
竹島を歩いて散策中のスガノです。夏のような暑さです。お店とかは、見当たりません。
竹島入りしたスガノです。宿の部屋で小一時間気絶したのち、島の散策に出ました。歩いてすぐのところに巨大ガジュマルの門があります。もんのすげー雰囲気。
そしていま、わたくしは無事に本日の宿に到着いたしました。それはなぜか。到着が遅いため心配になった宿のおにいさんが「オーバーオールの女の人が さっき道ばたで宿の場所を聞いてたよ」という声を手がかりにバイクでさがしに来てくれたからです。そして、いま、車からダンボールを出して運んでくださっているところです。あのダンボールの中身は我が「ほぼ日」乗組員らがお餞別にくれたひまつぶしグッズがつまっています。やさしい宿のおにいさんが運んでいるのはひまつぶしグッズです。これから3日間、お世話になります。よろしくお願いします。
竹島に到着しましたスガノです。わたくし、さきほどまでこのちいさな島で「これでもか」というほど迷っておりました。旅のすべり出しにはよくあることです。知らぬ場所、だれもいない、みるみる先細りする道。雲が立ち込め、あたりは暗くなる。見たことのないけものがすばやく横切る。うわっ、また何か動いたよ、と思ったら自分の影。よくあることです。竹ばかりが生えている、だから竹島、ということがわかりました。
ぷはーっ、上陸!
さぁ、車に乗り込みまして、あの架け橋を渡れば、竹島だ。いきますよー。