よりみち
パン!セ
中学生以上すべての人たちへ。
キミたちに、
伝えたいこと。




今日の、ひとことパン!セ

みんな他人には理解(りかい)しえない 孤独(こどく)を生きています。 だからこそ、 切実に誰(だれ)かを求(もと)めずにはいられない。 そんな気持ちが少しわかるだけで、 ぼくらはもっと 他人にやさしくなれるし、 互(たが)いを大切にしようと 思えるようになります。 そう、ぼくらは 自分のさびしさを手放さずに、 大事なものとして 抱えていこうではないですか。 それこそが、 誰かとつながらずには いられない思いを、 導くものなのだから。

みうらじゅん『正しい保健体育』より

『正しい保健体育』のお原稿には、
かたや曼陀羅図、
かたやヌーディストビーチといった、
ワールドワイドすぎる図版が、
随所に、具体的に指定されていました。

これは重要なミッションです。
恥ずかしくても、
たとえインポッシブルだと感じても、
みうらじゅんさんの、
「本業」への深い洞察、
あまりにかっこよく、かつ、
胸を打つ「自分塾」の教えの前では、
新宿歌舞伎町のドン・キホーテで、
大人のおもちゃを撮影用に一本購入することぐらい、
トム・クルーズのような気持ちで
遂行しなければならないのです。
領収書はちゃんともらいました。

(編集担当 坂本裕美)





その10  どうやって書いていく?
糸井 重松清さんとは、
どんなやりとりをしていったんですか?
清水 お話するうち、重松さんは、
「なやみ相談」のようなものではどうか、
ということをおっしゃいました。
「もちろんむずかしいけれども、
 もしかするとそれならできるかもしれない」と。

理論社のホームページで、
子どもたちからなやみを募集したんですが、
かなりたくさんのなやみが、
しかも、簡単には答えられないような
そうとう深刻なものも含めて、
ほんとうにたくさん集まりました。
重松さんは
『みんなのなやみ』『みんなのなやみ2』と、
2冊を書いてくださって
いるんですけれども、
真摯に、とてもていねいに、
取り組んで答えてくださいました。
糸井 ところで、同じテーマで、すでに大人向けに
本を書いていらっしゃる方もいますね。
もしも、その人がこのシリーズを
「それまで大人向けに書いていたことを
 ソフトドリンクのように直して出す」
というふうに考えてしまったら、
つまんなくなっちゃう。
でも、そうはならなかったですよね。
清水 内容を薄めて書く、というよりは
著者の方にとっては、
子ども向けにやさしく書くことが
かえって「技だし」になったりするんです。
たとえば、「笑わせてやろう」という気持ちが
入ったりすることもある。
いままでの著書では、ぜったいに
そんなことをなさらないのに。
糸井 中学生を含めた大人に、という気持ちが
かえってうまくいくんだね。
清水さんは、これまでの
編集者としてのキャリアで
おつきあいのあった著者ばかりなんですか?
清水 いいえ、ほとんどがはじめての方です。
執筆依頼としては、ほんとうに、
ふつうのことしかしていません。
手紙と企画書です。
糸井 うん、うん。
清水 それで、実際の打ち合わせで
お話をしていくうちに、
途中でテーマが変わったり。
企画の意図をスッと理解してくださる方で
あればあるほど、
途中でテーマが変わっていく
傾向があるような‥‥(笑)。
「教える」ということに対して、
あまりにも「まじめ」になりすぎちゃうと
読むのも書くのもつらい。
もちろん真剣勝負ではあるのですが、
ちょっとシャッフル、ですね。(笑)。

(ふたりのはなしは、つづきます)

2006-01-31-TUE




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