BUSINESS
オトナ語の謎。
オレ的にはアグリーできかねるんだよね。

■  第75回 オトナ語出版編:その14 

全国のオフィスや現場でがんばる諸先輩方、
お世話になっております。

いよいよ今週金曜日、12月5日、
書籍、『オトナ語の謎。』が発売となります。
本日は、おそらくみなさまが
ずっと抱えているであろう疑問にたいして、
ひとつ、きちんと答えておきたく思います。

たぶん、こう思っておられる方は多いでしょう。
「ずっとこのコーナーを読んでいて、
 楽しんできたのだけれど、
 ウェブ上で全部読めるものを
 わざわざ本という形で買い求める
 意味があるのだろうか?」

先日、開催いたしました宣伝会議においても、
そういった質問が寄せられておりました。
なかには、
「いますぐウェブ上のコンテンツを
 読めなくするべきではないか」
との意見もいただきました。

お答えいたします。
書籍、『オトナ語の謎。』は、
ウェブ上のコンテンツをもとにしてはいますが、
きちんと別の読み物として楽しむことができます。

書籍、『オトナ語の謎。』のメインとなっているのは
異常なヒット数を記録いたしました
第一部の「基本用語編」です。
連載開始以降、そこでは、
「なるはや」「午後イチ」「ペンディング」といった
オトナの用いる謎めいた言葉たちを、
じつに500単語以上も紹介して参りました。

書籍化にあたり、それらをまとめ直したわけですが、
連載をはじめから熱心に読んでくださっている
読者の方ならおわかりのように、
それぞれの単語と、それぞれの解説は、
前後の流れのなかで読まれるように書かれています。
つまり、こういった本でありがちな、
「あいうえお順に単語を並べる」という方法では、
当コンテンツの長所は発揮しえないのです。

しかしながら、連載と同じように並べただけでは、
「ウェブで読めば済む話じゃないか」
ということになってしまう。
書籍化にあたり、そこがもっとも悩みどころでした。

悩んだすえ、手前どもの出した結論はこうでした。
「すべての単語を流れのなかで読めるように
 大きく再構成し直し、
 ひとつひとつに手を加えて調整する」

具体的にいうと、書籍『オトナ語の謎。』は、
5つの章によって成り立っています。

 第一章 基本篇
 【あいさつ・動詞・もっとも基本的な言い回しなど】
 第二章 カタカナ篇
 【横文字・横文字の略語など】
 第三章 オフィス篇
 【自社のなかで使う言葉・電話での応対用語など】
 第四章 交渉篇
 【他社との交渉において使う言葉など】
 第五章 シリーズ篇
 【料理、兵法、時代劇、「火を噴く」など、
  言葉自体が一連のまとまりとなっているものなど】
 第六章 その他篇
 【上記に収まらない言葉など】

こういった大きなまとまりのなかに、
連載中取り上げた500以上の単語を分けておいて、
それぞれを徹底的に書き直しました。
結果的に、テキスト量は倍増しましたし、
連載時にはない大きなうねりが生じることとなりました。
そのせいもあって、制作開始からお届けするまでに
ずいぶん時間がかかってしまいました。
お待たせしまして申しわけありません。

さらに、書籍化するにあたり、
まったく新しい単語を書き下ろしました。
数えてみるとその数は118単語となっております。
つまり、過去の連載を加筆・再構成したうえで、
全体の約2割にあたる新単語を加えています。

おそらく、連載のそれを上回るたのしさが
書籍、『オトナ語の謎。』にはあると思っております。
ですので、連載時のバックナンバーは、
これまでどおりいつでも読めるようにしておきます。

もちろん、自分たちでそれを言っても
それはやはり「手前味噌」というものであり、
「連載を上回るという自負がある」という域を出ないこと、
重々承知しております。
けれども、連載開始当初よりご協力いただいてきた、
諸先輩方に、一度きちんと説明したほうがよいと思い、
正式なご案内、プレスリリース的な告知をするまえに、
長々と申し述べさせていただきました。
たぶん、この本、おもしろいです。手前味噌ですけど。

今週の金曜日が発売受付開始となります。
「ほぼ日」だけでつくり、
(いまのところ)「ほぼ日」だけで売り出す本が、
どのように受け入れられるのか、
心配半分、たのしみ半分、という気分でいます。

次回からは、ババーンと、正式な情報を告知しますね。
本日は、異例のご挨拶という形になり失礼しました。
それでは、みなさま、よろしくどうぞー。



ほぼ日刊イトイ新聞にて
『オトナ語の謎。』をご購入くださった方全員に、
「ほぼ日特製オトナたちの付箋」をプレゼントします!


※ほぼ日手帳2004に同梱されました
 ご案内「グッズプレス」に、
 「先着5000名」との表記がありますが、
 ほぼ日で購入したくださった方全員に
 プレゼントすることとなりました。
 情報が錯綜しましたこと、お詫びいたします。



オフィスからのふつうのおたより、
当コーナーへのふつうの感想なども
お待ちしております!
あてさきはpostman@1101.comです。
こちらのほうの表題は
ふつうに「オトナ語」でけっこうです。
みなさまからのメールが
新たなテーマをつくるのです!

2003-12-01-MON

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