西本 収録コントの紹介を続けていきますけど、
舞の海さんに加えてもう一人、
ゲストの方がいらっしゃいますよね。
田中 うん。阿藤快さん。
「阿藤 快 想像名人」という
1本目のコントですね。
世の中のあらゆることを全部、
阿藤快さんにつなげていくっていう
コント。
●ペルソナル活動・コント解説
『阿藤 快 想像名人』



森羅万象、ものごとすべてを
連想により結びつけていき、
最終的には「阿藤 快」につなげていくという
「阿藤 快 想像名人」(田中)。
今日も弟子たちの前で
「阿藤 快 想像」を披露するが、
意外に苦戦する局面も‥‥。
西本 阿藤快さんも舞の海さんのように
気になってたんですか。
田中 オレね、
阿藤さんの食べてる姿が好きなのよ。
あの姿を見てるだけで
オレは幸せな気持ちになんのよ。
西本 理由はまたそれですか(笑)。
田中 うん。「好きだから」(笑)。
オファーしたら、阿藤さんも、
ふたつ返事でオッケーしてくれたよ。
西本 阿藤快さん、快諾!
田中 このコントは阿藤さん以外では
想像できなかったんで、
もう断られたらやめようと思ってた。
西本 そんなんばっかりですね(笑)。
ちなみに、阿藤さんとは、面識は?
田中 阿藤さんとはね、ちょくちょくあるのよ。
最初にご一緒させてもらったのは、
7、8年前の
「しゃくれ選手権」という企画かな。
西本 「しゃくれ選手権」(笑)。
田中 おなじ「しゃくれ」仲間ということで
舞の海さんよりは面識はあった。
西本 この、すべてのものを
「阿藤快」に
つなげていくっていう発想は?
田中 あ、それはね、
深夜によく一人で暇つぶしに
遊んでんねんけど。
身のまわりあるものを
強引にひとつに
つなげていくという遊びで‥‥。
西本 えっ? 
ふだんから本当にやってるの?!
田中 うん。
例えば、「ゴミ箱」から
どうやって「いのしし」に
つながっていくのかなとか。
西本 ‥‥‥‥。
●ペルソナル活動・コント解説
『ダンスバトル』



謎のダンサー田中が、
過剰にイマ風な若者たちと
本気でダンスバトル。
セリフや小芝居はいっさいなく、
純粋にフィジカルだけで田中が勝負する。
とりあえず、田中の
タンクトップ姿が印象に残る。
西本 次は「ダンスバトル」なんですけど
ずいぶん昔にロンドンブーツとココリコで
一緒に名古屋に
仕事に行ったじゃないですか。
その打ち上げでクラブに行ったことが
あったんですけど。
田中 覚えてる、覚えてる。
亮と行ったなぁ、3人で。うん。
西本 そのとき、フロアに踊っている人が
たくさんいる中で、田中さんが一人だけ
帽子を深くかぶってサングラスをかけて
壁際でつまんなそうに
一人座ってたんですよ。
そういう人が今回、
踊ってることにびっくりした(笑)。
田中 そやったっけ(笑)?
西本 なんでまた、ダンスを?
田中 これはね、
「今、オレはどれだけ動けるんだろう?
 どれだけダンスができるんだろう?」
ということを試してみたい
というところからきてるのよ。
西本 自分の限界を知りたいと。
田中 うん。で、連続で、9回踊ってね。
もうダンスバトルやから、
オレとダンスチームの色んなメンバーが
1対1で、ダンスを繰り返して、
対決していくわけでしょ。
ところが、
相手は一回一回変わるんだけど、
オレはずっと踊りっぱなしなわけ。
連続で踊ってたら、気分悪なってもうて。
西本 (笑)
田中 もうVTRチェックも
見られへん状態で、
ゲーゲー吐いた。
西本 ほんとに、ぎりっぎりで
ダンスバトルやってたんだ(笑)。
田中 うん。もう、やばい。
トイレまでどうやって行ったのか、
覚えてないくらいゲーゲー吐いて。
出演してくれたダンサーさんも
ひいてたもん。
西本 わはははははは。
田中 あのね、オレね、どうやらね、
動いている時に
息を止めてしまうクセがあんねん。
西本 わはははははははは!
田中 それで、子供の時から、
よく酸欠状態になんねんけど。
ダンスとかああいう
激しい運動をする時に、
うまく呼吸できひんのよ。
これはほんとにね、
ぎりっぎりの1本でしたよ。
西本 おもしろい動きをしてるなあと思ったら、
そういう背景があったのか。
田中 あのね、よく見るとね、
7対決目か8対決目からね、
オレ、顔面蒼白になってますから。
西本 吐いた後だと(笑)。
田中 そうそうそう(笑)。
これは、
この記事を読んでいる人にだけわかる
とっておきの情報です。
見ながら、観察してみてください。
すぐわかりますよ。
「あ、こいつ、一回吐いた後なんだな」
と。
●ペルソナル活動・コント解説
『パンダブローカー』



世界を股にかけるパンダブローカー(田中)。
闇のルートから仕入れたパンダを、
闇のルートで売りさばく。
とあるテレビ局が、
そのパンダブローカーを直撃取材。
画面モザイク。音声は変えてあります。
闇のパンダブローカーが語る
パンダマーケットの真実とは?
西本 次は「パンダブローカー」
というコントですが。
田中 これ、
「パンダを『売』った男」の話なんやけど、
最初は
「パンダを『撃』った男」の話やったんよ。
西本 え?
田中 会議で「パンダを撃った男」の
コントをしたい、という話をしたら
その日の議事録を後日もらっみたら
「パンダを売った男」と書かれててね。
「間違ってるよ」
と訂正しようと思ったんやけど
「まてよ、これはこれでおもしろいかも」
と、そこから考え始めて。
「確かにパンダブローカー
 聞いたことないけど
 ひょっとしたらいるかもしれへんし」
って。
それやったらもう、
そのぎりぎりの感じを
ドキュメント風に見したら
ええかなと思って、
「撃った」から「売った」方に
転がったんよ。
西本 あの、
あなたが格別に動物好きだということを
ぼくは知ってますけど、
このコントに関しては、
特別パンダが好きだっていうわけでもないし
パンダが少なくなってることを
憂いてるわけでもない。
田中 うん。パンダにあんまり思い入れはない。
パンダよりも、
オレ自身はサイとかの方が心配。
パンダはまだ1600頭くらいいますからね。
西本 妙に詳しいね。その数字が(笑)。
田中 せやねん。動物のことになるとな。
ごめんなぁ。
西本 この記事を読んでる方に
豆知識としてお伝えすると、
田中さんは仕事の移動中も
動物DVDを見てる程の動物好きで。
田中 動物好きやね。
でも、おもしろくない? 動物?
西本 いや、そう言われても‥‥。
田中 パンダが白と黒の2色だとかさ。
見たこともない動物見ながら、
「わ、こいつすごいな」
とかさ。
「ずっと土の中で暮らすんやなあ」
とかさ。
「こいつの喉はすごい膨らむな」
とか‥‥。
西本 動物の話はもういい。
田中 おもしろいねんけどなぁ、動物。
西本 田中さんから出てくるものは
動物にしてもそうだし、
広い意味では
阿藤快さんも、舞の海さんも
そうだと思うんだけど、
なんか、自分と違うものを見つけても、
「嘲り笑ってやろう」みたいな精神が
ひとつも入ってないんだね。
「好きだ!」っていうのが基本というか。
田中 あ、せやと思う。
なんやろう、皮肉ったりすることって
絶対腕がいるし、技術がいると思うねん。
「毒舌」とかもそうやと思うねんけど、
普通に笑いとるよりもさ、
当然毒吐いて笑いとる方が、
もうすごいテクニックもいるし、
技量として大変やなと思うねん。
でも、そこの技量とテクニックが
オレ、ないんやと思う。
だからたぶん、
「好きだ!」の方に行くんやと思うし。
たぶん、
そういうやりかたの方が好きなんやな。
だから、このコントも40分くらい
VTRを回しっぱなしにして撮ってんけど、
あまりにも楽しかったから
テイク2も撮ってみたんよ。
いやぁ! 楽しかったー、あれは!
(続きます!)
  2005-12-26-MON  
 
 
 
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