BUSINESS
オトナ語の謎。
オレ的にはアグリーできかねるんだよね。

■  第64回 オトナ語出版編:その3 


会議室で、長い会議が続いています。
議題は、「ほぼ日」から自社出版し、
既存の流通を使わず「ほぼ日」のみで販売する
『オトナ語の謎。』書籍を、
どのようにして一般に広く届けるか。

小休止を経て、再び会議が始まります。
色のついている発言が、みなさまからの意見です。
もちろん、読んでいるあなたも
この席についていますよ?



長瀬雄一
「それでは、会議のほう、続けたいと思います。
 どなたか、発言はありますか?」

Noriko
「第2部からの参加で失礼します。別件長引いちゃって。
 この前、海外人事の同期の子が
 こぼしてたんですけどね、
 ウチの会社の海外赴任って基本的に
 1国3年を3回りだから
 帰任者って9年は日本離れてるじゃないですか。
 そうすると、結構浦島太郎で、
 mailでのオトナ語とか通じないらしいんですよ。
 だから、帰任者に渡す“帰任者のしおり”と一緒に
 この『オトナ語の謎。』も渡したら
 親切かと思うんですよね。新鮮に読んで貰えそうだし。
 帰任者特別住宅扶助とかの書類と一緒に。
 同じように、海外帰任者が多い会社、
 大手のメーカーとか商社の
 海外人事部に大口で入れて貰うのって、
 アリじゃないですか??
 最初はお試しとして各社に1冊
 差し上げるのも良いかもですよ」


長瀬雄一
「ああ、海外人事部に限らず、
 会社単位で注文してくれると
 通常流通を使わずとも対応できますね。
 かといってすべての会社に
 営業をかけるわけにはいかないし‥‥。
 あ、miminariさん、どうぞ」

miminari
「ほぼ日を知らない、
 知ってても読まない人の手元まで
 『オトナ語』を届ける。
 これがこの企画の最大の難関であり
 一番の目標となるんじゃないかと思います。

 では実際に、この『読まない人』とは
 どういう人なんだろうかってことなんですが。
 それはこれを読んでいる人が
 一番良く知っていると思うんですよ。
 『オトナ語』を見つけた皆さんは、
 もう、さっさと知人・友人に教えまくったと思うんです。
 勿論一人でにやにやしているのが
 好きな人もいると思いますけど。
 本が出るっていうことも
 広まっていくのはその範囲でしょう。
 それはつまり、ほぼ日だけで伝えられる範囲も
 そこまでってことになるんだと思うんです。
 さらにこの範囲を広げるには
 他のメディアに載せて別角度で広げるか、
 読者による更なる販促活動、
 の2つということになるかと。
 他のメディアについては
 各メディアに詳しい方にお願いするとして、
 私が提案できるのはこの“ローカルでの販促”です」


渡辺本部長
「しかしだな、先だっても言ったように、
 ここはひとつ大きなスキームで‥‥」

miminari
「渡辺部長は大きなスキームでのお話を
 お好みのようですが、
 そもそも『オトナ語』が口コミで広まったってことは
 すなわちこの“ローカル”の力ですよね?(にっこり)」


渡辺本部長
「む‥‥」

miminari
「そこで、なんですけど。
 あなたのオフィスでまだ知らない人って残ってますか?
 残っているなら一体どういう人ですか?
 休憩時間にパソコンでゲームやってる
 斜め向かいのとっつき難い人とかじゃないですか?
 そういう人には余り教えたくないなぁ、
 なんて思ってしまいますが
 記録的なベストセラーの為には
 そんなオフィスの隅まで
 攻略しなくてはなりませんよね。
 そこで思ったのは“口をきかなくて済む伝達方法”。
 オトナ、な皆さんなら
 様々な方法を駆使されていることと思いますが、
 比較的ポピュラーだと思うのは“社内報”です。
 各オフィスでのローカルルール、あると思うんです、
 確実な伝達方法。そこに載せちゃう」


渡辺本部長
「なるほど、社内報か‥‥」

長瀬雄一
「先ほどのNorikoさんの意見と合わせて、
 各社の社内報担当者から応募を受け付けるというのも
 いいかもしれませんね。
 今日、ここに社内報の担当者はいらっしゃいませんか?
 ‥‥今日はいないようですね。
 ぜひ、現場の意見、具体的な可能性など
 知りたいところです。
 あ、総務の明子さん、どうぞ」

明子
「たんなる思い付きで恐縮ですが本の宣伝で
 オフィス文具の「アスクル」に広告掲載する
 というのはどうでしょうか。
 本に載せたり、WEBに載せたり。
 文具を選ぶのって、仕事中でも
 ちょっと楽しいものなので
 オトナ語も趣旨が合うかな、と思いました。
 会社が経費で買ってくれるかどうかはわかりませんが」


長瀬雄一
「ああ、それは思いつきませんでした。
 なるほど、オフィスと身近な媒体として、
 考える余地があるかもしれませんね。
 ほかに宣伝場所としてはどこがあるでしょうか。
 はい、ruuさん、お願いします」

ruu
「ターゲットのオトナが目にしやすい
 宣伝場所とは、どこか?
 それは『各交通機関』であると考えられます。
 オトナが日々、通勤・営業・販売に駆使している
 『各交通機関』に広告を出すことによって、
 販売ターゲット層をピンポイントでゲットでき、
 彼らにダイレクトに認知してもらうことが
 できるためです。
 また、本の性質上、『オトナ語の謎』は、
 「秋の夜長に、書斎でじっくり腰を据えて読む、
  重厚な本」ではなく、
 「通勤途中やちょっと時間が開いた時に、
  片手で気軽に読む、気軽な本」であると考えられます。
 そのため、買う時もシチュエーションにも、
 それに応じた「手軽さ」「素早さ」が求められます。
 つまり、「広告を見る」>>「すぐに買える」販路を
 確保することが重要かと思われます。
 「すぐに買える」販路とは何か?
 それは『各交通機関』に附随した販売施設・形態…
 つまり、『車内販売・駅販売』が
 最も適当である、と考えられます。
 新幹線のワゴン販売、飛行機内での販売。
 バス、タクシー内での車内販売。
 特に、東京-大阪間の新幹線・飛行機は、
 出張で利用するオトナが多いと思われるため、
 高レスポンスが期待できます。
 駅の「キオスク」などの売店に置くことも
 有効かもしれません」


shinko
「あのー、こういうのはどうでしょう?
 都営バスの広告なんですが」


渡辺本部長
「‥‥バス?」

shinko
「はい、ボディ全面に派手なペイントを施して
 23区内を縦横無尽に走り回ってるアレです。
 以前、石原都知事が何かの折りに
 「役人が広告費を安く見積もって」などと
 話していたのを聞いたことがありますので、
 もしかしたら予算的にもクリアできるかも知れません。
 確かに地域的には都内限定になりますが、
 でも全国から人が集まってくるんですし、
 ある意味、東京での告知は全国レベルであると
 考えても良いと思うんです。
 ま、ぶっちゃけた話、
 3ヶ月とか半年という長い期間、おさるや新ロゴ、
 『オトナ語の謎』ネット限定販売!なんて
 大きくペイントしたバスが走っている姿を
 想像するのって、けっこう楽しいと思いません?」


長瀬雄一
「なるほど。交通関係のアイデア、
 ほかにありますか?」

jimmy
「宣伝媒体としては、
 電車内の中吊り広告などはいかがかと。
 大橋課長のおっしゃられたターゲット層、すなわち、
 「ビジネス界に身を置き、日常的にオトナ語を駆使し、
  それをやや自嘲的に楽しみ‥‥そして‥‥
  『クイズ100人に聞きました』の
  アルアル大合唱的共感層‥‥」
 でしたっけ?
 さすが大橋課長、言い得て妙だと思いますが、
 それをターゲットの中心であると考えた時ですね、
 ビジネスマンでごった返す電車の中吊りは
 非常に有効な媒体でないかと思うんです。
 もちろん通学に利用する学生も多いので
 「学生もターゲットだ」とする
 ご意見をお持ちの皆さんにも
 興味をお持ちいただける提案かと存じます。
 この媒体への掲出を押す一番のポイントが、
 電車内はオトナ語が多く飛び交う
 空間であろうということなんです。
 おそらく、実際のビジネス現場の次くらいには
 位置するのではないでしょうか。
 本部長はベンツで通勤されているので
 ご存知ないでしょうが、
 電車内では、ビジネスマンが
 突然携帯で得意先に呼び出されて
 オトナ語満載で詫び続ける光景など日常茶飯事なのです。
 また、夜の部を終えた帰宅途中のビジネスマン達は
 オトナ語満載の会話を大音量で発しつづけているのです。
 それを利用しない手はありません。
 広告によって、オトナ語にぼんやりと
 思いを巡らしている時、
 本物のオトナ語を耳にする‥‥。
 あるいは自分がオトナ語を発してしまう‥‥。
 これほどのインパクトはありません。
 いわば、広告とリアルな世界とのコラボ体験です」


渡辺本部長
「しかしそれではまっとうな予算をかける、
 ふつうの広報活動になるな。都市偏重も気になる。
 そもそも中吊りを見たビジネスマンが
 「ほぼ日」へ訪れるかどうか‥‥」

jimmy
「書店に足を運ばせる‥‥
 という訳にはいかないのなら‥‥
 ちょっと、宿題にさせてください。
 部署でもうちょっともんでみます」


渡辺本部長
「よろしく頼むよ」

市役所勤務
「畑違いの行政の立場からで恐縮なんですが、
 発言しても構いませんでしょうか?」


長瀬雄一
「ああ、もちろん。どうぞどうぞ」

市役所勤務
「恐縮です。
 わたくしドモでは今、「市民参加」あるいは
 「市民と行政との協働」という言葉が
 どこの自治体でも飛び交っているんですね。
 平たく申し上げますと、
 行政がこれまで担ってきた社会活動を、
 どんどん市民に担ってもらおうではないか、と。
 これには、不況による財政難という背景が
 あることは否めないのですが、
 まぁそれにつきましては別の機会に、
 必要でしたらお話しますが、
 阪神淡路大震災でみられた市民パワーというか、
 人は誰しも「社会参加」したいという
 欲求があるのではないかということなんです。
 結論から申しますと、
 前回MAMAMAさんがおっしゃった
 ボランタリーな販売促進案、
 非常にいいのではないかと思いますね。
 どこの自治体でも、
 まちづくりや市民活動に積極的なのは、
 前期高齢者といわれる職場をリタイヤした男性、
 あるいは専業主婦層です。
 前者は自分のスキルを再び発揮できる場が、
 後者は社会との接点が必要なんです。
 そういった方々が、自己実現というか、
 社会を動かす力のひとつになっている実感を
 持ちたいというのは、潜在的なニーズを
 呼び起こすことになるのではないかと‥‥
 これはつまり、購買層の拡充になりますよね。
 で、具体的にどうするという
 議論が必要だとは思うのですが、
 そこはもっぱら「売り上げ」「販促」といったことには、
 とんと縁のない職種ですので、
 いやはやお恥ずかしい‥‥」


渡辺本部長
「むー、まあ、精神性はわかるけれども、けっきょくは
 草の根的にがんばろうということになるな」

たけちー
「本部長、『オトナ語の謎。』がそもそも
 WEBのコンテンツであったことを考えれば、
 全国・全世界のほぼ日読者による
 WEB上での草の根活動も無視できないかと思います。
 ほぼ日で「オトナ語の謎。」のバナーを用意し、
 個人の方々のサイトに貼っていただくというのは
 いかがでしょうか。
 個人のサイトとはいえ、人気のニュースサイトや
 Blogになれば、一日数万のアクセスを集める
 サイトも少なくありません。
 バナーは、もちろん単純な画像でもかまいませんが、
 FLASHムービーでも、
 個人の方々にはそれを書き出すための
 外部JSファイルへのリンクタグだけを提供すれば、
 比較的容易にサイトへ導入していただけるかと思います。
 で、ほぼ日では、リンク先で、販促ページと
 購入サイトへのリンクを用意して待ち構えているわけです。
 予算的にも、販促ページとバナー画像の制作費のみで
 実現でき、理想的ではないでしょうか。
 懸念される点としては、
 バナー画像へアクセスが極端に集中することがありますが、
 ほぼ日のサーバスペックなら問題ないと思われます。
 いかがでしょうか」


渡辺本部長
「むー、個人のサイトで紹介か。
 ほかに、個人サイト以外での展開案はないか。
 ん? わがしくんか。お茶の用意は終わったのか?
 じゃあ、まあ、キミの意見も聞いてみよう。
 スケールの大きな案を頼むよ?」

わがし
「ほぼ日の常連さんで
 HPをお持ちの方って結構多いと思うのですが、
 そこで一ページをさいていただき、
 大々的に宣伝していただく、
 という方法もあるかと思います。
 もちろんその、常連さんのHPというのは
 企業のものではなく
 その方個人が本当に趣味的に運営していらっしゃるもの、
 というのをここでは前提にしています。
 ゆえにそのHPを見る方というのはその運営者に
 ある程度親しみを感じている。その人が勧める本ならば
 おもしろそうじゃん、ということになると思うのですが。
 その、おもしろそうじゃん、と思った人が、
 HPを見ない人に
 「なんかさーこの間○○のHPみたんだけど
  すげー面白い本宣伝してんの、俺買ってみてー」
 みたいな話になると思いません?
 かなり草の根的発想だと思うんですけれども!」


渡辺本部長
「ああ〜、わがしくん。
 小腹が空いたので洋菓子を用意してくれたまえ」

わがし
「え? あー、もうお昼ですかー。電話してきまーす」


LEE
「遅くなりまして申し訳ございません!
 先ほど大阪から到着しまして。
 あ、こちら土産の、タイガース缶のゴーフルです」


長瀬雄一
「ああ、ちょうどよかった。
 いま、渡辺本部長が、
 わがしさんに洋菓子を注文してたところだったんです」

LEE
「お茶と一緒に配っていただきましょうかね。
 わがしさん、すんません、こちらお願いします」


長瀬雄一
「すいません、いただきます」

LEE
「さっそく本題に入らせていただきますが、
 書店を視野に入れる入れないは別としてですけどね、
 コンビニはマストではないかと。
 前回の鈴木さんの発言にもありましたけれども
 本屋に行く機会がなくてもコンビニに行く機会はある、
 というひとは結構多いですよね。
 で、まあウチでこないだ
 セブンーイレブンさんとコラボでね、大成功の企画、
 あったわけですから。その辺の担当のひとにね、
 ちょっと話をつなげていただけないかと。
 いや、もちろん第二段階では
 がっつり正式な話になるとして
 まず打診をね。お願いしたいなー、どうです?」


渡辺本部長
「コンビニか‥‥。効果的なのは間違いないが、
 流通をもたないジャンルにどれだけ食い込めるかな。
 そのあたり、担当は誰だ?」

長瀬雄一
「前回、「サルのおせっかい」で
 セブンーイレブンさんとの交渉にあたったのは
 こちらにおります「ほぼ日」のアロハ・トミタです。
 トミタさん、お願いできますか?」

アロハ・トミタ
「えええ‥‥っと。
 サルのおせっかいのご担当は食品の方なので、
 今後のサルのおせっかいの展望について語りつつ、
 書籍のご担当を紹介をしてもらうという感じでしょうか。
 あっ、でもこういうときはまず、
 日清食品さんに仁義を切らないといけないですね」

渡辺本部長
「‥‥すいすい進む話ではなさそうだな。
 まあ、うまいことやっといてくれたまえ」

長瀬雄一
「ええと、なかなか具体的な進捗を見ないようで、
 ここはひとつ仕切り直すといいますか、
 本来的な部分に立ち戻りまして、
 ターゲット層を絞るためのマーケティングから‥‥
 ああっと、そこで手を挙げていらっしゃる方は
 どなたですか? あっ! Y部長!
 ‥‥東京にお越しだったのですか」

渡辺本部長
「(‥‥同期のYか‥‥やっかいなヤツが現れたな)」

Y部長
「いやいやいや、もうホンマ東京のみなさんは
 エエカッコ言うてばっかりで、あきませんわ渡辺はん。
 なにがターゲットですのん、マーケテングですのん。
 商いは値段、価格、プライス、これ一本ですやん。
 ほんで、なんぼで売りますのん。
 何冊売りますのん、
 いつまでになんぼ儲けたらヨロシのん?
 そのへんリード出してもらわな、
 これ本部長の仕事でっせー、渡辺はん。
 ほんまもうかなんわ、よういわんわ。
 ビジネスっちゅうもんをイッコもわかっとらへん。
 あんたら企画屋も、
 もうちょっと最前線で弾ぁかいくぐって
 売ってくるモンの身にならなアカン。
 僕なんか若い頃は船場の社長に
 扇子でシバかれて見積もり破られて、
 それで商いっちゅうもんを覚えた‥‥」


渡辺本部長
「ああっと、そのあたりでけっこうです。
 Y部長、もっともな意見だと思います。
 さすが、「なにわのマムシ」と
 異名をとるだけのことはありますな。
 お茶一杯でメーカーの売り込みを値切ったエピソード
 こちらでも有名ですよ。
 ‥‥ともかく、ここらで一度、
 この会議のほんとうの意味を
 きちんと告げておく必要がありますな」

一同「‥‥」

渡辺本部長
「まず最初にきちんと言っておきたい。
 先ほどから話を聞いていると、
 中吊り広告を打つとか、CMを打つとか、
 既存の器を利用したアイデアが目立つ。
 もちろんそれは当然のことだが、
 もしもそれをやるなら代理店をかませばすむ話だ。
 広告費をつかえば、広告が打てる。
 その当たり前のことをしないことにこそ、
 このプロジェクトの意義がある。
 だからこそ、部署の垣根を超えて、
 いや、社内社外の垣根すら超えて、
 諸君に集まってもらっているのだ。
 つまり、広告費をつかわずに、
 どこまで行けるのかを試すというのが
 この宣伝プロジェクトの大きな目的だ。
 要するに、実験的な意味合いが強い」

一同「ざわざわ」

渡辺本部長
「もうひとつ。本は「ほぼ日」で販売し、
 既存の流通経路を使わないというのもテーマだが、
 たとえば本屋が直接我々に
 「欲しい」と言ってきたら、直接に卸す。
 それには、本屋がこの本を
 「欲しい」と思わなければならない。
 そのための話題づくりとアイデアを
 みなさんにはお願いしている」

一同「ざわざわ」

長瀬雄一
「お言葉ですが、渡辺本部長!
 それではあまりに状況が不利ではありませんか。
 負け戦に赴けと言わんばかりではありませんか。
 ‥‥それじゃ、このまま、話題にならず、
 この本が売れなかったらどうなるんですか?」

渡辺本部長
「それだけの話だ。
 既存の流通と広告を使わないと厳しい、
 という結論が出る‥‥それだけの話だ」

一同「ざわざわ」
わがし「ざわざわ」

長瀬雄一
「‥‥わかりました。
 ひとつ質問があります。
 このプロジェクト、
 渡辺本部長の意志によるものじゃありませんね?
 いったい、指揮しているのは誰ですか?」

渡辺本部長
「──糸井社長だ」

一同「!」
わがし「!」

渡辺本部長
「なお、ここでのやり取りはすべて、
 モニターを通じて8階の糸井社長が
 チェックしている。
 ‥‥今日の会議はここまでにしよう」

長瀬雄一
「本部長、最後にひとつだけ。
 Y部長の質問に答えていませんよ。
 ‥‥糸井社長は、
 この本を何部売れと言っているんですか?」

渡辺本部長
「──理想としては、3万部」

一同「!」
Y部長「!」

渡辺本部長
「じゃあ、次回は水曜日に。
 それではみなさん、よろしくどうぞ」



‥‥な、なんだかおかしな展開になってきましたね。
ええと、このコーナーはあくまでも
みなさまからの投稿を編集してお届けしていまーす。
いろんなアイデアお待ちしてますよー。

■宣伝会議に参加してください!

 『オトナ語の謎。』の本を宣伝したいのですが
 どういうふうにやればうまくいくでしょうか?
 どの媒体に、どういうふうに紹介するべき?
 その際の切り口は? アピールポイントは?
 あなたが会議室のテーブルについているとして、
 アイデア、問題点、打開策、注意点、可能性、
 その他自由に発言してみてください。
 もちろん、オトナ語を駆使した
 にぎやかし発言も大歓迎ですよ!
 「大学構内の本屋」「社内報関係者」からの
 現実的な意見も待っています。
 よろしくどうぞー。
あてさきはpostman@1101.comです。
表題は「オトナ語会議」としてください。


■■■ アシスタントよりご報告申し上げます。 ■■■

こんにちは、関西生まれの美人アシスタントです。
今回からこのコーナーでは、
「オフィスでよく遭遇する読みまつがい」を
紹介していきますよー。



私は最近まで
【月会費】げっかいひ
と思ってました。
実際にお客様に電話で「げっかいひ」と言って通じず
あれ?っと思い、その時同僚から
「つきかいひ」と教えてもらったのです。

あとよく聞く話ですが【月極】
「げっきょく」と思ってました。
恥ずかしながら‥‥。

どうも「月」を「げっ」と読むのが好きな
福岡在住27歳会社員mimiでした。
(提供者:mimi)

きみもなかなか珍しいタイプの人間やなあ。
そんなこと言われたら、全然会費払いたなくなるやん!
不安やん!
あたしもほんまは、「月極ガレージ」見るたんびに
「げっきょくさんゆう人は、色んなとこに
 ガレージ持ってて金持ちやなあー!」て
友だちとゆうてたわ。
せやけど、それは、
かわいらしいお花のような中学生時代の頃のことやけどな。
あんたも27やったら、しっかりしぃ!
‥‥コホン、失礼しました。
まだまだ投稿待ってますよー。


■テーマ2:「オトナの読みまつがい」募集!

 『オトナ語の謎。』単行本化にあたり、
 特別付録として、知性あるオトナたちが
 うっかり間違ったままにしている言葉を
 正しい読み方とともに掲載しようと思います。
 例)
 代謝→×だいしゃ ○たいしゃ
 市井→×いちい ○しせい
 均一→×きんいち ○きんいつ
 シミュレーション→
     ×シュミレーション
あてさきはpostman@1101.comです。
表題は「オトナ語読み方」としてください。

オフィスからのふつうのおたより、
当コーナーへのふつうの感想なども
お待ちしております!
あてさきはpostman@1101.comです。
こちらのほうの表題は
ふつうに「オトナ語」でけっこうです。
みなさまからのメールが
新たなテーマをつくるのです!

2003-10-31-FRI

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