またまた帰ってきた!
田島貴男の
オレのニュース

この方の顔を見ないまま
年を越すなどということは、もう
できないような気がしています。
オリジナル・ラヴの田島貴男さんって、
年末に関係のある人でしたっけ?
どうしてこんなコーナーがはじまったんでしたっけ?
理屈がすべて世界の果てに
勢いよく飛び立ったままになっていますが、
今年もやります、行きます、
2007年になってしまいましたが、
田島貴男番長とともに、オレのニュース2006!

オリジナル・ラヴの田島貴男さんの
プロフィールは、こちらです。


ニュース その2
星空につづく道。

最終回

ずっと高山病




夜が明けたばかりのコナ国際空港。
この世でもっとも満足げな足取りを
しみじみと披露しながら
帰路につく男がひとり。



番長、終わりましたね、
星空につづく旅が。

「ああ、終わったね。
 行く前はもう恐怖に感じるくらい
 天気が心配だったけど
 ほんとうに、ごきげんな旅だったなあ。
 クルーは自滅したけど」

すみません。

「田島、はしゃぎすぎにより」

いえ、ほんとに
おもしろかったです。

「あのさ、この帽子」



「初日に買ってかぶってたじゃん?
 ずーーーーっと、ボール紙の芯が
 入ったままだったの。ほら」



ずっと。

「うん」

気づかずに。

「うん。
 頭が固いなって、
 若干、思ってたんだけどね」


ずっと芯入りで‥‥。

番長、そろそろ搭乗時間です。
ハワイ島にお別れです。

「星がさあ、ほんとにさあ、
 銀河系の端まで見えたね」

ハワイ島、
夢を叶えてくれてありがとう。






また一睡もせず成田に到着しました

「ああ、お別れだね。
 たのしかったよね。
 リベンジもみごと果たしたし、
 上出来すぎてこわいくらい」

我々としたことが、夢にまで見た
“ 大・成・功”ですね。



「 考えてみると、毎夜すべて
 一瞬のうちに寝ちゃってたよなあ!
 とにかく、よく寝た旅だったよ」

いかに毎日
ハードなアドベンチャーだったか、
ということですね。

「ビーチに行った初日は特に、
 時差を無視して“寝ずにアドベンチャー”
 したもんね。 無茶したねえ」

番長が、あの地の果てで
高波の海に入ったときは
“超人”という文字が浮かびました。



「ガイドのスコットさんも言ってたけど、
 ハワイ島は、リゾートじゃなくて
 アドベンチャーの島だったね。
 だから、まあ、合ってるんじゃないの?
 冒険家の我々には」

‥‥冒険家なんですか?

「そうそう」

いつから?

「僕たち、
 アドベンチャーファミリーですよ?」

はああ。

「しかし、この企画、
 回を追うごとに
 どんどん体力的にきつくなっていくな」

路線を変えないと
ひどいことになりますね。
次は、おだやかに、
日本の滝巡りなんて、どうですか?

「ああ、まね?」

え? まね‥‥?

「まね巡りだったら、火山がいい。
 火山のまね。
 あとは、空中模写がしたい。
 空中で、何かのまねすんの」

番長、まねから離れてください、
まねから。

「じゃ‥‥水中‥‥」



模写ですか。

「‥‥漫才」

誰とでしょうか。

「そうだ、テレビ番組とかで、
 動物が出るとウケがいいんでしょ?
 だから、動物と‥‥ラーメンは?
 オレのニュース
 動物ラーメン編(真顔)」

組み合わせの意味が、ちょっと‥‥。

「じゃあ、お遍路さんは?
 あ! また靴ずれになる?
 そこでお寺のまねをしてもいいし」

何度も言うようですが、まねは
からめなくていいです。
もっとこう、夢のある路線はいかがですか。

「オーロラを見に行くのはいいね」



オーロラ、いいですね。
でも、必ず見られるとは限らないし
リベンジのループはつらいですね。
それに、めちゃくちゃ寒そうですし‥‥

「じゃあ、あったかいところで、
 エアーズロックは?
 エアーズロックのまねは?」

‥‥‥‥。

「顔をまっ赤に塗ってさ、
 カーッて顔して、どう?」

番長、そこで、
何を叫びましょうか。

「やっぱり、愛でしょう!」

ですね。

「だよ! ギャハハハ、
 東京に着いてから、寒くて
 オレは頭が急に噴火した!」 

ええええ?

「ずっとボール紙が乗っかってたからな。
 今年はハワイ島のトロピカル成分を受けて、
 ずっとこんな調子で行くよ!
 ナゼナラーーー高山病だから!」

????

「もう、これからずっと
 高山病だよ。
 オレは高山病のまま、一生を送る」

成田に着いた番長が
“日本のみんな”に送るメッセージを
どうぞごらんくださいませ。



『東京 飛行』、みなさま、ぜひお聴きください。
この連載中、 応援のメールを
たくさんいただきました。
ありがとうございます。

=
ばんちょう! 念願叶ってよかったですね。
(タナカ・ヒユキ)

不覚にも感動してしまいました
ありがとう、番長
(BOOH)

前回は、読んでいるだけでも
一緒に悔しかったので本当によかった。
(TANI)

田島先生はやっぱ天才です楽しいです
大好きなので、オレのニュースずーっと続けてくださいね
(R)

待ってました!
番長のこの企画が大好きで、
何度読み返してもおかしくておもしろくて
しかたありません!
中身があるようでないようで、そんなトークが大好き!
足のけがは治ったのでしょうか。お大事に。
(イクヨ)

仕事帰りのバスの中。
このページを携帯で
ニヤニヤしながら読んでいるうち我慢しきれず、
鼻をならして笑ってしまいました。
一斉に2人のおばちゃんが振り向きました。恥ずかし。
(たじたじ)

田島番長あるかぎり、
日本は大丈夫だと思うきょうこのごろ。
(frutta)

「オレのニュース」を知ったばかりですが、
もう最高です。
全壊、いや全開です!
素晴らしすぎる番長のグルーヴと、
それを受け止めるテキストの
味わいったらないです。
僕にとって、2007年の
最も豊かな出会いの一つであります。
(さとぅ)

ぜってーはずせない、
はずしちゃいけない、「BEST OF ここ一番!」で
ウクレレを忘れてしまうって、一体‥‥?
(佳子)

クルーさんの
ホットなハートのシャープな突っ込み、
そして無邪気そのもののやんちゃな番長の
織りなすストーリーがたまらなく好きです。
こちらには笑顔がいっぱいあります。
そしてまた笑顔が見たくなります。
毎日、毎日、
楽しいところがあるのは
とてもうれしくて、
PCの前へコーヒーを片手に座ることが、
習慣になりつつあります。
(smile)


私は何か読んだり、見たりした時
笑う人ではないのですが
これこそ抱腹絶倒!!!!
嫌なことが吹き飛ぶくらいの衝撃です!
番長の油ギッシュな言動と
相反するスタッフのノリの低さ!!!
(T)


祝★すばる対面!
田島さんて怖そうなイメージだったのですが
「ほぼ日」を通じているうちに
こんなお兄さんがいたら
毎日が楽しいだろうなぁ〜と思うようになりました。
(yamagonn)


お昼休憩中にかなりキモイ状態で
オレのニュース読んでます。
毎度ですが、大変困り気味です!
デスクトップに隠れながら震える‥‥
(CHAKO)


次はきっと本当に火星に行っちゃうんぢゃ、
って期待しています!
(「きゅうみに」)


「ほぼ日」の皆さんも、
そして当然オリジナル・ラヴの田島さんも、
とってもお忙しいでしょうけれど
このコーナーはいつまでも続けていただきたいです。
お願いします。
(土)


ありがとうございます!

では、みなさま。
そろそろさよならの時間がやってまいりました。
これで「田島貴男のオレのニュース」は
おしまいです。

番長は、オリジナル・ラヴの
田島貴男さんに戻ります。
さようなら、番長、
さようなら。





翌日、 「ほぼ日」のオフィスに出勤すると、
机の上に、包みがひとつ置いてありました。



総務のMさん
「おかえりなさーい。
 どうでした? 天気は。
 あ、それ? 届いてましたよ、福島から」

福島?‥‥福島?

包みを開けてみると‥‥






‥‥‥‥‥‥‥‥。

では、では、
みなさま、どうぞお元気で。
またいつか、「オレのニュース」で
みなさまにお会いできる日を夢見て。

ご愛読、ほんとうに
ありがとうございました。




(2006年 オレのニュース その2 おしまい)

special thanks to 国立天文台ハワイ観測所
         BIGTI

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どうぞpostman@1101.comまで
お送りくださいね。

最近のオリジナル・ラヴ

『東京 飛行』(ポニーキャニオン)

2006年12月6日に発売された、
オリジナル・ラヴの
通算13枚目のアルバムです。
先行シングル「明日の神話」を含む全11曲。
「オレのニュース」を読みながら聴くと、
両方のすごいギャップと、奇妙な一致点を
味わっていただけるのではないかな、と思います。


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2007-03-11-SUN

POMPEII
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