今日も金魚は。

テレビを見る乗組員。

先日、NHKのスタジオパークという番組に
darlingこと糸井重里が
ゲストとして出演したことがありました。
生放送ということもあって、
事務所のテレビでほとんどの乗組員が
番組を見ていたんですけど、
(テレビは金魚水槽と同じ部屋にあるんです)
どうやらその様子が金魚カメラに
映っていたようで、こんなメールが届きました。

=
私もNHKに出演中のdarling見てるんですけど、
フと気になって金魚越しに
皆さんの様子も見てみたくなり、
こちらの画面も同時進行で見てます。
白っぽいセーターを着た女性の、
箸を運びながら観賞されている姿が
妙に気になって、
TV画面とPC画面の両方を
交互に見てしまってます。
もう食事終わりました?
(千代子)

そうそう、ちょうどお昼どきだったので、
昼食をとりながら見ていた
乗組員が多かったのですよ。
金魚カメラに映っているとは知らず、
ご飯食べながらテレビを見ていたわけですね。
たいへん失礼いたしました。

ところで、この職場は、
自分たちのボスがときどきテレビに出演するという
特殊な環境にあるわけですが、
そういうとき、部下である僕らが、
どういう気持ちでテレビを見るかというと、
これが、意外なことに、
(僕もこの職場になって初めて味わいましたが)
まったく慣れるということがないんですよ。
「わあ、出てる出てるしゃべってる」という感じで、
まさに、身内がテレビに出ちゃってますよ状態。
さすがに「ものすごい大事件!」
というわけではないのですが、
なんかこう、そわそわするんですよね、
とくに生放送とかだと。

そんなふうに書いてて自分で理解しましたけど、
ここで働く僕らには、
いわゆる「芸能人いといしげさと」みたいな感覚が
ほとんどないんですね。当たり前だけど。
だって、芸能人・文化人・タレントみたいに思ってたら
テレビに出ててもそわそわしませんもんね。
そのかわり、たまに事務所に、
「テレビや本で見たことある人」が来ると、
すごく緊張したりして。

それでひとつおかしなことを思い出したのですが、
僕は『開運!なんでも鑑定団』という番組が
大好きでいつもたのしみに見ているんです。
ある日、地下鉄に乗っていたところ、
目の前に、なんと安河内眞美さんが座っていたんです!
‥‥え? 「誰だ?」って?
安河内眞美さんですよ!
『開運!なんでも鑑定団』で、
おもに掛け軸の鑑定を担当してらっしゃる
クールな安河内眞美さんですよ!
高そうな掛け軸を持ち込んだ参加者に向かって
あっさりと「印刷ですね」と言い放つ
あの安河内眞美さんですよ!
見た瞬間、僕はかなり興奮しました。
それでもって誰かにこの幸運を伝えたくて、
思わず携帯を取り出し、
ともに『鑑定団』ファンである友人にメールしました。
「いま、俺の目の前に、安河内眞美さんが!」
そうすると、しばらくして返事が返ってきました。
「あほか。糸井さんのほうがよっぽど有名人じゃん」
‥‥いや、そういう問題じゃないんだよなあ。

ええと、なにがなんやらわからなくなりました。
そういえばここは金魚カメラのコーナーでした。
ですから、今日も金魚を、ご覧ください。

永田

 
メールは、kingyo@1101.comへ、よろしくです。

2004-1-23-FRI

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