TAKAO TAJIMA'S BIG NEWS ABOUT ME またまた帰ってきた! 田島貴男のオレのニュース

「みなさーん、グン・モ〜ニィーン」



おはようございます。
シルクロードに溶けていくという
万里の長城の西の端を見るため、
我々オレのニュース一行は
北京から嘉峪関(かよくかん)にやってきました。
旅も4日目、番長、快調ですね。

嘉峪関で会った
ちょっぴりフラットなテンションの通訳
程道晶さんの案内で、
今日は夜明け前から
まずは懸壁(けんぺき)長城と呼ばれる
万里の長城に向かいます。

懸壁長城は、
万里の長城の西端の関所である
嘉峪関の守りを増強するために
建設されたものだそうです。
嘉峪関は、ウィグル、モンゴルなどの
北方民族から攻められやすい
ポイントだったらしいです。

「今日はどんなアドベンチャーが待ち構えているかねぇ、
 我々アドベンチャーファミリーに。
 ところで、ここ、
 田島町に似てない?」



我々アドベンチャーファミリーにとっては
なんだかおなじみの景色ですね。
北京の六本木ヒルズぶりに
我々の成長を思い胸を震わせておりましたが、
ここにきて荒涼とした大地が
案の定、姿を見せました。


懸壁長城に到着。きれいな夜明けです。

「懸壁長城でも、やっぱりあそこまで
 登るんでしょ?」



通訳の程さん
「階段の傾斜は最高で45度あります。
 頂上までだいたい1時間ほどかかります」

「だってさ! 最高。
 行こ!
 このコンテンツ、もしかして
 アスレチックコーナーになってますか?」

多少、その傾向はございます。

「みなさん、貴男ズ・ブートキャンプに
 ご入隊、おめでとうございます!
 毎日あんだけ食ってんのに大丈夫です。
 牛肉麺食って腹が出ちゃっても大丈夫!」

そうです、そこに見える長城に
登りさえすればいいんですから!

「そうそうその調子!
 それはそうと、あーあ、
 とうとう、はじめ人間に近づきましたね。
 こりゃ、ギャートルズの世界だよ」




ゴンゴンゴーン。

原始時代の光景に
至りましたね。

「ま、我々の西遊記は
 はじまったばかりってことだ」

‥‥はじめ人間か孫悟空か、
どっちかにしましょうよ、番長。


急すぎる階段が、すでに筋肉痛の体にこたえます。

「すごい傾斜だなぁ。
 しかしみんな無言だね。
 そうだキミたち、
 年賀状は出すほうかね?」

急になんなんですか。

「いまどきは、年賀状がメールになっとるらしいぞ」

‥‥どうしてまたそんな話題をここで。

「世間ばなしというやつさ」

年賀状は(フゥフゥ)、
正直言って出しません。

「オレもだよ」

あたたかい心は持ってるんですよ。

「オレもだよ。
 少なくともオレはいつも燃えている、
 年賀状は、出さなくてもな!
 残念ながらそこに
 誰も気づいちゃいないんだがな」

いやいや、年に一度、
こうして味わわせていただいて
(ゼーハー)ありがとうございます。
あ‥‥番長もうすぐ頂上に到着しますよ。

「けっこう登ったな、
 知らず知らずのうちに!
 着いたぞ!
 我々始皇帝一行は甘粛省も制覇だ!」



「しかし、何度も言うようだけど
 この景色って
 やっぱり随所で見てるな」

はい。この景色は、
ハワイの火山栃木県やらで見た憶えがあります。



「だけどひとつ違うのは、
 今回はひしひしと人間の歴史を感じることだな。
 この長城が建てられたのはいつ?
 明の時代?」

程さん
「ここの長城の壁はそんなに古いものじゃ
 ありません。
 明に建設された当時の形にもとづき修復された、
 1987年にできた新しいものです」



(コソコソ)番長番長、
程さんって‥‥。

「話の盛り上がりを
 ことごとくつぶしていく傾向にあるな」

ものごとを、正直どころか、ちょっと
ネガティブに教えてくださいます。

「盛り下がったところで、
 ひとこと、ひねろうか」

番長が大好きな
あいうえお作文はいかがでしょうか。

「いいねぇ」

懸壁長城ですから
“けん・ぺ・き”でお願いします。


「う〜ん」大好きなあいうえお作文を考えるひととき。

「けんりょくの‥‥
 ぺ‥‥ペ? ペなの?
 ペ‥‥か。ぺ、
 けんりょくの、
 ‥‥ペロリアン

いまなんとおっしゃいました?

「なんでもない」

ペロ?

「なんでもない、なんでも!
 権力が、権力が
 ぺったんこ!
 ぺったんこで行く!
 
 けんりょくが
 ぺったんこ、
 き‥‥キングなオレ!」

それでいきましょう。

「いいかなあ?」

いいですいいです。
山を降りましょう。

「いいの?
 なんならもっと考えるよ?」

「おお、改めて見ると、下りもすごいな。
 下りは、コロコロコローって
 最後まで転がっていこうよ。
 ああ、そう思うと
 オレの脳内ドーパミンが
 湧き出てきたよ!」

またですか。
あ、番長、あそこに誰かいますよ。
あれは、マルコポーロじゃないですか。


マルコポーロは、この道を通ったのでしょうか。


こんなところで三蔵さまに出会うとは。

「要するに、このあたりに来たと言われる
 冒険者たちの像が立っているんだね。
 オレも、アマチュア冒険家としては、
 相通ずるものを感じます」

‥‥いつから冒険家なんですか。

「でも、行って戻ってくるという、
 “冒険”という考え方は
 きっと甘いんだろうね。
 ふだんの瞬間瞬間が
 もっと純粋に、逃げ場のない、
 冒険なんだよねぇ(しみじみ)」

番長、さっさと次の関所に行きますよ。


急に、風が出てきました。「絶えられん!」

寒い!
最高に寒いです。

「いくらなんでもこれじゃ風が強すぎだ!
 お? オレはステージを発見したぞ」


よくわからないステージが出現。


なぜかそこに、勝手に登る番長。

「おいおいおい、ひゃー、
 寒いうえに(マイナス15度ぐらいです)
 この強風の中、
 なにやってんですか!!」


なんの歌を唄っているのか想像してみてください。
ヒント:帽子 ヒント:沢田研二さん



「空っぽの客席(コンクリート)にダイブだ!」


「‥‥‥‥」


「いやぁ〜、おつかれさまー」

「舞台の上、鳥のフンだらけだったよ」

朝からの一部始終を
動画でどうぞ、ご覧ください。



(明日につづきます!)

 




「一瞬、ひるむような、
“こないだ友達ん家で出てきたんだけどさぁ”
 と言いたくなるような一品ですが、
 中国ではわりとポピュラーな組み合わせ、
 それは“トマトとタマゴ”です。
 炒めもののほか、スープでも
 この組み合わせは出てきました。
 たいへんおいしかったです。
 ごはんにもよく合います。
 と言ってみましたが、ごはんとはいっしょに
 食べていません。
 (この地方の主食はごはんじゃなくて、
  ナンのような固いパンだから)」

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