SHIRU
まっ白いカミ。

11枚目はえっせゐ。

第1回:「第二十次チョコ・ショック」

 

あああ。バレンタイン・デイ、ですかねえ。
やっとチョコをもらえて浮かれ喜んでいたら
軽トラにはねられた日を思い出します。(実話)
痛かったなあ。あれは。

別に菓子屋の営業戦略云々に
呪詛じみた事を語るつもりはぜんぜんなのですが
毎年、2月になると莫大なチョコレートが流通する訳です。
そこで問題が一つ。
私の好物もチョコレートなんです。
だから君がいくら20個のチョコを貰ったとしても
それぐらいなら私だって毎月食べているのです。
うらやましくないぞ。

さような訳で。
「いつも食べている20個のチョコを
 2月の間どうやって確保するか問題」
が急遽浮上してきました。
それもこれも。みんな2月に入る前から
早々と騒ぎ立てるからいけなくて。
いつものように生チョコやら凝ったチョコを買えば
変な目で見られるし。
今年は新年明けた頃から
前回の反省を斜めやや前向きに活かして
リンツやらトラブローネやらを
きたるべきチョコ・ショックに備えて
備蓄していました。

ところが賢明な読者諸氏にはお分かりのように。
チョコレートはお腹に溜まるものでなく。
あれば食べちゃったりと。計画は頓挫。
すっかり2月の頭からチョコ切れ。
チョコアイスを買ってみたりコロンを買ってみたり
しまいには、たけのこの里や、きのこの山を囓っては
さりげなく闇チョコ的な手段で口にはしていました。

もう数日で堂々解禁。
普通に板チョコが食べられる…と。ほっとしています。
イスラムのラマダーン(断食月)みたいな話ですよ。
まったく。

 

シル (shylph@ma4.justnet.ne.jp)

from 『深夜特急ヒンデンブルク号』

1999-02-14-SUN

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