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マーケティングの専門家のスガハラさんのところに、
「空中ジーンズ工場」の担当編集者ツルチカさんが、
本を送りました。
それを読んだスガハラさんは、
「気分はプロフェッショナル」になって、
ツルチカさんに、メールを飛ばしました。
びゅびゅびゅーん!
ツルチカさん(ぼくも)は、それを読んで
かなり膝をうったので、膝が痛くなりました。
ツルとスガは、どっかで会いましょうと約束をしたらしいです。

第7回
『空中ジーンズ工場』を読んでのスガハラさんの感想。



まず、この本のコンセプトですが、これは大変面白い。
インターネットを利用してビジネスをやろうと考えている
企業、個人は数限りなく存在するのですが、
未だ「これっ」といったものは
出てきていないのが実状です。
「何かの糸口が欲しい」
これが皆の正直な気持ちではないでしょうか。

そこにきて、
この本では「本当の商売」にまでつなげた事例を
事細かに紹介されている。
第一印象では
「うまくニーズにはまった本」という感想です。

空中ジーンズ工場

多分この内容だと、
「製品開発にインターネットを何とか使えないか」と
考えているメーカーのプロダクトマネージャーなんかに
「はまる」のではないでしょうか。
プロダクトマネージャー(あるいは製品開発担当者)は、
「誰に」「何を」「いくらで」「どうやって」売ろうかと
日夜頭を捻らせています。

だいたいの場合は、製品を開発する前段階(企画段階)で
「ターゲット消費者」は決定されているものです。
しかし、ここで問題になるのが 「本当にそのターゲットでいいの?」
「もっと他にいないの?」ということ。
つまり、製品のスペックを決定するために
かなりターゲット消費者を絞り込むのですが、
そうすることによって見逃されるターゲットも必ずあって、
通常の開発過程ではこれを拾うことが
できないというわけです。

また、ターゲットが決まっていても「何を売るか」を
判断するために消費者調査をするのですが、
これにはかなりの時間とコストがかかる。
なんとか手軽に安くできないか、というのが
興味の的となるのです。
例えばこうした開発担当者の悩みにネットの活用が
意味を持つとなれば、すぐにでも飛びつくのでは?

ただし、今のままではこうしたターゲット消費者に
訴求できないように思います。 まず、本の表紙、帯からは
上記のようなビジネスマン受けする内容が見てとれません。
また、パラパラッとページを繰ってみると、
ジーンズの絵だとかジーンズについてのうんちくが
ぎっしり詰まっていることがまず目に入り、
まさかビジネスの種が隠されていようとは
夢にも思わないでしょう。

具体的に本のプロモーション方法に何があるのか
わかりませんが、いずれにしてもビジネス書として
売るのであれば、極めてクリアに「内容のポイント」を
訴求する必要があるでしょう。

1998-08-04-TUE

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