TAKAO TAJIMA'S BIG NEWS ABOUT ME またまた帰ってきた! 田島貴男のオレのニュース

みなさんこんにちは、
田島貴男のオレのニュースの時間が
やってまいりました!
我々オレのニュース一行は
宵闇せまる北京の空港に到着し
「イーバイ(100元で私を市内に連れてって)」
と挙動不審ぎみにタクシーに乗り、
北京中心部へ向かっております。



飛行機に乗り込む前は
「なんだか横浜中華街に行く気分」
と、寝ぼけたことを言っていた田島貴男ニュース番長も、
到着ゲートを出たとたんに
耳に勢いよく流れ込む中国語の海にたじろぎ、
車の行列、ハンパない人の多さ、
「ケンカ? あ、そうじゃなくて、
 ふつうの家族のふつうの会話」
というような、全体的なテンションの高さに
空港で早くも目をまるくさせられ、
東京とは比較にならぬはずの寒さも気にとまらず、
いまでは人が変わったように
緊張して車の後部座席に身を沈めております。

「‥‥なあ」

なんでしょう、番長。

「ここはほんとに中国?(ひそひそ)」

どうやらそのようです。

「中国ってさ、
 ほんとにあったんだね」

いやその‥‥、ありましたね。
教科書に載っている国、歴史の伝説の国、
近いけどなんだか遠い気がする国、
のイメージを飛び越えて
(というより我々が近づいていったのですが)
実像が目の前にどんどんあらわになってきています。

「でもさ、タクシーの窓の外の景色は、
 さっきからずっと、
 ずーーーっと、ずーーーーーっと、
 六本木ヒルズがつづいてねぇ?」


六本木ヒルズが果てなくつづく

はい、行けども行けどもつづく六本木ヒルズは
我々も、はじめて見ました。

「なんじゃこの町は。
 これが北京なのか?
 横浜中華街的中国はどこに行ったのかな?」



五輪前ですから、町が急激に
整備されているのかもしれませんね。

「自転車がザーッと走るような
 あのイメージがないな。夜だから?
 六本木ヒルズだけじゃなくて
 新宿のタイムズスクエアも
 さっきからあちこちにあるよ」


タイムズスクエア?

ほんとうですね。
番長、月並みな言い方ですが、
来てみないとわからないことが多すぎますね。

「毎回そうだね。
 中国ではヒルズもタイムズスクエアも、
 ぜんぶがでかいな。
 国土の広さが想像を絶するからな!」

大国のすごみがどーんと来ますね。
 

車を降りて街を歩きます


豪華な街並みです。

「六本木ヒルズというよりも
 ここは表参道‥‥いや、
 なんというか、
 やや、ロスみたいな街だねこりゃ」

ロスって、こんな感じなんですか。


6車線くらいある道路。

「日本の新しい街とも違うし、
 上野のようなアジア的雰囲気とも違うよ。
 ロスじゃなくて、いやいやわかった、
 こりゃデカい名古屋だな‥‥いやちがう!
 わかった!」

最後はなんでしょう。

「ここはロシアに似てるよ」

ロシアはご存知なんですか?

「いや、知らないぜんぜん」

‥‥まぁ、ともかく先を急ぎましょう。

「来てなお
 わかんねぇな、中国!
 ッハハハハ!
 しかし、ついに足を踏み入れたね。
 オレは全開です! 気づけば超寒い!」



「全開ついでに、北京の最初の山場を
 ここで持ってきちゃおう!
 北京と親しくなるために
 北京ダックを食うのです。
 ダッキング、ダッキング!」

では、食堂へ、レッツ、行きましょう!

「(呼び止めるように)ちょっと!
 ダッキング!」



‥‥?

「諸君、知ってるかな? ボクシングのダッキングは?」

残念ながら、ちょっと‥‥。
(ボクシングのパンチのよけ方の一種だそうです)

ところで番長、
今回のオレのニュースでは
万里の長城で中国五千年の歴史を
体感したいと思っています。

「万里の長城って、長さが
 6000km以上あるんだって?」

そうです。
東京→デリー間と同じくらいの長さだそうです。
最初は車で走破しようと計画を練ったのですが、
到底無理だとわかりました。

「そりゃあ無理だよね、
 車で6000kmは‥‥」

でも、端まで行く予定です。

「あ、見て見て。
 酔いつぶれたおじさんが通る」



あの方は、ダッキングを怠って
北京ダックのおいしさに
ノックアウトされたのでしょうか。

「同僚のみなさんに支えられて退場だよ。
 中国で、乾杯したら最後っていうからね。
 飲酒と喫煙の年齢制限はないらしいし。
 酒に弱い日本の我々は気をつけなきゃ」

乾杯で酒を飲み干してコップを逆さにするそうですよ。
そうこうしているうちに
我々のテーブルの北京ダックが
やってきました。


北京ダック1羽を
みんなでなかよく割り勘することに。

「ファーストブレークポイントがカムだ!」


この後、北京ダックを
心中取り合い気味で一気に完食。


「完全に満足したよ。
 これで東京に帰ってもいい、オレは!」

いやいや、旅ははじまったばかりです。

「そういや夜明けから行動開始で、
 万里の長城に行くんだったな」

そうです。まずは北京近郊の
万里の長城に行きます。
今日はこのままダッキングしつつ後退して
とっとと寝ましょう。


早起きして、出発。「もちろん全開です」

「昨日、解散してから
 ホテルの周りをちょっと見てみたんだけどさ」

あれほど早く寝てくださいとお願いしたのに。

「街の裏側に、すごいゴミが積んであったよ。
 中国の人って、まじめそうに見えて
 意外と、すっごい、ラフだよ」

新しい発見をありがとうございます。

「中国、クルわ。
 思った以上にすごいとこだ」


ポケットに2冊、ガイドブックがバッチリ入ってます。
北京名物自転車もちらほら。

「ヘイ、タクシー。
 空車が皆無だよ。どうする?」

おかしなおかしな一行は
ようやく見つけた空のタクシーの窓から
ポケットに装備していたガイドブックを
突き刺すように示し
強引にタクシーに乗り込みました。


ガイドブックを突きつけられ大弱りな運転手さん。

いざ、目的の
万里の長城に出発です。


(明日につづきます!)



パリパリジュージュー。


「なんというジューシーさ。
 びっくりしました。
 北京には3時間で来られるんだし
 食べたくなったらパッと来られるし、
 また来よう!
 また来ようよ! ね?
 え?
 来たばっかりなのにそう言うなって?」

 

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