── |
まず、ひとつめのご質問です。
「田島番長、こんにちは!」 |
田島 |
こんにちは! |
── |
「ライヴは久しぶりなのですが、
何を着ていったらいいのか迷っています。
ノースリーブとか、着ていっちゃっても
いいでしょうか」 |
田島 |
なんで? ノースリーブ、がんっがん、
着てきちゃってください!! |
── |
どうしてこの方はノースリーブで
迷っていらっしゃるんでしょうか。 |
田島 |
何でも、ウエルカムだよ。
ドレスコードは、ないんで! |
── |
ないそうです! |
田島 |
礼服だろうがノースリーブだろうが。
ノースリーブ、いいじゃん?
夏だし、暑いし。 |
── |
では、次の質問です。
「踊っていいのでしょうか」 |
田島 |
いいですねええええ!!
踊ってほしいっすね。
オレの音楽は、
踊ってもらうのがいちばんうれしいです。
からだを動かしてもらうのがいちばんうれしい。
そういう音楽をやってるとオレは思っているよ! |
── |
踊っていいそうです! |
田島 |
ぜんぜんどんどんどうぞ。
グルーヴィな音楽をやっているのに
お客さんはずっとじっとして聴いてる、
というコンサートがあるじゃない?
あれはつらいよ。
リズムに身をまかせたり、
好きなようにすごしてください。 |
── |
では、次へ。
「もちものは、何が要りますか?」 |
田島 |
‥‥もちものォ? |
── |
えーっと、小銭が要りますね。 |
田島 |
こぜに! ッハハハ、要るな!
なになに? ジュース買ったり? |
── |
はい。あとは、ロッカーに荷物を入れたり、
電車で帰ったり。
今回は、遠方からおいでくださるみなさんも
いらっしゃるので、
大きな荷物は会場にあるロッカーに
入れておいたほうが
ミュージックを満喫できると思います。
チケットと小銭。とにかくこれが必要です。
「ラッコちゃんチケット」ではなく、
本物のチケットのほうを
持ってきてくださいね。 |
田島 |
カセットとか、録音できるものは
持ち込まないようにな。 |
── |
わ、わかりました。録音機器は不可です。
撮影もだめですよ。
さて、次の質問。
「ライヴ中の注意点はありますか?
たとえば、お約束ごととか」 |
田島 |
お約束ごとって? |
── |
うちわを振るのはだめとか。 |
田島 |
うちわ‥‥? |
── |
いや、えーっと、
手振りとか、拍手のタイミングとか。 |
田島 |
そうだな‥‥。
「約束ごとがあるんじゃないかな、
ということを思わないようにする」
ということを約束ごとにしよう! |
── |
かっこいいですね。 |
田島 |
「ここで拍手かな」とか
考えたり、さぐったり
そういうのは、まったく思わなくていいよ。 |
── |
雰囲気を乱したと思ってしまったり、
悲しい気分になることはない、と。 |
田島 |
ぜんーーぜん、なることないね!
構える必要はありません。
ルーズにたのしんでもらえればいいと思う。
王室の音楽じゃないんだから。 縁日へ行くのに
気負わなくていいのと
同じ。 |
── |
もともとオリジナル・ラヴのライヴは
決まりごとがあったりする
雰囲気ではないですよね。
みなさん、自由に音楽を
たのしんでいらっしゃると思います。 |
田島 |
そのあたりのこともね、
アーティストがちゃんと、
ステージからみんなに
ナチュラルにたのしんでもらえうように
やっていかなきゃいけないんだと
オレは思っています。
だいたい、リズム力、演奏力があると
自然にからだが反応するんだと思うしな。 |
── |
では、次に行きましょう。
「オレのニュース、楽しく読んでいます」
ありがとうございます。 |
田島 |
ありがとうございます! |
── |
「番長に声をかけたくなった場合、
何と呼べばいいのでしょうか。
『番長』と言っても怒りませんか」 |
田島 |
怒んないよ、ぜんぜん、怒んない!!
なんでもいいじゃん!
お前!こっち向けー!
真弓出せ! |
── |
川藤出せ!
などと、
タイガースの外野席のようでいいそうです。
さて次は、気になる質問です。
「オリジナル・ラヴのコンサートは
田島さんのおしゃべりが少ない、と
聞いたことがあります。
それはほんとうでしょうか」 |
田島 |
少ないです。
ほんとです。
ヘタなんだっつーの、しゃべりが! |
── |
「ほぼ日」をお読みのみなさんには
ちょっと意外だと思うのですが。
|
田島 |
でもね、しゃべること、あるよ。 |
── |
わたくし、いままで4回、
オリジナル・ラヴのライヴに行きましたが
そのうち3回は無言でした。 |
田島 |
ッハハハハハハ!
無言なんだよ。
しゃべるとムードがぶち壊しになるんだよ。
「うまくいってんな」というときほど
「このままいこうよ」ってかんじになるから
しゃべんないんです。 |
── |
番長が話さないからといって、
機嫌が悪いわけではありません。
どちらかというと、
ノッている証拠というわけですね。
それは心配しないでください。 |
田島 |
しゃべるとしても、コンパクトに、と
気をつけています。 |
── |
では、次にまいりましょう。
「スタンディングのライヴは、
はじめてなのですが
席は、ないんですよね?」
SHIBUYA-AXは2階に椅子席があるのですが、
「ほぼ日」チケットは、今回
1階立ち見オンリーです。
座席は、最初からありません。 |
田島 |
そうだね。
疲れるかもしんないな。
大丈夫かな、みんな。
|
── |
たぶん大丈夫ですよね、みなさん。 |
田島 |
ねねね、
走ってくればいいじゃん。
その日までに。 |
── |
え? |
田島 |
マラソン。
みんな、マラソンして
走り込んでくればいいんだよ。 |
── |
はははは、体力をつけて。
‥‥あ! |
田島 |
なになになに?! |
── |
わかりました。
もう、おすすめCDなど聴かずに
毎日走って体力つけて
ライヴに行ったほうがいいというような、
そんな気がしてきました。 |
田島 |
ッハハハハハ!!!
そのとおり!
そのほうが、共有できるな! |
── |
そうですね。
150人のみなさん、
走ってきましょう。 |
田島 |
命令だ。 150人、今日から全員
マラソンな!
ま、毎日2kmぐらいだな(真顔)。 |
── |
毎日ですか。
|
田島 |
毎日な。
2kmなら、15分。
楽勝です、そんなもん。
CDは、いいから、走れ! |
── |
はい。わかりました。
そうしたら、スタンディングもらくらく。
からだがほぐれて自然に踊ることもでき、
ダイエット効果で
ノースリーブも自信たっぷりに着用可能です。 |
田島 |
よし! |
── |
みなさん、このページを読んだ瞬間、約束ですよ。
まるで呪いのページみたいですね。
当日は、靴は履き慣れたもののほうがいいですね。 |
田島 |
いや、靴は履き慣れたものとかじゃなく、
おしゃれしてきてもいいよ。 |
── |
でも「スタンディング」ですよ? |
田島 |
い・い・の! |
── |
靴には
やけに執着なさいますね。 |
田島 |
いいんだよ!
履き慣れない靴で、
痛くなってもオッケーだ! |
── |
痛くなって座り込んだとしてもいい! |
田島 |
い〜いじゃん!
ライヴに着飾ってくるのって、いいね!
逆に、着の身着のままでも、
それはそれでよろしい。 |
── |
では、最後の質問です。
「『ほぼ日』の番長しか知らないのですが、
そのイメージのまま行ってもいいんでしょうか」 |
田島 |
いいよ!
いいよいいよ! |
── |
もしかしたら、かなり別人に
思えてしまうかもしれませんね。
でも、ほんとは同じです。 |
田島 |
ほんとはね。 |
── |
ミュージシャンの番長を、
たのしみに、お越しくださいね。 |
田島 |
でも、「ほぼ日」のなかでも、
オレはやっぱりミュージシャンなんだなあ、
と、しみじみ思うんだけど。 |
── |
というと? |
田島 |
だって、
車の中でトランペット吹いてるやつなんて、
うようよいるよ。
ジャズやってる奴とか、あたりまえのようにさ。 |
── |
番長のトランペットというのは、
これですね。
|
田島 |
これです。
まだへたくそですよ。
しかーし!
みんな来てくれるんだから、
オレのほうも、しっかりやんなきゃな! |