BUSINESS
オトナ語の謎。
オレ的にはアグリーできかねるんだよね。

■■■  第14回 オトナの基本用語:その14  ■■■

非常に興味深いのは、
当コーナーに挙げられる言葉の数々を眺めて
「ほとんどの言葉に覚えがあり、
 オトナ語に毒されている自分を反省しました」
という意見と、
「ほとんどの言葉に覚えがあり、
 自分もいっぱしのオトナなんだとうれしくなりました」
という意見が同じくらい寄せられていることである。

オトナ語を使う自分はいいのか? 悪いのか?

それは誰かが価値をもうけるようなことではない。
答えはあなたのなかにある。
私から、せめてひと言、
みなさまに申し上げられることがあるとすれば、
どうぞ、楽しんでください。
読んでくださってありがとうございます。

全国のオフィスでがんばる諸先輩方、
お世話になっております。
たとえあなたと私が初対面でも
お世話になっております。
たとえあなたが元気いっぱいでも
お疲れさまです。
たとえあなたと会ったのが深夜でも
おはようございます。
どなた様か存じませんが
お世話様です。
たとえいまが深夜2時でも
お先に失礼します。

社会に飛び交う謎めいたオトナ語を紹介する当コーナー、
そのあまりのバリエーションに
「転職しようと思ってましたがあきらめました」
とのメールが届いたほどです。

合い言葉は「なるはや? 午後イチ? ペンディング?」
謎めいたオトナ語を叡智の光で照らせ。
モニターに貼られた伝言メモを吹き飛ばす一陣の風、
それがすなわち「オトナ語の謎」!
8階の意向でアバウトな客単価を計算しつつ、
恰幅のよい御大の意見をうかがいながら、
手前どものにんげんが参上いたします。
そのあたりお含みおきいただきながら
オソメシを兼ねて、おしりまでご笑覧くださいませ。


流動的
(提供者:ままま。)
■さきざき、状況に応じて最善の方向へ動くため、
 現段階ではあえて決断しないということを示す。
 すいません。うまいこといいすぎました。
 なんか、まだよくわかんないし、
 その場その場で決めていくしかないじゃん、
 そうすりゃいいじゃん、いま決めなくていいじゃん、
 というのが本当のところか。
 「そのあたりは流動的になるかと思われます」

セグメントする
(提供者:mochi)
■「セグメント」だと、各層、各部位、
 といった意味になり、
 「セグメントする」だと、棲み分ける、
 各層に向けて対応させる、といった意味合いになる。
 とかくオトナは、それっぽい英語に
 「する」をつけて自分をそれっぽく演出するのだ。

特化させる
(提供者:薩摩半次郎)
■偏りがあって、弱点バレバレなものも、
 このひと言であっという間に生まれ変わる。
 「高価格ではありますが、
  高年齢層を対象に音響面を特化させており……」
 「とにかく安いということに特化させて……」
 「みてくれは悪いですが、
  頑丈だということに特化させて……」
 特化させようとするオトナの傾向は
 ときに、子煩悩な親に似る。

幸いです
(提供者:11rei19)
■他者に何かやってほしいことがあるとき、
 「やれ」と言えば二文字ですむが、
 オトナとしてはそういうわけにもいかないため、
 「やってください」と柔らかく表現し、
 さらには「してください」
 「していただきたい」となり、
 ついには「していただくと幸いです」となる。
 上流の角張った石が、川底を流れるうち
 しだいに丸くなり、下流ではまん丸になるように
 「やれ」は「幸いです」へと変化するのである。

してもらってかまわない
(提供者:浜のまっく使い)
■かと思うと、こんな高飛車な言い回しが!
 「ぜひぜひ、弊社に承らせていただきたく……」
 「うん、まあ、ウチとしては、
  してもらってかまわないんだけどね」
 ムキーーーッ!!
 社会における力関係とは、
 かくも両者の言語を隔たらせしものか。

お互いハッピー
(提供者:あけがた、はしもと)
■まあまあ、弊社と御社は似たような力関係だし、
 いい仕事すればどっちもうれしいじゃないですか、
 といった雰囲気の場で使われるカワイイ言葉。
 「まあ結果はどうあれやるだけやっておいて、
  それが結果につながれば、お互いハッピーですよね」
 「どちらとも判断できない感じですけど、
  なんとかお互いハッピーになるような形にして」
 お互いハッピーな関係がどんどん連なっていけば
 社会全体がハッピーになるんだけどな。

そうなんですねー
(提供者:うさ)
■「さようでございますか」だとかしこまりすぎで、
 「そうなんですか?」だと驚きすぎで、
 「そうなんですよね」だと同意しすぎ。
 そういう事情はなんとなく知っていたんですけど
 やっぱりそういうことでしたか、
 そういうふうなことになりますよね、
 私もそういうふうになると思いますよ、
 というじつに微妙なニュアンスを表現する、
 これぞまさにオトナ語。
 経緯、親しみ、踏み込みすぎない礼儀、など
 複雑に入り組む感情を見事に表現している。
 日常からすくい取った提供者に拍手を送りたい。

手を動かす
(提供者:葉子)
■地道に作業を進める、の意味。
 「こっちで対策練っとくから、
  とりあえず手を動かしといて」
 だからといって両手をぶらぶらさせてはダメだ。

ギリ
(提供者:しのぶ)
■ギリギリである様子。
 「ギリで来週月曜ってところですかねえ」
 「490円ってのがギリの線ですわ」
 ギリギリの四文字がギリの二文字に減るくらい
 ほんっとにギリギリだというニュアンスか。
 「それってギリ?」「ギリ!」
 ショッカーみたいだな。

カレシ(カノジョ)
(提供者:親方)
■といっても恋人のことではない。
 ある人が、仕事上、頻繁にやり取りしている
 異性のことを、まったく関係のない第三者が、
 はやし立てるようにそう呼ぶ。
 たとえば松本さんという女性がいて、
 取引先の小野寺さんという男性と
 頻繁に連絡を取っているとすると、
 小野寺さんからかかってきた
 松本さんへの電話をとってしまった
 児玉さんはこう言うのである。
 「松本さ〜ん、カレシから電話だよ〜」
 ひいては出入り業者や社内の人物にも
 こういった表現は適用される。
 たまに、ほんとにカレシ(カノジョ)だったり
 する場合もあるから注意が必要だ。

大先生
(提供者:ひでぽん)
■「先生」のアッパーバージョン。
 「そこをなんとか頼むよ〜、寺島先生〜」
 というふうになるところが
 「ごめん、ほんと頼む、寺島大先生!」
 というふうになるわけであり、
 呼ばれるほうとしてはまったく変わりがない。

しろうと考えですが
(提供者:Cazy3)
■その分野の専門家はあなたですけれども
 あきらかにそれは間違っているのではないですか、
 というニュアンスが込められるために
 言われたほうはしばしばカチンとくるわけであるが、
 だいたいにおいて相手の意見が正しいから困りもの。
 「しろうと考えではございますが、
  お茶碗を持つほうの手といったら
  ふつうは左手ではないですか?」

病院立ち寄り
(提供者:じゅんじゅん)
■以前書いたように、欠勤するときの理由は
 その約7割が「体調不良」であるが、
 遅刻するときの理由の4割は「病院立ち寄り」である。

役所立ち寄り
(提供者:あけがた)
■そして残った6割のうち2割は「役所立ち寄り」である。
 なんの手続きをしているのか知らないが、
 あいつは今日も「役所立ち寄り」である。

荷物受け取り
(提供者:あけがた)
■さらに残った4割のうち1割が「荷物受け取り」である。
 土日に配達してもらえばすむ話ではないだろうか。
 ちなみに残りの3割には、
 「免許更新」や「銀行立ち寄り」、
 そしてやはり「体調不良」がある。
 遅刻欠勤の王様、それが「体調不良」。

ご教示願います
(提供者:ヘッカム)
■教えてください、または、意見してくださいの意味。
 しばしば「ご教授ください」などとも書かれるが、
 これは間違いである、と書こうとしたのだが、
 調べてみたところ「教授する」にも
 「教える」の意味があり、
 完全に間違いであるとも書けないなあ、と、
 深夜にもやもやとしているしだいである。
 でも、「ご教示ください」が正解であることは
 間違いないと思うんだけどな。ややこしいな。
 そのあたり誰かご教示ください。

運命を感じる
(提供者:ひっきー)
■いやあ、先日お会いした御社の山下さんとは
 同じ高校でしてね。運命を感じますねえ。
 それから御社の営業部の高畠さん、
 これまた奇遇で私と同じ西広島市の出身。
 運命を感じますねえ。
 それから安藤さんも広島県。
 運命を感じますねえ。
 あと、坂上さんが私と同じ天秤座。
 運命を感じますねえ。
 え? あなたもB型? 運命ですねえ。
 ……などと言われても無理なものは無理である。

誰かいる?
(提供者:kazumi)
■外出している人が、
 勤務時間を2時間ばかりすぎたあたりで
 会社へ電話をかけてきてこう言う。
 「もしもし、いま誰かいる?」
 ちなみに投稿者は女性で、電話をとったときに
 「あたしがいるだろ」と思ったそうだ。

〜させていただく形式をとらせていだいております
(提供者:ひっきー)
■みんなそういうふうにしてくれているので
 あなたももちろんそうしてくださいね、
 の意味が込められているので、
 オトナは「こうしてもらうことはできますかね?」
 などと言ってはいけない。

ちゃんとしてる
(提供者:Inaba)
■新人がはじめて企画書をまとめたのだが、
 なかなか優秀であるらしくミスがない。
 「へえ〜、ちゃんとしてるねえ」
 数人で構成された小さな事務所が
 取引先の要望でプレゼン用の資料をつくった。
 意外にそのデキがよかった。
 「わあ〜、ちゃんとした会社みたいだね」

若(わか)
(提供者:toriuchi)
■以前、ことによったら100パーセントの確率で
 社長の息子は「ジュニア」と呼ばれていると書いたが、
 新たに「若(わか)」もエントリーされた。


本日はこのあたりで失礼させていただきます。
なお、先日お知らせいたしましたとおり、
このあとはアシスタントのほうから
「ナベ」問題、「鈴木は3人おりますが」問題に関して
寄せられた情報をご報告させていただきます。
お先に失礼いたします。


■■■ オトナ語に関する業務報告 ■■■

全国のオフィスでがんばる諸先輩方、
平素より格別のお引き立てをいただき
ありがとう存じます。アシスタントです。
かねてより懸案の件に関して、
多大なる反響がございましたので
この場をお借りしまして
みなさまにご報告差し上げます。


●          ●
ケースその1(提供者:しらすぼし)

とある大学でとあるシンポジウムの
事務局を担当していたときのことです。
共同で主催していた研究機関に電話しました。
私「○○大学の××ですが、
  スズキさんいらっしゃいますでしょうか」
先方「スズキは2名おりますが」
私「男性のスズキさんですが」
先「どちらも男性なんですが」
私「△△シンポジウムの担当の」
先「どちらも関係しておりますが」
私「スズキトシヒロさんをお願いいたします」
先「どちらもスズキトシヒロなんですが、
  トシさんですか? ヒロさんですか?」
このあたりでワタシは
どちらでもよくなってしまいました。


●          ●
ケースその2(提供者:りく)

弊社には「鈴木」が3名おります。
鈴木 亮子
鈴木 亮
鈴木 宏治
大変なことに、つい最近
「鈴木 亮」のアシスタントに
「鈴木 亮子」が付きました。
客先・社内ともに大混乱です。


●          ●
ケースその3(提供者:波留)

以前、勤めていた職場に
渡辺さんがお二人いらっしゃいました。
体格の差から、
オオナベさん、コナベさんと呼ばれていましたが、
ある時、中途採用で、
渡辺さんが更に増えてしまいました。
コナベさんとは、体格も年齢も
微妙な差しか無かったのですが、
後から入社された渡辺さんの方が
若干、背が高く、
ほんのちょっと誕生日が早かったのと、
「中途採用」と云う理由で、
後から入社された渡辺さんは、
チュウナベさんと呼ばれるようになりましたとさ。
ちなみに、オオナベさんは、
その立派な体格の所為で得意先はもとより、
プライヴェートでも、そう呼ばれてるらしいです。


●          ●
ケースその4(提供者:ぽて太)

「フルヤ」さんがふたりおります。
そして両者営業部の課長職でございます。
漢字にすると古屋課長と振屋課長です。
「〜課の」とつけていただけるとありがたいです。
大概はお客様の会社名で
判断させていただくのですが、両名、
同じ会社とお取引させていただいておりますので
その場合は漢字を伺わせていただいております。
「ふるえるふるやさん」ですとか
おっしゃっていただけますと明確でございます。
「古いほうのふるやさん」ですと、笑いをさそいます。
2重の意味で古いのです。
ええ、古屋さんのほうが年上です。


●          ●

ケースその5(提供者:そらまめ)

三本ガワの川野さんとサンズイヘンの河野さん。
川と河を、そのように区別して、
電話で名乗る川野さんと河野さんであります。
そういえば、カワノさんかコウノさんか、
という別の問題もあるので、
発音ははっきりと、がいつでも肝心ですね。



●          ●
ケースその6(提供者:hige)

うちの会社にも、同姓同名が2人います。
しかもその2人と、名前の漢字違いが1人居ます。
幸い3人とも部署が違うので、
電話の時はとくに困りません。
しかし、メールを送る場合に問題が。
うちの会社のメールアドレスは
「苗字-名前@会社名」になっていまして、
アルファベットで同姓同名の場合、
名前の後ろに数字が付きます。
この同姓同名の人の名前を
「山田太郎」さんだとすると、
「○○部の山田太郎さんのメアドって、
 1番でしたっけ2番でしたっけ?
 それとも3番の山田太郎でしたっけ?」
と、一人で順位を争ってるみたいな状況になります。


●          ●
ケースその7(提供者:みらくる)

うちの会社の場合は、同じ事務所ではなく、
同じ管内に「山下」というニンゲンが二人います。
二人の名前は、
それぞれ「山下兄」「山下弟」と呼ばれています。
決してほんとの兄弟というわけではなく、
単純に年齢が上か下かで
「兄」「弟」と分類されています。
「このまえ山下さんが。。。」
「どっちの??」
「あに〜の方」という使われかたをしています。


●          ●
ケースその8(提供者:あやか)

ワタシの職場にも同姓同名がふたり存在します。
(名前の漢字は違えど、読みは同じ)
彼らはふたりとも男性、
ふたりともメガネ着用、
ふたりとも枯れた味わい。
年齢は10近く離れていますが、
オッサンに変わりはありません。
というわけで、年上の方が「兄」
年下は「弟」と呼ばれています。
ナカムラ兄、ナカムラ弟。
お取引先様も「ナカムラ弟さんお願いします」と
フツーにおっしゃいます。


●          ●
ケースその9(提供者:リモ)

やはり当社にも佐藤さんが5人いまして、
中でも地方の支店に女性だけ二人いたのですが、
失礼なことに
白ざとうさん、黒ざとうさんとよばれていました。


●          ●
ケースその10(提供者:いながき)

同じ名前が複数いるとき
おにいさん、おとうとと呼んで区別しています。
「中村おにいさんがさぁ。。。」
「中村おとうとはね。。。」
年齢に関係無く、先に入社した人がおにいさんです。
「中村1号は。。。」
「中村2号は。。。」
って言う時もあります。
この場合も先に入社した人が1号です。
もちろん、先輩のときは「さん」をつけます。
「中村おとうとさんは。。。」
「中村1号さんは。。。」
うちの会社だけでしょうか?


●          ●
ケースその11(提供者:みやけちゃん)

15年前に入所した際、
まさしくオトナ語にまみれた世界で
いちいちびっくり仰天でしたが、
中でも仰天度が高かったのが
『Aさん』『Bさん』
と呼ばれている方がいたことです。
山本という男性職員が2名いたためですが、
所長からは『やまえー』『やまびー』と
呼ばれておりました。
真剣な会議でも、また取引先でも。


●          ●
ケースその12(提供者:abe)

ムラカミ アキラさんと
ムラカミ ブンペイさんは
それぞれ名前で呼ばれています。
なのに
ナカニシ アキラさんと
ナカニシ ヤスヒロさんは
ヤスヒロさん入社後
ナカニシA、ナカニシBと
呼ばれています。


●          ●
ケースその13(提供者:にわ)

渡辺幸男さんの運命を変えてしまったのは・・・、
同じ部署に2人も揃っちゃったことなんです。
さぞ、当時は呼び名論議が
活発になったことと推察されます。
いろいろ考えた挙句かどうかはわかりませんが、
私が入社した頃には
『渡辺 幸男(A)』
『渡辺 幸男(B)』
で定着していました。
確か、名刺にも(A)(B)は
張り付いていたような気が・・・。


●          ●
ケースその14(提供者:ネコ福)

今いてる職場には部署は違えど、
坂井さんと阪井さんがいてます。
坂井さんは役員兼部長、阪井さんはイチ担当で
どちらも男性。
坂井さんは「阪井さん」あての電話や、
間違えて「阪井さん」へ送付されてしまった
メールの収拾をつけるのに四苦八苦です。

その他、「男性の八木さん」が
同時に4人在籍していた部署もありました。
黒ヤギさん(色黒)、白ヤギ(色白)さん、
中ヤギさん(内勤者)、
外ヤギさん(外部の事務所勤務)で区別してましたよ。
皆さん「マネジャー」クラスのエライさんでしたから。


●          ●
ケースその15(提供者:そめ)

以前勤めた会社に、みどりさんが二人いて。
ひとりはみどりさん、もうひとりはきみどりさん。
三人目が登場したときは、
ふかみどりさん、と言ってました。


●          ●
ケースその16(提供者:Sakamoto)

私が前に勤めていたところには、
取引先に二人の「新井さん」がいらっしゃいました。
ヒラの担当新井さんと、専務の新井さん。
担当は「こあらい」さん、
専務は「おおあらい」さんと呼び分け。
こあらいさんのほうは、
だんだん略してコアラと呼ばれるようになってました。


●          ●
ケースその17(提供者:Chikako)

当社には中村が4人いました。
社歴の長い順に
「中村1号・2号・3号・4号」と
社内では呼んでいました。


●          ●
ケースその18(提供者:阿佐)

バイトでデザイナーのアシスタントをしていた頃、
某出版社の編集部にデザイナーが電話する度
「すみません,イトーイーさんお願いします」
といって担当の方を呼び出していたんです。
「糸井さん? 伊藤井さん? 変わった名前」と
思ってたんですが、その後しばらくして判明。
その編集部には「イトウさん」が5人いて、
呼び分けるために「イトウA」「イトウB」と
アルファベットをふっていたらしいのです。
うちの担当さんは「イトウE」さんだったわけで。
外部からの連絡もスムーズにいくように、
ちゃんと名刺にも『伊藤○○(E)』と
書いてあったらしいです。


●          ●
ケースその19(提供者:よね)

ちなみに、弊社には小林が5人、斉藤が3人。
小林自身が自分の電話を間違えて
別の小林に回してみたり、伝言メモが
「斉藤さんから斉藤さんへTEL/受け斉藤」だったり、
派遣業者の紹介で小林○○という、
既にいる方と全く同姓同名の方がいたとき、
「小林○○間に合ってます」とお断りしたことも。


●          ●
ケースその20(提供者:ぷりり)

以前同じ課に「村田さん」が2人おりました。
どちらも男性で同じくらいの年齢です。
ある日、1人の村田さんが
お客様と電話で話しておられました。
そのとき、お客様から名前を尋ねられたようで、
「村田『お』です。」
と、フルネームではなく、
名字に名前の頭文字をつけて伝えていました。
ちなみに、『お』を強調されていました。
混同を避けるために工夫されたのだと思います。


●          ●
ケースその21(提供者:タ)

私は「ヨコタ」と申します。
以前勤めていた会社の同じ部署に、
ほぼ同期に入社した「ヨコテ」氏がおりました。
ヨコタテ・コンビです。
「ヨコ・・・」まで呼ばれると
二人ともビクッとするので、
そのうち「テ!」と「タ!」とだけ
呼ばれるようになりました。
丁寧に呼ぶ時は「テーさん」、「ターさん」でした。
結局21年間そう呼ばれ続け、
現在私は会社を辞めましたが、
「テーさん」はまだ勤めています。
最近入社した人たちは、
古参の社員がなぜ「ヨコテ」氏を
「テーさん」と呼ぶのか、
不思議に思っているらしいです。
ちなみに、お互いに呼び合う時は、
必ず「フルネーム」で、
「ヨコテさん」、「ヨコタさん」と呼んでいました。
(うーむ、ハンドルネーム書いても意味がない・・・。
 「タ」でいいです・・・。)


●          ●
ケースその22(提供者:ケイチョ)

部署に同じ名前が何人もいると、何かと不便。
私が住んでいる「村」は「村」なため
村役場の人がほぼ全員、星さんなんです。
電話かけて「星さんお願いします」といっても
らちがあきません。村といっても村役場には
100人くらいの星さんがいるのです。
でも「村」なのでその人を名前で呼ばず
屋号で呼ぶというのが一般的だそうです。
「おい、五右衛門」とか
「福松新宅、飯行こーぜ。」とか。


●          ●
ケースその23(提供者:もこ)

私の職場でも苗字問題ありましたー
当然、佐藤・伊藤・遠藤・高橋など
ありがちな苗字問題もあり、
それぞれに呼びわけされていましたが、
私が気に入っていたのは
「奈良」姓の人が私を含めて3人いたこと。
電話してくるほうも、
電話の相手が佐藤さんだったりすると
それなりに呼び分ける準備をしてるものですが、
奈良だと気を抜いているのか
「奈良は3名おりますが・・・」と言うと
「ええっっ!!」と驚くのが楽しくて。
心のなかで「私もだよーん」と思っていたものでした。
ちなみに、奈良3名は何故か
ならっす、ならっか、ならっし(私)
と呼びわけされておりました。


●          ●
ケースその24(提供者:ずーず)

わたくしが以前勤務していた
従業員数40名弱の会社の4人が鈴木さんでした。
その会社では4人の鈴木さん全員が下の名前で呼ばれ
鈴木さん、と言われる人は一人もいませんでした。
しかも年毎に一人ずつ増えていくので、上司に
「お前ら、目的はなんだ!?」などと言われました。
(わたくしもその一人)


●          ●
ケースその25(提供者:むう)

私がかつて体験した瞬間最高スズキ量は6人です。
当時いろんな部署が統合されて80人ほどが
わやくちゃに働いておりました。
年末の忙しさがピークに達したある日、
鳴り続ける電話をとった某スズキさんが
「あースズキは6人いるんですけどー」と
応えていたことが思い出されます。
おちょくってるみたいだけど、
ほんとだったんですよー、お客様。


●          ●
ケースその26(提供者:シミ)

「部内に鈴木は3人おりまして」の逆バージョン?!です。
私は日系外資系を含め人事部の仕事が専門なのですが、
人事部の人間は社員全ての名前を
知らず知らずのうちにフルネームで覚えます。
外国人の名前もしかり。
外国人の場合はファーストネームで呼び合うので、
一時ロバートが8人居た時は社内は結構混乱してました。
しかし人事部内では常にフルネームで呼ぶので
仕事に支障など一切無し。
「ロバートから電話」と言われたとたん、
ロバート・XXXが8人走馬灯の様に浮かぶのです。
しかしこれは人事部特有の事象の様です。
これを読んでうなずく人事部の面々が浮かびます。


以上、26件のケースをご紹介いたしました。
なお、これにて名前シリーズは
一段落させたいと思いますので
よほど特殊でない場合、掲載することはないかと思います。
また、前回と同じお願いになりますが、
メールの内容から職場を特定できたとしても
「投稿したの誰?」などと詮索なさらぬよう、
くれぐれもお願いいたします。
そして、やはり、投稿者の方の名誉のために
はっきりと注釈しておきます。
いただいたメールはすべて、
勤務時間外にこちらに到着しております。
僭越ではございますがご報告させていただきました。
それでは、私もこのあたりで失礼させていただきます。
アシスタントでした。

2003-06-27-FRI

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