「注文していた
　日食グラスがとどいてない！
　もう帰るから、
　とどいてないとなると、
　月曜日にとどくってこと？」

まあ、そうなるね。
いつもだと、10時頃？


「それじゃ、ダメじゃん！」

そうだね〜。


「こういうやつを注文したのに！」

あ、じゃあ、わたしの
なけなしの日食グラスを使う？
興奮しすぎて、
けっこうたくさん買ったんだよね。


「いいの？　いいの？」

いいともさ。

みなさま、
トミタのようなことがないように、
注文した日食グラスが
いつ届くかは、いま確認！
ぜひ、確認！

日食ハンター・ビクセンの島田さんから
「追加情報です」
という件名のメールが届きました。

なんでも

「金環日食のおこる数時間前、
　21日の未明に
　ISS（国際宇宙ステーション）が観察できます。
　南西方向から北東方向に
　高空の旅客機が飛行機雲を引きながら
　上空を通過していくような速度で、５分ほど」

‥‥だそうです。

「ＪＡＸＡのサイトから
　見える日や時刻が確認できます。
　２１日をみると
　かなりの好条件だと思います」

なるほど！
ちなみに、２枚の写真は島田さん撮影。

「ISSの詳細な画像と
　スペースシャトル・ディスカバリー号の
　最後のフライトです」

ほんとだ！　うっすらですが、ISS（左）と
スペースシャトル（右）のカタチがわかる！
（１枚目の写真）
　
「シャトルの写真は、ISSと分離したあと、
　シャトル通過の数分後
　ISS通過を２枚別々に撮影して
　１枚に合成したものです」

はー‥‥。

「ちなみに、望遠レンズは
　1000mm〜2000mmほどの焦点距離が
　必要です」

‥‥ともかく、宇宙を飛んでるものを
地球から撮るっていうのが、すごいなぁ！

奥野・山口・ベイ・おーたからなる
「ただの宇宙好き４人組」は
当日「日食ハンター」を追いかけます。

光学機器メーカー・ビクセンさんの
テクニカル・コンサルタント、
島田敏弘さんにお願いし、
いっしょに金環日食を撮影するのです！

望遠鏡、双眼鏡の大手企業・ビクセンさんは
日食グラスもつくっているので
ご存じのかた、多いかもしれませんね。

島田さんは、そのビクセンさんのなかでも
天文写真を撮らせたら、すごい人なのです。

当日は、前夜から
ビクセンさんのある所沢付近で
金環日食を待つ予定。

もし時間に余裕があったら、
前の日の夜、
島田さんに星の写真を撮っていただいて
それらを、ここにアップする予定。

ぼくら、そっちも楽しみなんですよね！

ボンボヤージュ、自分！
次につなぐのは、
鹿児島から。

いろいろ乗り継いで、
羽田空港に到着しました。
まだ、お菓子が買えていないのが
こころのこり。

ここからはじまります、
わたくしの竹島、金環日食の旅。
夕暮れの表参道です。
いってきまーす。

金環日食の本番まで、あと６２時間ちょっと。

他の乗組員より
圧倒的にはやいタイミングで、
が出ます。

行き先は、鹿児島県の竹島です。

金環日食の中心線が通過する
最西の陸地・竹島へは
本番３日前の「いま」東京を出ないと
間に合わないのです。

とりあえず今日は鹿児島まで行きます。

そして明日、
３日に１本のフェリーをつかまえます。

目下、最大の不安要素は
「あす、フェリーにのるとき、
　バックでレンタカーをうまく入れられるか」
だそうです。

ここぞというテキスト中継のときと
授業参観のときしか巻かないスカーフをして
が出ます。

出る時間だってのに
何かの打ち合わせをしようとしてくる
を振りきってが出ます。

チケット持って、パソコンしまって、
水筒まで準備してきたのに
お菓子を買い忘れたが出ます。

いろいろ、がんばってください！
僕らみんな、応援してますんで！

それにしたって
金環日食って「週明け月曜日の朝」ですから。
まだまだ、けっこう先なんですよね‥‥。

でも、グーッと盛り上がってきました！

「日食観測用のスゴイフィルム」を
iPhone用や望遠カメラレンズ用に
ザクザク切ってくれていた

そんなじゅんぺい君から
社内にこんなメールが。
-----------------------------
「金環日食の時に
　カメラのレンズに張ったら
　太陽をちゃんと写真に
　収める事ができる
　アルミホイルっぽいフィルム」
をお配りします。
一眼レフ用のサイズと
iPhone用のサイズがございます。

欲しい方はお声がけください！
-----------------------------
わかりやすすぎるほどの
フィルムの形容、ありがとう。
とりにいくよ。

さてー、配布状況はどうかしらと
じゅんぺいくんにききました。

どう？みんなとりにきてる？


「そーなんすよ、結構減ってて。
　中継に行く人に
　ちゃんといきわたってるか
　ちょっと不安っすよ。」

大丈夫、数はきっと足りてるはず。
中継隊のみんなはもちろん、
どうやら個人的にたのしもうとしている
乗組員もいるみたいです。
こんな貴重な機会ですから、
せっかくだし、みんなみようー。

きのう、山口工務店が、
「太陽を撮影するときに
　レンズにかぶせる
　特殊なフィルム」
というものを加工していました。

iPhoneでも撮影をするので、
ケースにこんなふうに貼っておいて、
必要なときに、ケースをはずして、
フィルムをレンズにかぶせる予定。
‥‥案外ふべん？　あれ？

さっそく屋上にでて、
写真をとってみたところ、
かなりよろしいです。

太陽がおおきくうつってるのが、
スガノさんのカメラ。
小さいほうが、iPhoneです。
わ〜〜〜！
iPhoneでも、欠けてくるの撮れる！
こりゃ、すごい！
太陽全然欠けてないけど、
ものすごいテンションがあがる！
「晴れてくれなきゃいや〜ん！」
と、真剣に思う！

たのしみになってきました。

さあ、いよいよ近づいて来ましたねーっ！

金環日食の開始は、
５月２１日（月）の「朝７時すぎ」です。
つまり、もう「３日」を切りました！

具体的に「あと何時間」なのかは
この上に設置された
カウントダウン時計をごらんください。
鹿児島・高知・京都・東京での
日食開始までの時間が
刻一刻と、カウントダウンされています。

しかし‥‥なんでまだ３日もあるのに
中継ページが開くのか。

その理由は、
今日の夕方、早くもスガノが出発するから！

鹿児島県の「竹島」という
人口何十名という小さな島に行くのです。
そこは、金環日食の中心線が通過する
もっとも西の陸地。
つまり、いちばん早い段階で
綺麗な金環日食が観察できる島なのです。

でも、５月２１日（月）の朝７時すぎに
その島に到着しているためには、
今日の夕方には、出発しなければならない‥‥！
だって、なにしろ、
島行きフェリーが３日に１本とかなのだから。

そして、スガノの出発を皮切りに
乗組員３０名が、全国１５都市へと散ります。
そして、それぞれの場所から
金環日食をテキスト中継するのです。

誰がどこへ行くのかは、
この下の日本地図に表示されています。
お時間などございましたら
顔アイコンをクリックしてみてください。
かんたんなチーム紹介文が、出てきます。

なお、当日は、読者のみなさんからも
金環日食の写真を受け付けたいと思います。
メールで投稿していただくと、
先ほどの日本地図上に
ぺたりぺたりと、自動で貼り付いて行きます。
ぜひとも、あなたの撮った一枚も
みんなの日食地図に、貼り付けてみませんか。

とにもかくにも、
日食本番まで、残すところ「あと３日」！

日食グラスは、必須です。手に入れましたか。
観察場所も、週末のうちに
きちんと決めておいたほうがいいと思います。

週末も、このページは
休むことなく動いているはずですので
日食を迎えるまでの時間も
みんなでいっしょに、楽しみましょう。

自分をふくめ、全乗組員の健闘をいのる！
そしてまた、全国的な晴天を超いのる！

GOOD LUCK！

（日食写真撮影：福島英雄、坂井眞人）