BUSINESS
オトナ語の謎。
オレ的にはアグリーできかねるんだよね。

■■■  第30回 オトナ語実践編:その10 ■■■

オフィスの窓を打つ雨の音を聞きながら思うのは、
傘のない帰り道の憂鬱か、
ややひんやりとする雨上がりの心地よさか。
今日で一週間も折り返し地点。
夏期休暇を控える企業も多いだろう。

全国のオフィスでがんばる諸先輩方、
お世話になっております。
お暑いなかご足労いただき、ありがとうございます。

今週の実践問題は
文中にペンギンとシロクマが出てくるため、
印象に限ればかなり涼しげである。
とりあえずその設問を振り返ろう。


  実践問題その9 

 
長い会議が続いています。
 議題は、新商品のデザインに関してです。
 どうやらそのモチーフを
 「ペンギン」にするか「シロクマ」にするかで
 場は紛糾しているようです。
 どっちでもいいのになあ、とあなたは
 ぼんやり思っていたのですが、
 議長の渡辺本部長が突然あなたを指名しました。
 「おまえはどっちがいいと思っているんだ?」
 場の一同がじろりとあなたを見ます。
 まさか「どっちでもいいじゃん!」と
 そのまま言うわけにもいきません。
 さあ、どちらの意見も否定しないように、
 うまくしゃべって切り抜けてください。
 設定、その他、一切自由です!。

 

さあ、全国の優秀なビジネスマンたちが、
バーチャルな会議室を舞台に
ペンギンだのシロクマだの言い合う様を
とくとご覧ください。つけ加えると、
おもしろおかしい読み物なはずなのに、
きちんとためになったりするから
おかしなコーナーだと思う。

「私の個人的な意見としては、ペンギンですね。
 でも、ペンギンの問題点は、クライアントに、
 そこまで考えた上でのペンギンだ、
 ってことが伝わるかですよね。
 安易なペンギンではないということを、
 いかに伝えるか。その点、シロクマは、
 どうみても、王道なわけで。
 ひとり相撲になっても、意味がないし。
 でも、あえて、ペンギンまで踏み込んで、
 理解が得られれば、かなり面白いと思うんですよ。
 そういうの、好きなんですよねー、私。
 あ、私の好みの問題はどうでもいいのですが。
 私としてはペンギンなのですが、
 こうなってくると、もう、趣味の世界なのかなぁ。」
 (提供者:みけ)

■オトナの会議はほんとうに
 こういった言い回しになりがちである。
 「そこまで考えたうえでのペンギン」
 みたいな話になっちゃうのである。
 そんで、あとからメモを見ると、
 「そこまで考えたうえでのペンギンになりうるか?」
 とかいう、謎のフレーズが書いてあったりして、
 なんだこりゃ? とか自分で思うわけである。

「ペンギンにしろ、シロクマにしろ、
 とりあえずカタチになった物を見て
 検討してみてはどうでしょう?
 いま話し合うことも大事だと思いますが、
 今回のデザイナーの候補の方にたたき台として
 ざっと作っていただいても良いような気がします。
 デザイナーがそれぞれのモチーフを
 どうとらえているか知ることができますし、
 デザイナーと商品の相性も見ることができます。
 できが良ければ、そのまま先方に出しても
 良いかもしれません。実際、紙モノやグッズに
 プリントしたら印象も違うでしょうけど。」
 (提供者:ぽこぺん☆)

■とりあえずカタチにしてみようや、というのも
 会議の終わりによくあるフレーズ。
 そんで、そこの費用はどこが持つんだ、とか、
 知り合いに安くあげさせます、とか、
 ちょっと電話してみますよ、とか、
 いま留守みたいですねえ、とか、
 そんなこんなで会議は終わらないのだ。

「あ、すみません。
 ペンギンもシロクマもどちらもいいなあ、
 と思うのですが、
 もしかして既にモチーフとして
 つかわれていなかったかどうか、
 今ちょっと考えていたところなんですよ。
 よそとかぶっちゃうと、
 あとあと面倒なことになりますんで、
 そのあたり、どうだったかなぁ、
 と気になっちゃいまして。」
 (提供者:ぬばたまの)

■ぼーっとしたわけではなくて、
 私はこんなことを考えていたんですよと
 場にアピールしつつ、
 迫られた二者択一はするりとかわす。

「どちらも、本部長が始めにおっしゃられた
 路線を踏まえているとは思いますが、
 この意思決定の過程が、
 施主さんへの説明に使えますし、
 ここで時間をかけることは、
 とても有意義だと思うんですが。
 そこで、こんなのどうでしょう。
 ペンギン支持の方に、
 シロクマの長所をあげていただき、
 またシロクマ支持の方に
 ペンギンの長所をあげていただくというのは?
 これで、お互いの考え方のギャップにも気づき、
 伝え切れていないところなどを
 確認できると思うのですが。」
 (提供者:Shuichi)

■「〜ですが。」のあとは省略するのが
 オトナの常套手段。みなまで言うな。
 自分の意見はさておいて、
 違った会議の進め方を提案してみる。
 なかなかのオトナっぷりである。

「私としましては、どちらでも良いと思います。
 それよりは決まったキャラクターをいかにして、
 ユーザーに認知させるかという点について、
 時間を割いて議論するべきだと思いますが
 如何でしょうか?
 最終的にキャラクターを決めるのは
 その後からでも構わないと思います。」
 (提供者:juvenile_J)

■出た! そもそも論!
 建設的な意見であり、場は一瞬なるほどと思うが、
 冷静に考えるなら会議をひとつ
 やり直すことになるのである。
 そもそも論は新たなるそもそも論を生む。
 時間がないときは注意していただきたい。

「そもそも、どうして動物に固執しなければならないのか、
 ということなんですね。
 いまここでそもそも論を説いてもしょうがないのですが、
 おそらく私も含めみなさん
 このプロジェクトに愛着あるばっかりに
 どっぷりはまってしまい、まわりが見えなくなりそうな
 予感がして仕方がないんです。
 あー、もう一度エンドユーザー側に立つためにも、
 今晩もち帰って明日すっきりした状態で出直したいなあ。
 あ、時間がない? ですよね〜。
 うーん、苦しいところですねえ。
 青木さん、すみません、
 デッドラインはもう動かせないんですかね?」
 (提供者:Noriko)

■ほーら、いわんこっちゃない!
 「そもそも」と「逆にいうと」が
 出だした会議は煮詰まっている証拠。
 デッドラインに言及しているあたりが
 じつはもっとも建設的な意見だったりする。

「高付加価値でいくか、価格訴求型でいくか、
 これがポイントです。
 その点、動物をモチーフにするという点では
 競合他社商品にないデザインのユニークさで
 アドバンテージを稼ぐことができると考えます。
 しかし、デザイン的な面においては
 いつ他社から同様のデザインにこった商品が
 でてくるかもわかりません。
 その点について、渡辺部長がいつもおっしゃられる
 半歩先を読み、価格的にも製造コストを抑え、
 デザイン的アドバンテージがなくなった際の
 値引きののりしろをより大きくとることのできる
 デザインが肝要ではないかと思います。
 つまりデザイン的なユニークさより
 製造コストの多寡によってデザインを決定することが
 意思決定においては必要ではないかと
 私は思うのですが、いかがでしょう。」
 (提供者:モリタツ)

■ペンギンとシロクマに対して、
 オトナはこうも雄弁に語れるものなのである。
 ちなみに上記の意見を要約すると、
 「安いほうにしましょう」ということになる。

「私としましては、ペンギンもシロクマも、
 地球温暖化というグローバルな環境問題に対して、
 当社から何らかのメッセージを投げかける事ができる
 キャラクターであると考えています。
 しかし、この製品が訴求するメインターゲットへの
 ウケなどを総合的に加味して思案したところ、
 現段階ではまだ、「どちらがいい」という結論には
 至っていないのが現状です。
 もう少し考えを整えてから発表させていただきます。」
 (提供者:講座の会長)

■上記の意見を要約すると、
 「かんがえちゅう」ということになる。

「結論から言うと、どちらでもいいと言わざるを得ません。
 いえ、これは決して極論でも投げやりでもなく、
 つまり、このデザインがペンギンだろうと
 シロクマだろうと、当たるものは当たる、
 当たらないものは当たらない、と思うからなんです。
 NOVAはウサギをキャラクターにしたから当たったのか、
 そうではないと思います。
 結果的に、消費者が可愛いと思ったのが、
 あの、ちょっと不気味なピンクのウサギだっただけで、
 一昔前には、超キモいオヤジキャラが
 持てはやされたこともありました。
 つまり、動物やキャラクターの種類うんぬんではなく、
 それを見た人が共感できたり
 親しみを持てたりするのであれば、
 ものは何でもオッケーではないでしょうか。」
 (提供者:イナオ)

■話しながらテンションを上げていくパターン。
 随所に見事なテクニックがみられる。
 まず真似したいのが、「どちらでもいい」を
 「どちらでもいいと言わざるを得ない」と
 表現していること。説得力が段違いである。
 NOVAウサギといった現実例の提示も
 出席者の注意を引きつける。
 会議が終わったあとは、
 「あいつはなかなか鋭いな」という
 印象が生まれているから不思議である。
 しかしながら、冷静に考えると、
 「当たるものは当たるし、
  当たらないものは当たらない」という
 スネークマンショウのようなことを言っている。
 いいものもあるし、わるいものもある。

「ここはいっそのこと投票にしたら
 どうでしょう。わたくしが開票係をやりますよ。」
 (提供者:りえぴー)

■わーーー! いままでの議論はなんだったんだ!
 おいおいみんなけっこう投票に乗り気じゃないか。
 じゃあ最初からそうしろよ、最初から。

「はい。最初はペンギンしかないと思っていたのですが
 さきほどから皆さまのお話を伺ってるうちに、
 シロクマもありかなぁ?と。
 ただですね、今回モチーフ選定にあたり、
 もう少し目に見えるカタチで、
 叩き台と申しますか、それぞれのキャラクターの
 ざっくりとしたラフのようなものがあれば
 判断もつきやすいかと。
 どちらも親しみやすいし、清涼感がありますしね。
 もうイラストあげてもらって
 「せーのっ」で人気投票というカタチが
 一番すっきりいくんじゃないでしょうか?」
 (提供者:ビーフ)

■これでもかとばかりにオトナ語を駆使!
 「あり」「目に見えるカタチ」「叩き台」
 「ざっくりとしたラフ」「せーのっ」
 オトナ語オールスターとはこのことである。
 にしても、けっきょく投票かよ!

「これだけ紛糾するってことは、
 そもそもウチのターゲットやニーズに関する
 統一化が不足してるからかもしれませんね。
 まずはそこら辺を仕切直ししちゃいません?」
 (提供者:ゆぱ)

■と思ったら、また、そもそも論か!
 だーかーらー、そういうこと言ってる場合じゃ
 ないでしょうよ。わかってんでしょうよ。

「シロクマかペンギンかですか?
 北極か南極かですねぇ。
 商品のターゲットとしては
 北のほうを向いてるんでしょうか?
 それとも南のほうを向いてるんでしょうか?」
 (提供者:mino)

■意味がわからない。
 けれども、会議が長引いているときは、
 意味がわからないことも
 なんだか意味があるように感じられてしまう。
 「北?」「南?」
 疲れている人ほど真剣に考える。

「愛嬌を重視するなら、ペンギン。
 スケールの大きさを重視するならシロクマじゃないかと。
 私個人というか、女性読者の視点から言わせてもらえば、
 ペンギンの方がカワイイような気がしますけれど。
 その辺木村くんは若い男性の立場としてどう?」
 (提供者:nat)

■秘技! 人に振れ!
 まるで火のついた爆弾をあちこちへ投げ合って
 たらい回しにするがごとく!
 ぼんやりしてた人が、
 突然振られてどう答えるのかというと?

「え? あ、私ですか?
 私としてはですね、
 どちらのモチーフも良さげに思えるんですが、
 ペンギンとシロクマって、
 やっぱり対象によると思うんです。
 ペンギンだとどちらかというと
 可愛らしいイメージじゃないですか、
 シロクマだとどちらかというと
 しっかりしてるイメージだし。
 ターゲットがオトコノコなのかオンナノコなのかとか、
 単純に子供限定にするのか
 女子高生とかも含めてしまうのか、
 逆にお子さんをお持ちの
 親御さんのココロをくすぐるのかによって、
 違ってくると思うんですよね。
 やっぱり子供さんだけに気に入られても、
 親御さんが手に取ってくれないと
 購入には難しいかもしれないですし。
 商品の形から言うと、モチーフとの関連からも、
 パステルカラーより、
 より原色に近い色の方がいいかもしれませんね
 そこらへんってどうなってるんでしょう?
 やっぱりそういう絡みから
 モチーフ考えた方がいいかもしれないとも思うんですよ。
 そこらへんどうなんでしょう。」
 (提供者:mikoto)

■おい! しゃべりながら考えてるだろう!
 しゃべり始めたときは、色のことなんか
 考えてもなかっただろう!
 おかげで色の議論が始まっちゃったじゃないか!
 しかもまたしても人に振ったな!

「あー、はい、えっと、そうですね、
 私としましてはペンギンに関しては
 近年ペンギンが主人公のアニメなども
 流行しておりますし、
 この商品のターゲットである小学生以下というのにも
 非常にマッチすると考えます。
 一方シロクマにしましても
 先日ひとつ調査にとばかりに動物園に行ったのですが、
 やはり子供たちが食い入るように
 見つめておりましたので
 こちらも実際の感想として捨てがたいと思います。
 ここはですね、私といたしましては、
 ぜひ渡辺さんのご意見を
 ずばっと伺いたいのが本音でございまして、
 渡辺さんとしてはいかがお考えになりますか?
 という感じなんですけれども。いかがでしょうか」
 (提供者:わがし)

■てきとーだ! てきとーだ!
 「動物園で子供たちが見つめていた」って
 じつはなんのソースにもなってないぞ!
 「実際の感想として捨てがたい」っていうのも
 冷静に考えるとおかしな話だなあ。
 けど、こういう話にふむふむと
 うなずいている自分がいたりして。
 ちなみに本部長を「渡辺さん」と呼んでいるのは
 外資系の設定だからです。細かいなあ。

「う〜ん、難しいですね。
 どっちもすごくいいと思うんですよ。
 コンセプト的にもどちらも合ってますしね。
 なので、とりあえず今回は最初はペンギンで、
 そのあとシリーズってことで
 シロクマを出したらどうでしょう。
 まぁ、どっちを先に出してもいいとは思うんですが。」
 (提供者:designer-e)

■「とりあえずペンギンを先に出す」までは
 いいんだけど、そのあと
 「どっちを先に出してもいい」って
 どういうことだーーー。
 火に油を注ぐとはこのことである。
 否、湿った薪に水を注ぐとはこのことである。

「どちらのキャラクターも新商品のコンセプトを
 実によく表していると思います。
 後は、好みの問題になってきますので、
 より好感をもてる方に決定したほうが
 いいと思います。」
 (提供者:shinobi)

■だ・か・らッ! 好みはどっちだという話だよ!
 「より好感をもてる方」はどっちなんだよーー。

「いっその事シロクマとペンギン両方作って、
 消費者の方に選ぶ楽しさを感じて頂く。
 もしくは「両方欲しい!」と購買意欲をあおる、
 というのはどうでしょうか?」
 (提供者:さっちゃん)

■ん? それでいいのかな?
 違う違う違う! どっちも作るわけにいかないから
 みんなで話してるんじゃないか!
 ふう、危ない危ない。

「ペンギンとシロクマが戦うってのはどうでしょう。
 もちろんほんとに戦うのではなくて、
 二つとも作ってしまえば・・・ですが。
 あのポスターではペンギンで、
 こっちではシロクマがメインなんです。
 ほら、コーヒーのCMであった
 コラボレーションですよ。コラボレーション。」
 (提供者:51男)

■なんで2回言うねん。
 けど、ペンギンとシロクマが戦うとか、
 シロクマの着ぐるみを着たペンギンとか、
 合体させてペンクマとかシロギンとか、
 そういった意見がたくさんありました。
 いろいろ考えてくれてありがとう。

「やっぱり最後は
 せーので手挙げてぱーっと決めちゃいませんか?
 民主主義ですよ民主主義。」
 (提供者:こまつき)

■なんで2回言うねん。
 けっきょく投票かよーー。

「うーんむしろ、
 間をとってアザラシというのは?
 ああ、ちょっと乗り遅れてますよねえ……。
 それでは、セイウチ? ジュゴン? 
 どちらがいいですかね?
 私は、セイウチのキャラクターというのも
 愛らしいと思うんですけども。
 あっ、すみませんそうですよねええっと…。
 ペンギン…シロクマ…うーん」
 (提供者:ゆう)

■ペンギンとシロクマのあいだをとると
 アザラシになるというのは斬新な言いかただが、
 じつは「アザラシ案」も非常に多かった。

「どちらも採用されてはいかがですか?
 水族館でもセットで展示してますしねぇ。
 ペンギンは鳥類、シロクマは哺乳類、
 鳥類と哺乳類は現生では
 地球上の2大勢力ですからねぇ
 それに、シロクマが好んで補食するのは
 アザラシ類ですから
 ペンギンを食べるイメージも強くは無いし、
 ただ、人間が覚えやすいのは
 3文字って言われてますから
 字ズラでは、どちらも4文字ですので...
 その点では、いまいちというところですかねぇ。」
 (提供者:カメ)

■おおっ、これはすごい!
 ウンチクを言っているだけだ!
 ある意味、すごい!

「僕、個人的にはペンギンがいいと思うのですが、
 立場的に言わせてもらうと
 シロクマのほうがベターかと……。」
 (提供者:commy-t)

■最後に非常にリアルな意見が出たところで
 本日の会議は終了させていただきます。

というわけで、非常に意義深い実践問題でした。
マジで、こういう議題になったときは
これらの意見が錯綜するのだと思う。
そして、この盛り上がりを受けて、
次回の実践問題は初の続編とします!
やや難度高めですが、どうぞ参戦ください。
初めての方もお気軽にどうぞ!


  実践問題その10 

 
長い会議が続いています。
 議題は、新商品のデザインに関してです。
 どうやらそのモチーフを
 「ペンギン」にするか「シロクマ」にするかで
 場は紛糾しているようです。
 そう、今回の会議がまだ続いていると思ってください。
 さあ、そこでお願いがあります。

 「ペンギンを勝たせてください!」

 上のようなケンケンガクガクの会議の果てに
 一同を納得させ、「じゃあペンギンにするか」と
 結論を導く、とびきりのひと言をお願いします。
 といっても、ペンギンの長所を述べるだけでは
 新たな論議を呼ぶだけでしょう。
 とっておきの切り札、なんらかの飛び道具を
 使ってみるのもいいかもしれません。
 礼によって、設定、その他、一切自由です。
 「そのとき、会議が動いた!」な回答を
 お待ちしております。

 

この実践問題の受付は終了いたしました。
 たくさんの投稿、ありがとうございました!


■■■ オトナの基本用語:その29 ■■■

甘い気がする
(提供者:豆右衛門)
■この企画は、切り口が甘い気がする。
 この商品は、デザインが甘い気がする。
 この広告は、コピーが甘い気がする。
 なんとなく、全体的に甘い気がする。
 こっちのみーずはあーまいぞー。
 ……甘いなら甘いとだけ言ってくれ。
 気がする、ってどういうことだ。
 謎の甘党発言にコドモは悩まされる。

DNA
(提供者:とっかん)
■受け継がれる伝統、気質のようなものを
 やや気取って表現する言い回し。
 「それが営業二部のDNAなんだよ」
 「企画部のDNAとして残していかないとなー」

じゃ、端数だけ
(提供者:あや)
■上司が部下をつれて飲みにいき、
 勘定を払う段になってレジで言う言葉。
 「村上部長、割り勘にしましょうよ〜」
 「じゃ、端数だけちょうだい」
 むろん、村上部長は領収書などもらわない。

基本用語のほうも、これまでどおり募集します。
あてさきはpostman@1101.comです。
表題は「オトナ語基本」としてください。
「これはもう出てたっけ?」というものでも
気にせず自由に気軽にメールしてください!
ちなみにネタの説明文は
こちらで書き起こしておりますので、
適当に書いていただくだけでかまいません。


■■■ アシスタントよりご報告申し上げます。 ■■■

こんにちは、アシスタントです。
こちらは、オフィスからの自由なメールを
募集、掲載する自由なコーナーです。



いつもお世話様です。
営業アシスタントをして10年ばかりたつ者です。
ところで、上司などに飲みに誘われた時の
断り方なんですけど・・・。
実践問題にも出てましたが、
やっぱりなんかしら嘘でも言い訳するじゃないですか。
でも新入社員の子であからさまに
「それ、強制ですか?」とか聞いちゃうんですよ。
ありえねーーーー!って感じですよね?
まだまだ若いつもりだったのに、
ギャップを感じてる今日この頃です。
(提供者:YY)

たしかに、あたしらの時代では、ありえへん!
こういうのも使いこなせなあかんな。
そしたら、若いと思われるし、
きもい上司を断れるしてこれ、一石ニ鳥やろ。
せやけど実際、こんなん横で言われたら……コホン、
失礼いたしました。
「オトナのなかのコドモ語」というのも、
注目してみるとおもしろいのかもしれませんね!
みなさまからのメールお待ちしております。
それでは、アシスタントでした。


オフィスからのふつうのおたより、
当コーナーへのふつうの感想なども
お待ちしております!
あてさきはpostman@1101.comです。
こちらのほうの表題は
ふつうに「オトナ語」でけっこうです。
みなさまからのメールが
新たなテーマをつくるのです!

2003-08-06-WED

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