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| 2012/03/11 16:32 |
| サイレンの音を聞きながら |
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昨年のこの時間、私は母と妹と三人で 介護していた祖父を抱え 家にある車庫の二階へと必死で逃げていた。
「東と南から流れ込む黒い水」
それが何かわからなかった。 車、ドラム缶、大木、冷蔵庫、販売機。 ほんの1時間前までは あるべき場所で動いていた物が、 おもちゃのように流れてゆく。 「水」に気がつかずにいたら、 多分生きてはいなかった。
今日はただ静かに、 市内で響くサイレンの音を聞きながら黙祷。 家族もにゃんこたちもわたしも、 静かにこの時間を迎えている。
東北に思いを馳せてくれているみなさん、 ほんとうにほんとうにありがとう。
(おと)
※写真はぐっさんが撮ったものです。 |
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