帰ってきた!
田島貴男の
オレのニュース(番外篇)

番外編
ニュースの、その後。

第5回
オレの頭をどうにかしてほしい。



田島貴男ニュース番長は
引きつづき、はとバスツアーで
浅草寺を訪れています。

「最近、自分の部屋に新しく
 ピアノを買ったんだけど、
 そのピアノに、教本が
 付録でついてきたわけ。
 そういえば、オレは
 こういうのはやったことがないなあと思って
 教本を見てピアノを弾いてみたの。
 そうしたら、ぜんぜん弾けなくて!
 ッハハハハハハ」



番長が弾けない曲なんて、
あるんですか?

「もうね、ぜんぜん弾けないもんだから
 ちくしょうと思って一生懸命やってたら、
 日課になっちゃった。
 オレは昔から
 ドビュッシーが大好きなんだけど、
 『亜麻色の髪の乙女』なんかも
 冒頭はすごく簡単に聴こえるのに
 やってみたらすっげえ難しいんだ。
 
 でも、クラシックの曲を
 コピーするのって、いいよ。
 ショパンなんかも、すごくポップだなと思う。
 ヨーロッパのロックバンドとか
 きっとものすごく影響されてるんだろうな」
 
番長が最近、語学やマラソンなど
いろんなことにチャレンジする
モードになったのは、
この「新しく買ったピアノについていた付録の教本」が
きっかけであると思われます。
人生、何がどういうことで
コロッと変わるか、わかりません。
番長はいつも一本調子じゃなくていいですね。
おんなじ人生ではないみたいです。

「ところで、あれはもしかして噂の、
 頭がよくなるといわれているけむり?」



そうですね。
エブリワンがやってます。

「あれは、ぜひやんないと。
 オレは、物忘れが激しいから。
 ほんとうにすごい忘れ方をするからな!」

ちょっと思うんですが、
番長は記憶が飛ぶことが多くないですか?

「多い多い!
 最近は、カギをポケットに入れたりすると
 それを一瞬で忘れて、さがしちゃうんだよ。
 やばくて!
 頭くさってきてんのかな?
 オレの頭をどうにかしてほしい」

そういえばニュース「その5」
ハワイに行ったときも、
チェックアウトの際に
セイフティボックスのカギを
ホテルのフロントに返すつもりで
ご自分のスタジオのカギを
堂々と出していましたよね。
あのときのホテルのフロントの方の
固まった「‥‥」は、いまも忘れられません。



「ッハハハハ! そうだったそうだった。
 こないだ、オレね、
 コンビニにチョコレートを買いにいったんだ」
 
はい。

「チョコレートを選び、
 レジで自分の携帯電話
 カウンターに置いて、
 チョコレートを出したつもりになって、
 オレは会計をじーっと待ってたの。
 そうしたら、店員のお姉さんたちが
 総くずれで大爆笑してるわけ。
 なに笑ってんだ?と思ったら
 オレはチョコを手に持ったまま、
 携帯をレジにさし出してた、と。
 ありゃ恥ずかしかったよ。
 まーちがえちゃいました、あははーん、
 なんて言って。そういうところを、
 けむりさんに治していただきたい」



番長、派手にけむりを浴び、
周囲の美女たちがドンビキです。
これで生まれ変わったような記憶力になりますね。


番長は、浅草に馴染みます。

「仲見世には、
 鯉口(こいくち)を売ってる店があるんだよ。
 去年、唐獅子牡丹の柄の鯉口を
 4〜5着買いました」

鯉口とは、お祭りのときに半纏の下に着たりする
粋な柄の、綿素材の前あきシャツのことです。


鯉口が売っている、贔屓のお店にて。
デザインのすごさに改めて驚愕する番長です。

「やばいねえ、ビシビシくるね。
 よく考えればさ、
 『おかめとひょっとこ』なんて
 おもしろいキャラだよね。
 なんじゃらほい、ってかんじで」

店内でふんどしやら手ぬぐいやらを
隅々までかきわけていた番長が
何かを手にこちらにやってきました。

「ねねね!
 これ買おうよ。んで、
 このコーナーが得意とする、
 読プレ(読者のみなさんへのプレゼント)に!」
 

よくありましたね「たかお」が。

「『田島』まであるぞ!」


これはすごい!

じゃ、買って帰りましょう。

仲見世を歩く人々の波に乗り、
行きつ戻りつ、散策します。



「ああいうのも、いいよね?
 海外のすしバーとか和食料理店に
 よくかかってるじゃん?
 そういうかんじで、オレのピアノの上に、
 飾るのは、どうかな」


ピアノの上に、ですか。

「あ、刀だ。
 これも、鹿の角に飾って、
 ピアノの上に。
 テンションの高い曲が書けそうだな!」
 

1本ずつ鹿の角に乗せて、ピアノの上に。

はああ。
じゃ、これもどうですか。


闘犬グッズを、ピアノの上に。

「ええなあ(本気)。
 ああ〜この衣装、いいね」


これもピアノの上に。

「あ、おせんべ焼いてるな、買っていこう」


「うまいよ、うまい!」

「なんだか、ビールとか
 飲みたくなってきちゃったなあ。
 なごむよ、ほっとする。
 東京のこの辺の街って、
 すごく男の子っぽいよね。
 仲見世で売ってるものも、男の子向けじゃない?」

そういえば、そうですね。
「お祭り」も、そもそも
そんなかんじがします。
みんなが男の子に還る街。



夕暮れの浅草は
マジでグー&バビデブー。
明日はこの番外篇の最終回ですよ。

(明日につづく!)



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2005-05-23-MON
POMPEII
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